宮崎キャンプのTMを読む!(2) 前プレについてのおさらい 

さて、つづきをやっていきましょう。
前回の最後にちょろっと湘南の話をしましたが、先に結論から言ってしまうと、

ファジはキャンプで前プレを習得した!

ということになります。
これまでの引いて守る守備に加え、高い位置で奪って早く攻めることが出来る守備を新たに手に入れたのが宮崎キャンプの大きな収穫のようであるということですね。(レポ読む限りはですが)
といってもイメージしにきーわぁ・・・という方は、去年の湘南を思い出してください。
アレです。アレを今度はウチがやろうというのです。(ファジのアウェイ湘南戦とかオススメです)


◎前プレとはなにか?


去年の湘南をしっかり覚えてらっしゃる方はなんとなくイメージを持てるかと思いますが、
前プレとは前からプレッシングの略で、

「前線から積極的にボールホルダーへプレスに行き、
連動してプレスをかけることで相手にプレッシャーをかけ続ける守備」

ということでいいと思います。(ググっても定義みたいなのはヒットしなかったので0fagi解釈でスマン)
ちょいと図でやってみましょう。

長崎ハメる!

シーンは相手のGKから順々にボールが回り、最終的には右WBのサワがガツッとボールを刈り取ったシーンです。ボールホルダーの順番を番号で振ってまして、ボールはGK(1)→CB(2)→CB(3)・・・・と動いていきます。
ダイジョブかな?これでわかるかな?

GKから青の1番に渡るやいなや、14押谷が猛然とプレス!たまらず相手はいなしてヨコの青の2番へパス。
するとそこへ9荒田がまたも猛然とプレス!、やはり相手はこれを嫌い青の3番へパス。
同様に石原→青3番で、青4番のボランチへ逃げた!そこへレンが詰め・・・青の4番のボランチはたまらず5番のWBにはたいたところをついにサワがカット!!・・・・ってシーンなんですが伝わりますかねこれ?(笑)


伝わってると信じて続けますが(笑)、
とまあこのように連動したプレスにより相手に継続的に圧力をかけ、ボールを刈り取る守備だということがなんとなくお分かりかと思います。こういうのを前プレと言います。まさしく去年の湘南ですよね。
この図はめっちゃうまく行ったパターンでやってますが、相手の陣地でボールが取れちゃってますよね。
特筆すべきはボールを取った位置の高さ。これまでのファジではあまり取れない高さです。
これならショートカウンターも十分狙える高さですね。
しかも相手のミス待ちというのではなく、こちらから仕掛けて相手を焦らせて・・・ズバっと取りきってしまった。
こういうことを新たな守備の方法として手に入れたということです。


◎前プレのお約束事-ハイライン


高い位置でボール取れる!カウンター素早く・手短に打てる!といえば耳障りはよいですが、
当然ながら前プレにもいろいろなデメリットもあります。
ということで、前プレやるのに必須というお約束事を確認してみます。

前プレお約束


まずはラインですが、DFラインに黄線を引いている通りに高いラインを引くのが基本と思ってよいです。
これにも理由がちゃんとありまして、
選手がボールをプレーできるエリアって別の見方をすれば両軍のDFラインに挟まれたエリアと言えますよね?
そこを越えるとオフサイドなわけですから。その間でしか基本的にプレーできない。
そこへきて、守備側がラインを上げハイラインを引くとどうなるか?
プレーできるエリアはさらに狭まり、選手と選手の間隔は当然より短くなります。
選手と選手の間隔が狭まればどうなるか?・・・・・
長い距離を追っかけなくとも、短い移動でプレスがかかる!プレスがかけやすくなる!ってなスンポーです。おっとこれはメリットの話でしたね。デメリットデメリット。

このように、ハイラインとセットなので前回お話したように裏のリスクはかなりデカいということですね。足の速いFWでなくとも、こんな高いラインの裏を取られたら相当不利です。
DFがすべて置き去りになっちゃうわけですからまあ普通なら失点、追いついても倒してカードとかリスクはやっぱデカい。
ひとまずここで小まとめ。(てすとにでる!?)


・前プレするならハイライン(高いライン)


◎前プレのお約束事-ハイプレス


ところで、そのように裏へ敵を送られる状況ってどんな状況でしょうか?
走りこむ選手はまあいいとして、パスを出す選手はどんな状況だろうか?
アクシデンタルに裏へボールがこぼれてしまったようなケースを除外して考えると、
まず間違いなくボールホルダーは顔を上げ(ヘッドアップ)、周囲を確認できる状況にあったと言えるでしょう。
これはつまり、ボールホルダーに継続的にプレスがかかってないなによりの証拠
ようするに、前プレが不発に終わってて敵を捕まえきれとらんという状況ですな。
もう一度先ほどの図を出しましょう。今度は敵陣でのプレスのかかりをチェックしてみてください。

前プレお約束

黒丸で敵味方のマッチアップを囲んでますが、ご覧のように赤丸で囲ったところボランチがドフリーですね。
こいつには誰もついてきませんから、当然ボールが渡るとヘッドアップして周囲を確認できる余裕があります。
もし龍仁朗の前にいる敵のシャドーがウチの荒田のように裏を取る呼吸あわせが抜群で、なおかつ石原ばりの快足アタッカーであったなら?この赤丸で囲ってるボランチがレンばりのロングフィードの精度があったら??


・・・・こりゃおえん、りゅうちゃんが後ろから倒す絵しか浮かばんが(笑)
ということで小まとめその2(てすとにry

・ボールホルダーが顔を上げないように前プレは継続されなければならない
・プレスがかかりきってなければその前プレは失敗作


前プレはスペースを守る守備ではなく、人を捕まえる守備なので守備陣形が乱れがちなのも見のがせない点ですね。人が動けばそれだけスペースがポコポコできてしまうので、プレスさえ回避してしまえば相手に取っちゃ繋ぎやすい環境♪なんてことも割と見かける光景です。(ホーム湘南戦の湘南ね)



こうしてみれば、ハイラインとハイプレス(前プレ)という守備手法は、お互いに補い合う関係性にあるんだなぁなんて思いますね。こういうのあるからサッカーって面白いよなーと思うのであります。


◎フォメ上の人数あわせが求められる前プレ


これまで述べてきたとおり、前プレする場合では「プレスに行く枚数」と「相手の枚数」がある程度バチっとハマらないといけませんよね。そうでなければさっきのボランチのように「浮いて」しまってプレスが不発に終わります。不発に終わるプレスなど守備の体をなしてないですから上手いチームにはボコボコにされます。
ということは、ある程度人の並びを相手のDF-MFのビルドアップ担当者に合わせる必要がある。
再び先ほどのボランチが浮いてた図でいくならば・・・

ハメる!

浮いてたボランチにレンが一つ前に上がってプレス、レンが見ていたシャドーはタダシが一つ上がってみる。
例えばこのようにして、相手のビルドアップのところの枚数とこちらのプレスの枚数をあわせる。
前プレをやるんであれば、
相手のフォメにこちらのフォメを合わせていくというような、戦術的な要素が求められるようになります。
相手が4バックでダブルボランチならそれに合う形、あるいはそれに合う追い方を。
相手が3バックでアンカー置いた3センター(トリプルボランチ)ならそれに合う並び、追い方をというように。
これまで以上に相手にあわせた守備のやり方が求められることになりますから、事前に相手がどんなフォメのチームなのか?それをチェックしておくのは今季をさらに楽しむ上で大事なポイントになってくるかなーと思ってます。

この前プレは連動してどんどん相手を捕まえに走る守備ですから当然体力の消耗が激しい守り方になります。
そのため1試合ずーーっとプレスかけるチームなんかは稀で、大方試合開始から何分までとか時間を区切って限定的にやっていくことのほうが一般的です。
ファジはご存知の通り走ることにかけてはとてもがんばるまじめなチームですから、この守備方法はフィットするかもしれませんね。またメンタル的にも「受ける」感覚ではなく、相手をどツボに追い込んでいくような積極的な感覚でやれるので、そういったあたりに弱さのあるファジにはいいなと思っています。


さて、前プレの説明はこのあたりにして次の記事ではこれまでに説明した要素を使いながら、
(まったく試合も見てない癖に堂々と)何ゆえU-17代表にボコボコにやられたのかを考えていきましょう。
よろしければお付き合いくださいませ。


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COMMENT 2

kusu  2013, 02. 23 [Sat] 20:29

前からプレス

前プレは、一昨年から、時々やってますね。
その前の手塚監督も、やってましたね、
90分持たなくて、後半足が止まった所で失点して、負けた試合が多かったですが。

昨年は、堅守中林を獲得して、引いて守る戦術が機能して、カウンターサッカーの新潟から来た川又が、はまりました。

今年は、川又が去って、磐田育ちの押谷と荒田が来ました、
前プレからのショートカウンターは、押谷、荒田が生きる戦術だと思います。
J1昇格(してJ1で戦う)には、アクションサッカーが必要だと思いますから、賛成です。
前プレを90分持たせるには、ポゼッションでマイボールの時間を増やして、体力消耗を防ぐ事がカギでしょうけど、今のファジなら、可能だと思います。

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Zerofagi  2013, 03. 01 [Fri] 00:41

No title

>kusuさん

こんばんは。
おっしゃるとおり一昨年はちょろっとやっていて、去年は後半やるかな?と思ったら逆に引いちゃったファジでした。押谷・荒田がショートカウンターで生きそうだというのは同感です。
90分全部行くってのは無理ですから、要所要所でということになるんじゃないかな?と思いますが、kusuさんの言われるとおり「ボールもってサボる」のは大変重要だと思います。日本は夏がありますからね~・・・・まあウチの選手のスタミナ面でのタフさはリーグ屈指だと思いますから、なんとかやってくれるだろうと期待しています!

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