図解で見る!ファジのサイド攻撃 右左

年末にやろうやろうと思っていた図解!シリーズですが、あまりの忙しさに年を越してしまいましたヽ(`Д´)ノ
今回は、ファジの右サイド・左サイドの違いについて考えてみるテスト。


本題に入る前にちょっとこちらをご覧いただこうと思います。
図はてきとーにこしらえたものでどこのチームとかは特にありません。青丸が攻め、赤丸が守り、黒丸がボール。
攻める方向は↑で、黄色がGKです。

サイド図解1


ボールは右サイドにあり、ボールサイドへ敵も味方もよっていますね。
守備は4バックで表現してますが、相手のSBがボールホルダーに寄せるのにあわせ、他DFも間隔をあけすぎないようにボールサイドへ寄っています。また攻めのほうも、ボールホルダーをフォローすべく近くへ寄っていくために、この図の中の大半の選手が右サイドへ入っていることがお分かりかと思います。(GKがド真ん中ですからね)
逆の左サイドはといえば・・・黄色のエリアを見て一目瞭然。
全体が右へ寄っている分広大なスペースが生まれていますよね。
黒線がボールの動きですが、片方のサイドへ人を集めてブロックを収縮させ、大きなサイドチェンジで広大なスペースを食べる。昨年Jの試合を見ていて何度も見かけたシーンでしたから、ブロック攻略の手段としてかなりポピュラーな攻めになってきてるなぁと。ちなみにザックJAPANでもやってました。
後々この話になりますので、ちょいと覚えておいてくださいませ。


ちょいと前置きが長かったですね、本題に入りましょう。
さて今日のメインディッシュは、「ファジの右サイドと左サイド、攻めにおいてどうちがうのか?」
これです。
具体的には澤口⇔田所、一柳⇔植田。
この対比を見ていただきたい。

それでは早速右サイドからいってみましょう。
ファジの右は結構安定しているんですがそれには幾つか理由があります。

サイド図解2


(画像、使いまわしです!いいんです、楽なんです!)


ところで「サイドにおける勝ち」とはなんでしょうかね?
無論得点がベストアンサーなわけですが、実際問題あのような角度のないところからシュートが入る可能性ってのはまーほとんどないでしょう。となると、なるべくフリーでクロス、切れ込んでなるべくフリーでシュート。大まかに言ってこの2つなんじゃないかと思います。
ファジの選手に右サイドから直接ヅドンと決めれる選手はいないと思います。なんで、右サイドを任された選手に与えられたメインタスクは「なるべくよい形でクロス」と言ってもいい。


昨シーズンファジアーノの右サイドが効いていた理由は大きく2つあると思うんですね。
1つは、澤口の突破力の成長
もう一つは、CB一柳の攻撃センス
この2つです。


澤口にドリブルはありません。
なので、1vs1で普通にドリブルで抜くということはあまりありません。
しかし、昨季澤口が右サイドを突破するシーンって案外見れましたよね。
それはなぜかというと、「澤口のクロスの精度が相手にも意識されてきたから」だと思ってます。

昨季の澤口のロングキックの精度は正直驚きに満ちていました。
決勝点をアシストした札幌戦のアーリークロスをはじめ、単純なサイドチェンジのロングキックを見ても唸るほどの正確さを見せていて、キック精度といえばなにかとピックアップされるユースケの存在に隠れちゃいましたが実際2人はほとんど差がなかった。
「正確なクロスあるぞ!」と認識されたことで、澤口はストロングポイントを確保。
それにより一層威力を増したのが「クロスフェイント」です。
上げるぞ!と見せかけスッとドリブルで抜く。これが澤口はうまい。
澤口は華麗なドリブルテクニックは持ち合わせないものの、説得力のあるキックフェイントをうまく織り交ぜることで終盤独力でのサイド突破にたびたび成功するようになりました。そうして「いい形でクロス」の目標を達成していた、というわけです。
ファジのサイドは割かし早めでも放り込んでいきますから、相手DFも「抜ききらないでも上げてくるぞ!」と意識していたかもしれませんね。

そして、ある種このシステムの申し子の一人ともいえそうなのが一柳です。
彼は、元々SBで開花した選手だとどっかで読んだ気がするんですが、ファジのCB陣の中では群を抜いた攻撃センスの持ち主です。まあ普通こういう選手はCBではいないタイプ。
具体的には、ショートパスを打ち込めること、オーバーラップのタイミングが良いこと、この2つでしょうか。
ちょいと図に戻ってみましょう。

サイド図解2


守備は4-4-2をイメージしています(灰色の丸が一個足りませんがFWが前残りしてるとでも解釈してください)。
各選手が各選手をチェック、それはいいんですが問題は一柳が上がってきたら誰が見るの?ってこと。

そう、ほとんど見れるやつがいないんですよ。
なので一柳がスルスルっと上がってくると大抵いいところまで進入できてしまう。
ホームの京都戦なんかはまさにその良さが出た試合でした。
3-4-3型にしろ、4-4-2型にしろどっちみちトップなりSHの選手なりが熱心にマークしに来ない限り、一柳が浮く可能性はかなり高い。まさに3-4-2-1だからこそできる形と言えます。
もちろん、うまく行かないときもあります。
それならそれでCBまでポーンと戻してしまって作り直してもいい。
あるいは、仙石・千明に戻して逆サイドへチェンジしてもらえばいい。
そう、まさに冒頭で触れた密集からのサイドチェンジですね。

右サイドには足元に不安のある選手が少ないことも大きい。
トラップやパス精度がある程度あるので、パス交換もスムーズに行えます。困ったらボランチかCBに預ければ取られることはないという保険も大きいでしょうね。
つくづくボールロストが少ない仙石・千明はでかいよなぁと思う次第です。

さて、次は左サイド。

WS000003.jpg

こちらのサイドはちょっと事情が異なります。
先ほどお話した対比で見てみると、キーとなるのは田所、植田のところです。

まず、田所についてですが澤口と比べると独力で突破する力はありません。
抜くドリブルもないですし、敵に付かれると振り切ることが出来ないのでまずクロスを上げられないことが多い。
機を見て適切なポジションを取ることについてはかなり向上してきましたが、やはり敵のマークがはがれた状態でもらわない限り「いい形でクロス」ができないのが現状です。

次に植田についてですが、まあ一柳と比べると攻撃面の貢献は皆無に近いといわざるを得ない。
しかしながら植田をダメじゃないか!と責める気にはなれないんですよね。
そもそもCB畑で育ってきて、一柳のような攻撃センスを持てというのは相当にムリのある話ですよホント。ほんとあのサイズでSB的センスを持ってる一柳がおかしい話なんですよ本来は。
しかしながら、事実として植田が上がれない=技術が低いというのはチームの底上げを考える上で見逃せない点です。一柳と同じようにやれとは言わないまでも、相当向上しないかぎり右サイドのようなスムーズな流れを左で実現するのはやっぱり厳しい。以前「3バックの人選を考える」という記事で、イリアンを植田のところで使ったらどうか?と書きましたが、その主たる理由はこの点です。イリアンであればほぼ完璧にこの役回りをこなせる素地があるからです。左サイド深い位置を突破して「いい形でクロスを上げる」イリアン。彼のキックからの得点の多さを考えると胸が熱くなって仕方ない展開ではないですか。残念ながらもう見れませんが・・・。
まぁそれは余談になるとはいえ植田は今季も先発候補、ここは彼のもうひと覚醒を願うしかないかなぁと。
またしてもファジの命運の一端をこの男が握るのか・・・・とちょっと大げさに思ってみたり(笑)

しかしながら、昨季のファジがそのような左サイドをほったらかしにしていたか?
といえば、実はそうではないんです。
図を見比べてもらえば分かると思いますが、左サイドにボールがあるときにはシャドーの2人が気を利かせます。
ボールが田所に納まると必ずといっていいほど妹尾がフォローに寄っていくんですよね。そしてそれに釣られるようにミンキュンも左へスライドして厚みを出すように工夫されていました。
つまり、CBの上がりでまかなえなかった部分をシャドーを余分に投入することで解消しようってことでしょうか。このあたり、左サイドを少しでも活性化させるべく動いた妹尾の仕事は大変勤勉で大いに拍手しました。

しかしながら、シャドーは大抵マークを引き連れていますし、妹尾は右利きなのでサイドの深いところまで進出してもクロスが上げられなかったり、詰められてラインアウト、悪くすると取られる。
というように、そこまで機能しなかったなぁというのが実際のところではありました。
まぁ、冒頭の収縮サイドチェンジはこちらでも有効でしたので全く意味なかったわけじゃないですけどね。
田所も植田もそれぞれ判断の遅さであったり、トラップ・パスの技術力については若干の不安を感じるところがあります。それもあって右サイドほどの安定感を左ではだせなかったなぁと。今季はその辺の改善に注目したい。

つらつらと書いてまいりましたが、昨季ファジのサイドアタックというのはかなり出来上がっていたよなというのは非常に大きい点だと思います。左サイドに若干難があるとはいえ、今季はしっかり補強していますしいよいよ両サイドのメドが立ってもおかしくないな!とテンション上がりまくって仕方がない!

後は監督自ら言及した中央の攻め、および上質のカウンター。
この2点だけ向上したらかなりひょっとすればひょっとするかもしれん。まさに台風の目になってもなんら不思議ではない。そう考えています。
明日から練習再開。各人のレベルアップとチームの成熟に期待しましょう。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。


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COMMENT 6

tko  2012, 01. 19 [Thu] 00:50

No title

こんばんわ。

そうなんですよ。昨季の右サイドって、ホントに安定してましたよね。
私、一柳のことは、シーズン序盤に左SBにいた時は「なんだこいつ」的な目で見ていました。
出場機会を失った時も「それ見たことか」と思っていたのですが、右SBで復帰後はもうもうもう。一柳サマサマな試合が何度あったことか。
今年も右サイドには期待したいところですね。

右・左・真ん中、いろんなところから攻められるチームであってほしいですよね。
いろんなところから攻めることで相手DFを散らし、FWへのマークを甘くさせる。そうすることで、新生FW陣にバンバン得点していただきたいところであります。

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げん  2012, 01. 19 [Thu] 00:51

No title

今年のオフから色々ファジの情報を集め始めた、ファンなり立てのものです。
色々とファジファンブログを周っているのですが、このような図解はとてもわかりやすくありがたいです!
次の図解シリーズを楽しみにしてます!

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あるびの  2012, 01. 20 [Fri] 21:41

No title

>tkoさん

メンバー変更も大きくはないでしょうし、今年も右は安定しそうですよね。
しかし、左は・・・・マジもうどうころぶかわからない(笑)
フィットしなくても個でそこそこできちゃうでしょうけど、フィットしたら・・・ゴクリ。
開幕が待ち遠しいです!

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あるびの  2012, 01. 20 [Fri] 21:42

No title

>げんさん

ようこそいらっしゃいませ、今後ともよろしくお願いします。
ファジブログを回って・・・自分も昨年全く同じ事をしておりました(笑)
トモニタタカいましょう!

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すぎ  2012, 01. 31 [Tue] 00:07

植田に関して

一柳の様な攻撃的センスこそありませんが、何度か身体能力を活かしたオーバーラップで攻撃に貢献してた気がしますけど。
最終節久木田のゴールのアシストがそれを象徴していると思います。
しかし、確かにせっかくオーバーラップしているのに1:1で仕掛けずバックパスとか勿体ないシーンも多かったのも事実ではありますけど、皆無という事はないんじゃないかと。

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あるびの  2012, 02. 01 [Wed] 01:30

No title

>すぎさん

その点については過去の記事にて書いておりますので、おひまなときにでも是非。
自分も皆無とは思っていなくて、あくまで皆無に「近い」としたのは、オーバーラップからの攻撃参加がしっかりとしたオプションにはなってはいないこと。
そして、指摘された攻撃参加はほぼ後半でカウンター時という限定的なものに過ぎないからです。

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