2012 8位! J2 第42節 山形 vs 岡山 (後半)

お待たせしました、後半いきましょう!
この試合の後半は、石原崇兆投入がターニングポイントだったことは明白でしたね。
石原が来るまでのおよそ20分間。
ファジはまたしても相手の猛攻にさらされ、何度も何度も繰り返してきた悪癖をまたしてもさらしてしまう。
・・・・・しかも相手は10人だというのに!


さすがにそれはないだろう?どうしてこうなっちゃうんだよ・・・?
自分もそうでしたがきっと数多くのファジサポが首をかしげた時間帯でした。
そして、石原投入を境に次第に普段のファジを取り戻して突き放して勝利。
ということで、石原投入以前、以後でみていきます。


<後半スタメン>


山形戦後半




◎捨て身の山形、決死の猛攻


山形のハーフタイムコメントこんなのだったんですが、


●奥野僚右監督(山形):
・10人で味方を信じ、チャンスを信じて、ゴール前までボールを運べばチャンスは必ず来る。
・行けるところまで行こう。
・自分たちの力でひっくり返そう!

10人、一点ビハインドの厳しい状況、このまま手をこまねいていても時間ばかり経過して負けてしまう。
舞台はホーム最終戦、そればかりか山形にとって大切な選手の最後の公式戦とあらばここでやらないでいつやるのか?というシチュエーションで迎えた後半でした。


後半に入って山形はフォーメーションを守備時はそのまま4-4-1。
攻撃時には4-2-1-2のような形に変え、中島をトップに上げ山崎を一列落とし自由に動かせるように変化。
ハーフタイムコメントにあったように、立ち上がりから攻守にアグレッシブさを増していてまさに行けるとこまで行ってやる!というような気迫のこもった攻守を展開してきました。

前線が激しく動いてボールを呼び込み、少ないタッチで寄せを交わす。
苦し紛れに前に逃れてきたボールを叩き潰すがごとく、守備陣がはじき返し波状攻撃へとつなげていく。
各人の技術は高く、また気迫は素晴らしいものがありましたよね。
これに圧倒されたファジはその勢いに押され防戦一方の時間が20分近く続いてしまうことになりました。



◎フォメ変更に戸惑う守備、破綻しかけの左サイド


フォメが変わったことでまず守備をどうハメるのか?というところで小さな混乱が起こる。
フォーメーション変更に守備が対応しきれないというのもファジの弱点でしたよね。
大分戦でもそうだったし、福岡戦でもそうだった。


この後半では、
特に中盤で自由にポジションを取る山崎、そして右SBの小林の処理に大いに苦しむことになります。
山崎のほうは主に右サイドに位置するものの、場合によってはトップのラインまで上がって3トップ気味になってみたり、インサイドで浮いてみたり左へ出て行ったりと非常に自由に動き回っていて、これをどう捕まえるか?結局対応が決まらないまま場当たり的な対応を強いられることになってしまった。
そして、相手の変更点にファジが落としどころを見つけることが出来ないことを象徴していたのが左サイド。
ここにはわかりやすい不整合が存在していました。


実際の試合の映像から作った図ではないんですが例えばこんな感じ。


               怒りの田所


まずおさらいしときたいのは、通常相手のSBは誰が見るか?→シャドーという原則です。
マッチアップを黒くしてますが、右サイドの関戸はしっかり相手のSBについてますよね。
ところが逆の左サイド、上條は・・・・・君は何を守りたいんだ・・・orz
上條は、誰につくともなくなんとなく守り、またなんとなく守らないという非常にハッキリしない守備をしており、後半5分くらいには田所に「(SBのマークに)来いよ!!(これお前のマークだろうが!!)」とかなり激しく叱責されるというシーンがばっちり映っておりました。
あまりにマークすべきSBを意識していなくて田所もさすがにキレた(笑)


田所としては、SBはシャドーが見るのがウチのセオリーだろ!という言い分がありこれは正しい。
状況から言えば、「上條がサボりすぎ」で間違いないんですよね。


すこしだけ上條を弁護しておくと、
上図のように、相手は両サイドを上げ2バックのような状態で押し込んでいましたから、背後には広大なスペースが広がっていました。もし相手がボールをロストして、うまくスペースへつなげたらあとはかけっこ勝負で即キーパーという・・・・極上のカウンターチャンスがうまそうにころがっとるわけですよ。
上條はMFではなくFWですから、やはり心理的には下がりたくないという気持ちが少なからずあったのではないかなぁと。
ケンゴが17点もあげてJ2のトップクラスのスコアを残しているのに、ここまで上條は無得点ですしねえ。
おまけに前半に今季最大の決定機をミスショットしてしまっていた。
ということで、守備のところでそういう田所-上條間で綱引きがあった。そこを突かれて左サイドが不安定だったのかなぁと見ました。


結局、タスクを忠実にやる関戸が左サイドのシャドーに回り多少守備が安定してました。
もちろん関戸がちゃんとSBを掴むので、田所も全然怒ってませんでしたよ(笑)


◎負のサイクルを断ち切るために


そしてもう一点、この魔の20分で注目したかったのが、
相手の攻撃をはじき返してからの考え方です。


この時間帯の繰り返されたパターンというのは、
山形攻める→ペナルティボックス周辺で跳ね返す→トップの選手が競る→山形の守備が跳ね返す→山形攻める
という感じでして、これが延々繰り返されて非常に苦しめられました。


相手に奪われた陣地を回復するには、押し返して味方を上げる時間が必須です。
ところが、相手の守備がキツすぎて高い位置で全然時間が作れないのでこの流れを断ち切ることがほとんど出来ない。まぁ、跳ね返すボールはクリアですから、ちゃんとコントロールされたパスと違ってどこへ飛ぶか読めないですし、それをモノにして時間作らせないのが相手の守備の生命線ですからね。
そう簡単にゃやらせてはくれんわなあ。
だから人を目がけて蹴るというより、スペースへ蹴って追いかけながら時間を作る。
そういうアイデアが欲しかった。


ポストプレーはことごとく潰されていたので、走るプレー・スペースをどんどん侵略していくプレーがノドから手が出るほど欲しかった。


これは・・・・なんというフラグッ!



◎影山監督の妙手!石原がピッチに立つ!


後半20分、ついに影山監督が動く!満を持して石原崇兆がピッチへ帰ってきました。
リアルタイムで見ていたときはハラハラしっぱなしで、まだか!石原はまだなのか!?それともムリなのか?
など、そーーとーーージリジリしながら見てましたが、
この20分経過しての上條→石原の一手、影山監督の読みが冴え渡った抜群の采配だと思いました。


上記のとおり、上條が守備で不安を生んでいて攻撃でもイマイチボールを収められなかったということ。
失地を回復し、敵陣へ押し返すためにスペースに走れる選手が必要だったこと。
ことプレスに関しては、石原はウチのシャドーの選手の中で随一のものがあり非常に守備範囲が広いこと。
石原がいれば出来る攻撃に関してはもはや説明は不要ですよね。
山形は体力的にもオーバーペース気味に飛ばしていましたから、そろそろ落ちてくるタイミング。
もしかしたら、ケガ明けの石原を使うにしても20分・25分くらいが限度?ということもあったかもしれません。
深読みしすぎかなぁとも思いますが、これはスゴイ一手ですよ。
もろもろの要素を考えてみてもここしかない。


適材を適所に適時に投入するファインベンチワークにより、試合のペースが逆転!



◎石原が変えた負のサイクル


石原の投入により、
山形攻める→ペナルティボックス周辺で跳ね返す のあとが、
→セカンドボールを石原へ→スペースへ走る石原→時間が出来る→味方が押上げ攻撃に厚みが出来る

のサイクルに転換され途端にファジにリズムが出てきます。
それまでシュートも0、クロスすら1本程度に留まっていた後半だったのに、石原が時間を作ってくれることでクロスまでこぎつけることができるようになりました。

そして、石原がタテにボールを持ち出すので当然相手はゴール前まで戻らざるを得なくなり、そろそろ電池切れの時間帯にやたらとタテに走らなければならない状態へ追い込まれた。これは・・・・キツい。
山形の選手の中には、足をつる選手も出だしましたがそりゃそうなるわな。
それまでファジ陣内で進められていたゲームが、石原投入以降両陣を行ったりきたりするオープンな展開へ。
試合を決定付ける追加点はそうして生まれます。



◎取れなかった追加点が取れた最終戦


石原たかよ神

71分。
ウッズへのバックパスが最終的に植田に渡り、プレスをいなした浮玉のフィードを田所がダイレクトでフリック。
前方のスペースへ蹴りだして石原を走らせます。田所にSBが付いているので、仕方なく石原にはCBが付き、このまま左サイドの深くまで侵入に成功。


           18点目おめでとう!


試合終盤で体力的にキツい時間でしたが、石原が作った時間を見逃さなかった田所がロングランを入れてペナに侵入。さすがに相手のSBもついてこれませんでした。
そこへ石原からスルーパスがでて、タテに持ち出し逆サイドへクロス。
マイナスの位置にポジションを取っていたケンゴが冷静に蹴り込んで追加点!
これまでとれなかった相手を突き放す追加点がようやく取れた!
石原投入からはじめて打ったシュートがこの得点でした。


この得点は試合を決めた得点でしたね。
死力を尽くして1点を返そうとする山形の気迫は最後まで感じられましたが、さすがに体力的な疲弊も終盤ともなればいかんともしがたく。結局そのまま2-0で逃げ切り、連勝!
最終戦を勝利で飾るすがすがしい終劇となりました。



◎最終戦を終えて


ふー・・・最終戦が終わったなぁ。
いろいろな課題が見つかったり、再確認できた試合となったこの山形戦。
まぁどうにかならぬか?とやきもきする気持ちがないといえばウソになりますが、案外劣勢のまま逃げ切って勝つということが今季は割と出来てましたので現時点ではこれでよしとしていいんじゃないかなぁと思いました。
この勝利で持って8位が確定。自分の望んでいた一桁フィニッシュを見事達成してくれました!
ほんとにほんとに嬉しい。ありがとう!
またケンゴはこの点で18点。結局J2日本人得点王となる得点ランク2位ですよ。・・・・すごいよね。
シーズンが終了して、オフが始まりますがいろいろな総括やらなんやらはオフに改めてやっていこうと思います。
ともかく、


はーー終わった!



というのが今の率直な感想。
今年は全試合レビューが達成できなかったのが残念でしたが、こうして最終戦まで一応完走できてホッと一息です。毎節毎節当ブログにお越しくださり誠にありがとうございました。来期もどうぞよろしくお願いします。



最後に、ジャッジについてはあんまり触れたくないのですが、
前半のあのような時間に山形のキープレイヤーが退場し心が少し痛みました。
前節ファジも服部公太のホームラストマッチを勝利で終えることが出来たばかりでしたが、ほとんど同じような状況が山形さんのほうにもあった最終戦でしたよね。
むざむざと負けるわけにはいかないものの、せめて11人vs11人の90分で試合を見たかった。
宮坂が犯した3つのファウルはどれも確かにファウルだと思いますが、それでもあれでイエロー2枚で退場というのはあまりにも罰則が厳しすぎる。ましてや引退する選手の最後の公式戦ですよ?
90分通してみれば、山形が体力面で相当な不利を抱え込まざるを得なかったのは明白であり、ウチの勝因の一つには間違いなくそれも含まれたと思います。

大切な選手がホームで最後の試合をやる。その晴れ舞台に果たしてふさわしいジャッジなのか?
その点が甚だ疑問でした。もし前節ウチに同様なことが起こっていたら?と考えるとマジで心が痛い。
あそこまでホームのサポの心理を逆なでするような裁きではなく、もっと違うアプローチはなかったのか?
引退する選手を普通に送り出したい。そういうサポの気持ちはまったく関係ないのか?
無論ルールはルールです。それはとても大事ですが、なんともしようがない事例だとは思えなかった。
サッカーも一つのショウビジネスだと自分は思いますが、選手監督のみならず審判にも担うべきものがあるのではないか?と感じました。以上終わり


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COMMENT 4

りりお  2012, 11. 15 [Thu] 08:39

 

スカパーでは、主審と両チームのキャプテンとのコイントスの場面がありましたが、そこで主審は「宮沢さん、服部さんのラストゲームでもあるので、ふさわしい試合にしましょう」と言ってました。
思わず「試合をぶち壊した張本人は誰だよ」ってツッコんでしまいました。
現地で見ていても厳し過ぎるのでは?と思うカードがたくさん…

そんな試合のあと「来年もよろしくお願いしますネ J2で一緒に頑張りましょうね」と声をかけてくれた山形サポさんがいて、さすがJ1を経験したチームは懐が広い!と感動してしまいました

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tko  2012, 11. 15 [Thu] 23:12

No title

こんばんわ。

私はスカパーの中継で観戦したのですが、印象に残ったのはホーム最終戦セレモニーでした。
前節栃木戦で見たセレモニーと、山形のセレモニー、あまりに雰囲気が違うことに驚きました。

ファジは8位、山形は10位。どちらも「6位以内」「J1復帰」という目標を掲げながら、達成できなかった。
両チームの状況・結果は、さほど違うとは思えません。

でもカンスタでのセレモニーは非常に上向きな雰囲気で、影山監督の挨拶も晴れやかなものでした。
対して山形のセレモニーは、社長さんの挨拶、奥野監督の挨拶、どちらも謝罪の言葉が繰り返され、重苦しい雰囲気に感じられました。
「降格してきた」という過去を持つ山形と持たないファジ、抱えているものは違うのかもしれませんが、もうちょっと前向きな雰囲気でも良かったのでは?と感じました。

テレビで見た限りの感想なので、現場はそうでもなかったのかもしれませんが、「なんかなー」という感じでした。
目指すはJ1、それは当然です。そのために現状を受け入れ、足りないものを見つけ補う、それを繰り返していくだけです。

モンテディオ山形、来年も戦うライバルです。来年も好ゲームを期待したいですね。


2012年シーズンもお疲れ様でした!!今後もブログ拝見させていただきます。

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Zerofagi  2012, 11. 19 [Mon] 19:18

No title

>りりおさん

どうも、こんばんは。
あの試合はちょっと相手が気の毒な感じしましたよね・・・・
ああいう試合になったにもかかわらずそんな声をかけてくれるなんてなんと心の広い・・・
自分もそういうところ鍛えないと!と思いました。

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Zerofagi  2012, 11. 19 [Mon] 19:20

No title

>tkoさん

どうも、こんばんは。
今年もお付き合いいただきありがとうございました。
さすがに相手はJ1から降格してきたチームですし、一時首位にもいたチームですから「どうしてこうなった・・・・」という空気はやっぱ拭いきれない感じでしたね。
やっぱああいう試合はせめて負けないことが大事。それを感じたセレモニーでした。

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