"マジックアワー"を再現せよ J2 第32節 岡山 vs 愛媛

マジックアワー (magic hour) とは、

日没後に数十分程体験できる薄明の時間帯である。光源となる太陽が姿を消しているため自然環境としては限りなく影の無い状態が作り出される。                     (wiki先生より)


鳥取戦の前半45分、そして後半の15分あわせて60分。
まるで魔法がかかったようにパスがつながり、サイドをえぐり、点を重ねた。「これが我がチームなのか?」と目を疑うほどの素晴らしい攻撃の波。まさにMagicなhour。
これから先のファジの未来を指し示すような、重要な時間だったと思います。
さて、今節それをまたもや再現できるのかどうか?
そのあたりに期待を膨らませながら久々にカンスタへ向かいました。


<スタメン>
GK 真子
DF 後藤、ストヤノフ、植田
MF 竹田、千明、田所、澤口、金、妹尾
FW 久木田

<結果>
岡山 1-1 愛媛


この試合、上記のようにファジが手に入れた繋ぎのサッカーを観たい!
そう思っていたのですが・・・・・・・うん、Jは甘くないね。
愛媛さんもしっかりとそのあたりケアを怠らなかった。
結局この試合前節まで続いていたクサビを打ち込むキレイなサッカーが展開されることはありませんでした。
3-5-2の3バックと4バックを併用するような形で愛媛はゲームを展開してきたのですが、特に注目すべきは前線からの守備と、こちらのダブルボランチへのケア。ここでした。

鳥取戦のダービー前夜祭の記事でも述べましたが、ファジのゲームメイクはボランチが担います。
で、そのダービーでは仙石-千明のダブルボランチがリスキーなタテパスをかわるがわるボコボコ通し、右サイドから小気味いい攻撃を厚く展開できたわけです。
それに対する愛媛は意識的に、こちらのDFラインからボランチへというパスを寸断すべく、真ん中のエリアを常に注意してこちらのボランチにいい形でボールを持たせない守り方を展開してきました。つまりパスの出所を抑えればファジのあの攻撃は出せないだろう、そういう狙いだったんではないかと。

今日先発したのは千明-竹田だったのですが、
レンがいない。
これが今日は大きすぎた。

これまでで求められるレベルであれば、竹田は問題なくこなせたと思います。
ところが、あくまで"マジックアワー"を再現するというのであれば、ボランチが前を向いてタテパスを通す、その前段階として、プレッシャーをかいくぐる為のパス交換をする。それが竹田では役不足すぎた。
仙石だとだせるリスクを伴ったパス交換が、竹田だとできないんですね。
それゆえに、満足にボランチがクサビを打てるような形でボールを保持できなかった。相手の対策を打破することが出来なかった。そういうことなんじゃないかと。
今後もこういう守られ方をするだろうと考えれば、この事実は見逃せない。
竹田のボランチとしての適正が、高いレベルでジャッジされた一戦でもあったなぁと感じました。
(彼はCBとしてはもったいないほどいいパスセンスを持っています)

ということで、ボランチにボールが入らない。
なので、どうしても敵の外側を回すようなパス交換しか出来ずに、なかなか中でチャレンジできないというジリジリする展開だったわけですが、ファジにはイリアンがいるんですよね。これは愛媛でもどうにもできなかった。

ボランチでのゲームメイキングができない代わりに、
J2屈指のフィード精度を誇るCBであるゲームメイカー、イリアン・ストヤノフ。
そういう展開であったからこそ、その存在が意味を持つ。

愛媛はダブルボランチか、イリアンどちらかをケアする選択の中、ボランチを消すほうを選択。
それによりボランチからの展開は封じられたものの、イリアンから出るボールはどうしようもなかった。そりゃそうです、ボランチとイリアン同時に抑えることなんてできっこないのだから。
ファジが獲得したいやらしさが、こうした形でも出てるわけですよ。

大きい展開の多かった前半ですが、
イリアンからのロングボールが多用された理由はここにあったと思います。
今日はレシバーとなった前線の選手たちの素晴らしいトラップもあり、
今日はイリアンからの長いボールを大変よく収めてくれました。これによりファジが攻め手0になってしまうことなく、相手をやや押し込むことが出来、先制からリードを保って前半を終えることが出来たんだと思いますね。


しかしながら、田所。最低でした。


試合に出ていなかった期間一体君は何を見ていたのか?と、小一時間問い詰めたい気持ちで一杯でした。


前半から、モデルチェンジしたファジの姿をまるで理解していないポジショニング。
せっかくやっとクサビを打って、少ないタッチでサイドにながしてというところで、なんであんな低い位置よ?
守備の意識は確かにユースケよりいいのは認める。
しかし、やっと攻めのリズムが出来そうだな!ってときにDFラインに吸収されているようでは・・・・
一体そこで何が出来るというの?全くゲーム読めてない。

以前のファジならその位置のポジショニングは許されたと思う。
しかし、ファジはもはや以前のファジではない。
その変化についていけないようでは、ユースケからポジションを奪うなんて夢のまた夢だよ?
気持ちはわかるが、しっかりしてくれ。

拙い守備から失点したのは田所の原因だ。それは疑いようがない。田所が悪い。
しかしながら、自分はそのことを責めるつもりはない。
なぜなら、田所以外にもこのチームはだれかが"やらかす"チームだからだ。

そもそも失点0で抑えられるようなチームではないし、セットプレイにしろ凡ミスにしろ絶対どっかで、誰かがやらかし失点はあるだろうと覚悟していたよ自分も。
タダシなんてしょっちゅうだし、後藤も近藤もイリアンでさえもやらかす。
それが今日は田所だったというだけのことだ。1失点ですんだのだからまだよいほうだとさえ思うよ。

けれども、今日一試合まるでゲームに入れなかったのは田所個人の準備不足だ。
もっと澤口を見て、ユースケを見て、しかるべき対応を見せられたはず。
ただでさえ人材の少ない左サイド、田所がどこまで対応できるかが今季も来季も重要になるのは間違いない。
がんばってほしい。

というわけで、田所のマズい守備から後半失点し、1-1のドロー。
新しいファジが新たな課題に直面した試合だったのかなぁと思います。"マジックアワー"再び、とはいかなかったけれども、そうするために必要なことが明らかになったし。この壁はいずれぶつかることでもあったと思う。
そういう意味では、今季早いうちに課題を浮き彫りに出来、残り試合でそれを詰める作業にとりかかれる分、収穫もあったといって差し支えないのかなと。しかも、負けはしなかったわけだしね。


個人的には、前線の選手のここへきてのボールを収める力は大いに拍手を送りたいですね。
ミンキュンは言うに及ばず、クッキー・妹尾の2人はよくもここまでおさめてる!と感心しました。
前線からの守備の低下が後半愛媛のいい攻めを呼び込んでしまった形なので、影山監督には早めの選手交代のクセをつけてほしい気もしますが、まあいいんではないかと。
連戦続きで、疲労との兼ね合いも考えて乗り切って欲しいですね。


さあ、また26日は富山戦。
自分は行きたいけど・・ムリだろうなぁ・・・当日行かれる方におまかせし、念を送る作業に没頭します。
TVで観戦されたみなさん、カンスタに詰め掛けた7,283人のみなさんお疲れ様でした。
あだっちーかわいすぎだろJK。


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COMMENT 4

taka  2011, 10. 24 [Mon] 22:19

No title

初めまして。
一言だけ。
昨日の田所の動きを生で見ていたとしてこの内容だと
サッカーを知らないとしか思えません。
選手を酷評する場合は
もう少し勉強されてからのほうがいいのでは(笑)

ここ数試合、選手はみんな本当に頑張っていると思います。
確かに戦術的にもよくなってきていると思います。
もっと、流れを見てあげてください。
結果には繋がらない場合もありますが。。。

あまりに酷い内容だったもので
失礼しました。

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あるびの  2011, 10. 25 [Tue] 00:06

No title

>takaさん

コメントありがとうございます。
自分がサッカーをしらないことなどもちろん承知ですよ?(笑)
サッカー経験者ですらないですしね。
私はちゃんと理由を挙げて選手を批判しますし、選手を褒めます。

takaさんは昨日の彼のプレイを見てどういう理由で「もう少し勉強されてからのほうがいいのでは(笑) 」とおっしゃるのか、是非勉強の足りない私に教えていただければ幸いです(笑)

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tko  2011, 10. 25 [Tue] 00:10

No title

いやぁ。。。私もalbino0fagiさんの感想と同意見でした。
ちょっと左サイドの方々のポジショニングが悪すぎ。
田所…ポジション低すぎ。皆が上がってる中、左サイドにポツンと取り残されている感強し。ただ「植田のカバーもやってたのかな?」という思いもあります。
植田…ポジション高すぎ。普段シャドーがいるような場所に突然現れ、足元でボールもらってましたよね。でも足技ないから、「どうしようどうしよう」とマゴマゴした挙げ句、バックパス。完全に攻めのペースをストップしてました。

守備というよりかは、決定力がもう少しあれば勝てていた(求ム石原初ゴール)とは思いますが、とりあえず「PRIDE OF 中四国」負け無しをキープできたので良しとしましょう。

しかし左サイドには疑問が残る試合でした。
ユースケの離脱が長引いたらどうしようと思っている次第です。澤口富山戦出られないですしね。
今が踏ん張りどころだ!!ファイト!!

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あるびの  2011, 10. 25 [Tue] 20:18

No title

>tkoさん

いつもありがとうございます。
なんか左はうまく行きませんよね。人材も多くないし、来季この辺影山監督がどうするのか注目したいなぁと思っています。
たしかにこの試合2点目取れていたらこの試合取れたかもしれんなぁ、と帰り道で思いました。
でも、こういう風に前半で先制してってシナリオを遂行できるチームになれたら、ほんとうに来季が楽しみになってくるな、と思ってます。

のこり7試合かな?
まだまだ中位見えるし、応援しましょう!

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