壁 J2 第23節 岡山 vs 横浜FC

さあ、後半戦の第2戦。
毎試合が決勝戦となる後半戦の次なる相手は現在J2で一番勢いのあるチームであろう横浜FC。
前回対戦ではチームのDFが全くもってヒドイ状態で、そこを見事に田所・ケンゴでゴールを奪い勝ちきりました。
あれから、チームを建て直し連勝連勝でいつのまにやらウチのすぐ後ろまで駆け上がってきたチーム。
カズ効果もあってなんと12000オーバーの観客が詰め掛けたカンスタ。
なんとしても勝ちたい、近い未来のために、そして遠い未来のためにも。
そういう試合でしたね。


<スタメン>

vs横浜(H)

<結果>

岡山 0-1 横浜


◎前後半を振り返って

ツインタワーで臨んでくるだろうと思われた横浜は、この試合なんとカズをスタメンで起用!
大久保を前に電柱役として据え置いて、少し下がり目のところで衛星的に動く形でスタート。
ちょっと私事になりますが・・・・
さすがにね・・・カズが生で見れたのは嬉しかったです。なんせ中学生のころから知っている選手ですから。
元代表選手が見られるというのもJ2の喜びの一つではありましたが、まさかカズをおよそ1時間ちかくも見れようとは思っていませんでした。
他チームの選手に熱をあげるなどサポとしていかがなものか?と自戒はしますが、
ごめん、KINGだけは別枠で(笑)
失礼しました、試合に戻りましょう。

電柱の大久保を目がけてロングボールを蹴り込んでいく狙いの横浜に対し、ケータを中心としたファジのCB陣がほんとに見事に対応しことごとく起点をつぶしていったことで、次第に攻め手を失っていく横浜。
それに対し相手の右SB,CBの関係性に不安定さを狙い打ちにしていくファジ。
ボランチが持てばサイドチェンジ、またCBが持ってもタテへスルーパスを出されると、横浜は右サイドの抑えどころが見つからず再三クワシン・田所の突破を許してしまいます。特に植田の出来は文句の付けようのない出来で、
もはや彼のキックはファジにとって重大な武器であることを証明して見せた前半でしたね。

横浜はロングボールを途中で諦め繋ぎの路線を模索しますが、こちらの五角形のところに入るボランチに対し千明が鋭いプレスをかけ自由にさせません。それゆえ、CBなりSBからボランチを経由してという展開が思うように作れず、結果的にサイドでという展開が増えだします。この試合、ほとんど横浜は決定機らしい決定機を作れませんでしたが、試合を通じてファジの守備は非常に効果的だったと思いました。
もう何べんも言ってますが、守備はほんとにいいんだよねぇ・・・
サイドを切欠に何とかこじ開けたいファジでしたが、前半で決定機といえそうなものは田所のクロスにサワが飛び込んだシーンくらいで、相手のサイドを炎上寸前まで追い込んでいきながらも決めきれずorz
横浜はビルドアップを改善すべく、左SHの高地をアンカーに下げ4-3-3にフォメを替えてやや改善の兆しを見せた形で前半終了。0-0での折り返し、チャンスはたくさんあったのにすべからく蕾で終わってしまった印象でしたね。

後半、横浜は4-3-3を維持。
これに対しファジは再び5角形に侵入してくるタテパスの警戒をさらに強めたことで、前半と同様に横浜のビルドアップが失速してしまい攻めの形らしいものが出せない状態に。
ファジとしてもアタッキングサードまでの展開はまずまずこなせるものの合わないパスに、合わないクロス・・・・
未だに攻撃時に各人が手探り手探りで即興的にプレーするので、受け手が欲しいタイミングで出てこないスルーパス。上げ手が上げられるタイミングで飛び込めないアタッカーと、肝心なところでのプレーのイメージの共有や呼吸に一体感がない。せっかくのビルドアップをしっかりシュートなりで終えることが出来ませんでした。点が取れないでもがくチームにありがちなこと・・・サッカーの神様は手厳しい。

後半17分、一柳がなんでもないボールをパスミスしそのまま裏を取られて独走されて押し込まれ失点。
ほんとうになんてことないプレー、単純なプレーでした。
前半開始早々から大きなミスをやらかしていて心配でしたし、このシーンだけでなくいろんなミスを犯し続けていた一柳でしたが、この日の出来は今のこのチームに求められるレベルに足りてないと感じました。
痛恨の失点を食らったファジはクワシンを下げ、石原投入でスピードをプラス。
そして一柳を下げチアゴを投入し、前線での高さをプラス。空いた右CBにはサワをスライド。
このあたりサワの存在感まじありがたいわ・・・・・おかげで柔軟なやり繰りができる。
なんとか1点をということでレンを下げ、関戸をボランチへ移してこれがJリーグデビューとなった上條を投入!
俄然エンジンのかかったファジは終盤に猛攻をかけ、80分にロングボールの競り合いのこぼれを石原がボレー!
はじかれたのをチアゴが詰めるも宇宙。
88分、田所のCKからサワが枠を捉えたヘッドもGK神セーブで同点ならずorz
そのまま試合終了し、これで4戦して勝ちなし。
順位もついに一桁陥落し10位。
12000もの観客の前でまたしても勝ち試合を披露することができませんでした。


◎3-4-2-1らしい攻撃を見せる左サイド


この試合の前半、非常に左サイドアタックが利いてましたね!
一連の崩しに関わった田所・桑田・植田、各人の出来が素晴らしかったことと相手の横浜が右SB-CBの対応に安定感を欠いていたことも合わさって、とても迫力のある攻撃が展開できていたと思います。
特筆したいのが、クワシンの秀逸な動き出しと植田のフィードの良さです。
実は服部公太とクワシンとこの2人ですね。どちらも広島から来たフィールドプレイヤーですが、こちらのフォメがこうで相手がこうなら「ココは空いてくるよね」っていうのが肌で分かっているようなプレーをやるんですよね彼ら。そのプレーの質感の違いってのは、ファジのほかのアタッカーのそれとはやっぱどこか違う自然さがある。この試合ではクワシンのそうした良さが実に発揮されていたと思います。
本来であれば、サイドでのお膳立てにシャドーである自分が絡んでいくってのは彼の思い描くやりたいプレーとは違うのかもしれません。彼はもっと中央にいて呼び込んだボールに変化を付けたいタイプだと思うので。
しかし、彼なりに折り合いをつけたのか積極的に相手SBの裏へ走って高い位置で起点を作りだしたこの日のプレーは現状合格点の出来だったと思います。


そしてこちらは驚きに満ちていた植田のフィードの素晴らしさ
いやーー彼に脱帽するのもう何回目かな(笑)
自分は彼のフィードをなめてました・・・ほんとごめんよリュージロー><
何度も見られた左サイドの崩しでしたが、その大半は植田のフィードによる演出なんですよね・・・・
前半覚えているだけでもタテのスルーパスを2本、ピシーーッと通して見せていて、
相手がボランチを抑えたとしても、植田からいいパスが出ちゃうので相手の右サイドはほんと破られるギリギリのところまでいっちゃってた。残念ながらこちらの拙攻で形として完結しませんでしたがね。

植田があれくらい見事なフィードをやる、このことの持つ意味はめちゃめちゃでかいと思うんですよ。

ちゅうのも、ダブルボランチを抑えるのはどこでもやってくるじゃないですか。いいパスを出してくる仙石・千明を抑えてしまえばクリティカルなタテへの展開はないだろう?と相手が考えるのはごく自然なことですし。
しかし、こうして植田からあのように素晴らしいフィードが出てくるなら相手は植田を無視できないでしょう
フリーでのんびり持たせちゃって良いフィードから裏取られたらたまらんもんね。
もしフィードのないCB陣だけであればダブルボランチのとこ抑えてハイ終了ですがそうはいかなくなるよ、と。
今後監督が植田のフィードをどう組み込んでいくのか?めっちゃ楽しみになってきました。
・・・・・・しっかし植田はネタ要素抜きでおもろい選手になってきてますね。3バックのヨソのチームからお声かかっちゃったらこまっちゃうな。
レフティーのCBでフィード良し、対人強し、バカ高い、若干ネタ要素アリならあってもおかしくないんじゃねん?とか考え始めちゃうよ。


◎精彩を欠いた一柳


片方が上手く行けば、片方が上手く行かず・・・・なかなか難しいものです・・・
逆サイドの植田とは対照的だったのが一柳でしたねorz
元々プレーに安定感のある選手ではなく、
ファジのCB陣の中では最も守備力に不安のある選手でしたが失点に繋がる痛恨のパスミス。
このミスはちょっとかばいきれないレベルでしょうプレッシャーもなんもないんだもん、あの位置でうかつにするプレーじゃない。長くスタメンを離れていてこれでスタメン復帰2試合目でしたが、試合勘かなぁ・・・
自分は彼の攻撃センスの高さ、オーバーラップのタイミングの妙。DFにしてはもったいないくらいの良いパスセンスをCB陣ではもっとも買っていまして、ユーゴがスタメン復帰したことでケータではイマイチ出せなかった右サイドをまくってく昨季の終盤の右サイドの迫力を取り戻せるんではないか?と期待していたんですが;;
そーいえば、昨季ホームの横浜戦は彼の素晴らしいアイデアで抜け出した石原が折り返してチアゴが決めたんでしたよね。残念ながら今季はそうはいかずと。
先にも述べましたが、このミスの多さではチームの足を引っ張るレベルといわれても仕方のないところでしょう。
しかしながら彼は絶対に必要な選手なのでまた調子・勘を取り戻してきて欲しいと願ってます。
またあの威勢のいいオーバーラップを見せておくれ!アレが見たいんだよ今年は特にさ!!


◎噛み合わない攻撃、中位の壁


この試合を制していたのはファジであって横浜ではなかった。
試合後GKのシュナイダー潤之助がこんなこといってますが、

●シュナイダー潤之介選手(横浜FC)
「今まで岡山のサッカーは守るサッカーだと思っていましたが、訂正します。今日は完全に支配されました。」


というように、しっかりとポゼッションしサイドを攻略し、さあ後は入れるだけ!ってとこまでかなり出来た。
けれど最後のところがピリっとしない。すでにシーズンを半分も使ってきているのに未だに最後のところでああもバラバラしたまとまりのない攻めになってしまっているのは非常に心配ですね・・・・
いろんなシーンを見ていて一番に感じるのは、出し手と受け手のイメージの共有のなさや、プレーの呼吸の不一致でしょうか。簡単な言葉でいってしまうと行き当たりばったり

ファジの流れからの得点のほとんどは相手のサイドの隅っこを攻略して、というものなんですが、そろそろ徹底してこうやろうとかこうやるためにこうしようというオートマティックな連動のパターンをチームに落とし込んじゃってもいいんじゃないかなーというのを感じます。
とにかく、その場その場で考えて「えーっと」とやってるうちにせっかく崩した守備が整ってしまったり、受け手が「(パスが)出るのか?出るのか?突っ込むぞ?」と様子を伺っているのにパスが出てこなかったり。また逆に「出せ!今!」とアタッカーは走るが出し手がマーク剥がれてなくて出せるようなタイミングではなかったりと、まあいろんなことがチグハグすぎて噛み合ってない印象。

ここまで守備力の高さで順位を維持してきましたが、ここまで点が取れないとなるとちょっと深刻な状態だなぁと感じています。このチームにとっては記録的な長さにわたり一桁順位をキープしてきましたが、いよいよ攻守のバランスが試されてきているように思うんですよね。
この守備力にもうせめてもうあと少しの攻撃力を加えてバランスを高い次元に押上げないとなかなか中位を掻き分けて上へ、というのは難しいのかもしれないと危惧しておるところです。
影山監督の攻撃面における手腕に期待しましょう。


12000人ものサポの前でまたしても勝利を勝ち取ることは出来ず、はたして一見さんがこの試合をどう感じただろうか?そればっかりが気がかりですが、もしこないだ勝つとこ見れなかったから勝つとこ見たいなぁなんて思ってくれたら嬉しいですね。現場でも録画でも12000はスゲーよまじで、これがプロの試合でしょ。
またあの雰囲気を味わいたいですね!そのためにも次勝とう!


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COMMENT 4

りりお  2012, 07. 10 [Tue] 02:02

 

今月のタウン情報岡山のファジのページ
ファジアーノ《なんでも》ランキングのコーナーでは田所と植田の関西人コンビが「頭のいい奴ランキング」と称してチームメイトをいじっていますが、さすが関西人  これがまたオモロい!
「ファジはみんなアホですよ」からはじまり、関戸は「物静かなアホです」等々…
君らそこまで言うか?的なネタがウケました

そんな植田がピッチでは…
「それはクリアなのか?それともバックパスなのか?」とツッコミたくなる(実際ツッコミましたが)足技があり、相変わらずのドラゴンヘッド、ドラゴンクリアがありで、いっぱいツッコませていただきましたw

前日練習では見学仲間みんなで「おまえはもうグラウンダーにもヘッドで突っ込め~」と叫ばせてもらいました

そんな植田はもうファジになくてはならない存在
田所がボケて植田がツッコむ
あるいは植田がボケて田所がツッコむ
いやいやそーじゃなくて!

意外性の男はポカで相手を油断させて、一撃必殺のクロスを上げる
甲府戦の起死回生の同点弾のように

これからも俺等を驚かせてくれ!
(いい意味でね)

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Ken  2012, 07. 10 [Tue] 22:42

No title

浜FCサポです。

非常に興味深く拝見させていただきました。

サッカー経験のないボクにとって、ゼロファジ様の、ファジアーノに対する愛情溢れるレポート、たいへん勉強になりました。

昨シーズン、息子と2人で浜からカンコースタジアムまで弾丸日帰り遠征を敢行しましたが、岡山サポさんが大勢入り、すばらしいホームゲームの雰囲気を作っていて、正直うらやましくも思いました。

今年は,残念ながら岡山へは行けず、スカパー!での観戦でしたが、お互いの気迫に溢れたナイスゲームでしたね。

これから上を目指して、ますます厳しい戦いの連続になるとは思いますが、お互い、晩秋まで争えるような充実したシーズンとなることを願っております。

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ZeroFagi  2012, 07. 18 [Wed] 11:20

No title

>りりおさん

返信が送れ申し訳ありません。
植田・田所はほんとに今年もちゃんと成長してますね~。
ただもうすこし点に絡めるといいんですが・・・・これからに期待ですね!

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ZeroFagi  2012, 07. 18 [Wed] 11:25

No title

>kenさん

ようこそおこしくださいました。
ホームの雰囲気をお褒め下さり大変嬉しいです!
昨季は息子さんと岡山までお越しくださったということで、重ねてありがとうございました。
横浜さんはやはりというべきか、持っているポテンシャルの高さを感じる好チームという印象です。もともとウチは4-4-2のチームに対しては無類の守備の堅さを発揮するところがありまして、実際4バックを相手にしたほうが戦績がいいんですね。
こちらのミスを見逃さず、ワンチャンスをモノにして見せたあの勝負勘といいいますか、ああいった反応をウチももう少し加味できればなぁとうらやましく思いました。
秋にはいい位置でしのぎを削るせめぎあいをしたいですね!

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