竹田忠嗣の2012シーズンを振り返る

さて選手ピックアップレビュー第2弾はタダシ!
今季も大きく成長した選手がたくさんいたファジですが、彼の成長なくしてこの順位はなかったといってよいでしょう。チーム古参の選手ですし、選手会長でもある。そんなタダシが絶対の戦力になったことは個人的にとても嬉しいことでした。ファジはほんと若いからね~、タダシだともうウチではベテランだよね。


◎竹田忠嗣の2012


タダシ


タダシ成績


ファジの公式のトップチームの選手名鑑を開いてみると、タダシはMFで登録されてるんですよね。
そういえば・・・と思って思い出してみると、昨年の最終戦だったホーム徳島戦での3バックは後藤・一柳・植田。
開幕戦の3バックもじつはまったく同じ顔ぶれで、タダシはボランチでの出場でした。
つまり、今では考えられないですがタダシはCBのファーストチョイスではなかった。
ところが、第7節のホーム松本戦以降はCBの真ん中のポジションに定着し、ケガによる欠場をのぞけば他のすべての試合で先発出場。堅守岡山のCB陣のコントロールタワーとして君臨しつつ、ストッパーとしての実績も積み上げることが出来ました。中でも抜群だったのは第21節のホーム甲府戦。こいつぁマジでスゴかった・・・!
別次元の存在感を放っていた甲府のダヴィを徹底的にマークし、試合を通じてストップしつづけたあの守備は記憶に残る素晴らしい仕事でしたよね。


それまで、ボランチをメインに考えられていたタダシでしたが、
今年のタダシはCBの真ん中として完全に定着したシーズンだったといっていいでしょう。


以前にも述べたとおり、竹田忠嗣という選手はボランチで起用されたときよりも、CBで起用されたときのパフォーマンスのほうが良い傾向があり、CBとして開花する素地は十分に有していたと思います。
課題は本職CB並みの守備力をここで発揮できるかどうかくらいじゃないかな?と思っていましたが、上記のようにまったく問題ありませんでしたね。カバーリングもラインコントロールも無難にこなし、ウチらしい泥臭いストッパーの仕事も着々と積み上げた結果のこの守備力。ほんとお見事でした、改めて拍手拍手です!


◎タダシがCBをつとめる意味


それにしても、竹田忠嗣がこのポジションを確保した意味。
こいつは相当にデカい。いや、今後さらにその意味は重さを増していくのではないか?
と見ています。
あのポジションにおいて、タダシでなければならない、タダシにしか出せない色がある。
実はシーズン終盤、もっとボールをもってくれ!もっとプレーを見せてくれ!と一番思わせてくれたのがタダシだったんです。

ちょっと象徴的なシーンを図で紹介しておきます。アウェイ水戸戦30分のシーンです。
水戸は4-4-2のブロックの守備。2トップのチェイシングに加え、サイドのSHも場合によって前線からプレッシャーをかけるような守り方でした。シノへSHがあたりにいってるのがおわかりかと思います。
こちらの仙石千明に対しては相当意識してボランチがマークについていて、なかなかいい形でやらせてもらえないような守備でした。
シーンは、右CBのシノからタダシへバックパス。

イリアン化(1)

さてこっからタダシはどうするのか?


イリアン化(2)

タダシは寄せてきたFWをドリブルワンタッチでいなすと、ケータのほうを一瞥したあとそのまま前へボールを持ち出してしまいます。ケータへの一瞥のせいで、相手の上のほうのFWはケータへのパスコースにも対応をせざるを得ず。結果的にタダシのこの狭いエリアでのフリーでの持ち上がりをストップできませんでした。
またタダシがあの位置でフリーになったことを受け、2シャドーが降りてきてボランチの背後受けを狙う。


イリアン化(3)


そのシャドーへのコースも含めパスコースを一瞬吟味した後、タダシはサイドで1vs1になってた田所へフィード。
その田所から、穴の開いた水戸の最終ラインにスルーパスが出てそれをダッシュしてきたミンキュンが受けかけるも収まらずこぼれる。そこを詰めていた関戸がどフリーでシュートも枠の外というシーンでした。
おい・・・これって・・・どっかでみたような・・・


◎竹田忠嗣のイリアン化


これは昨季何度か見せていたイリアン・ストヤノフのプレーと一緒ですね!
フィードこそイリアンにはなれませんが、MFとしての資質を持つタダシだからこそあのようなプレーがあのポジションで出せる。守備面での充実が生む余裕の表れなのか、シーズンが終盤になればなるほどCBの位置から時折攻撃に変化をもたらそうとするチャレンジが増えてきた。


相手のファーストディフェンダーをドリブルでいなし、マークを剥がす足元の余裕。
持ち上がってパスコースを吟味し、可能性の高いほうへフィードしていく視野。
攻撃の起点となって、チームメートを動かすスイッチとなる積極性。
そういった要素がつまった素晴らしいプレーだったなぁと思います。
このように竹田忠嗣にはプレーのイリアン・ストヤノフ化が著しいなと感じます。
ああ、君は遅れてきたイリアン門下生であったか!と(笑)



タダシがCBで定着したことで、ダブルボランチを含めた繋ぐ力は格段に伸びました。
以前であれば判断を捨てて蹴っちゃうようなシーンでも丁寧に懸命に繋ぎ倒していく姿勢が今年はよく見られましたよね。あの辺りを見るに、やはりタダシ・仙石・千明で3角形を作れるのは大きいなと思います。
MFの素養を持つ選手がCBをつとめるのは世界のサッカーのトレンドですが、ここファジアーノ岡山においてもその流れが来ている。イリアン・ストヤノフという世界レベルの選手から学び、ついに後継者が現れたなと確信させてくれた。今後彼がこのポジションでさらに経験を積み、プレーの引き出しを増やしていけば・・・・
ウチのサッカーはもっともっと面白くなるぞ・・・!
そういう期待感を持たせてくれた2012のタダシでした。


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COMMENT 4

tko  2012, 11. 19 [Mon] 23:35

No title

こんばんわ。

タダシなんか変わりましたよねぇ。
髪型も一番変わった!!七三というより九一!!
開幕富山戦での拙いプレーから一度はポジションを失うも完全復活。それ以降はホントになくてはならないプレーヤーになりました。

先日、2012年頭のファジスタ(録画)を見返していたのですが「イリアンの教えてくれたことを…」と発言していたのはケータでした。
実はイリアンが教えてくれたことを体現していたのはタダシだった。
来シーズンもDFラインの中心で、我々を安心させてもらいたいですね。

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Zerofagi  2012, 11. 26 [Mon] 00:31

No title

>tkoさん

彼の定位置確保は今年の大きなトピックでしょうね。
これまでのストッパー的な役割から、タダシがあそこに収まることで攻撃面でもプラスが見込めるようになったのは本当に意味があると思います。
来年以降これがどう変わっていくのか?楽しみですね!

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chao  2012, 11. 26 [Mon] 12:36

竹田選手のチーム

今年のファジはGKの中林選手や、FWの川又選手が目立っていましたが、私はCBの「竹田選手のチームだ」とずっと思っていました。
来年の更なる飛躍を望みます。

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Zerofagi  2012, 12. 04 [Tue] 19:06

No title

>chaoさん

どうもこんばんは。
竹田の成長はファジの成長とかなりリンクしてくると思っています。
これまではボランチメインで考えられていましたが、今後はCB一本になっていくでしょうしプレーの幅をどんどん広げていって欲しいですね!

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