宮崎キャンプのTMを読む!(3) 実戦編 vsU-17戦の失点経緯を推測する

さて、これを含めて3回にわたり前プレという守備方法ついてやってまいりましたが、今回はいわば実践編。
これまで紹介してきた内容を踏まえながら、情報を元に(見たこともない)U-17戦の敗因を一緒に推測してみよう!という企画でございます。よろしければおつきあいくださいませ!


◎あってはならないU-17戦の負け


キャンプ中、G大阪、徳島、U-17、蔚山現代と4試合行われたTMですが、このU-17戦はちょうど疲労のピークを迎える厳しいコンディションであったようです。しかも、この試合の前にはvs徳島を戦っていて非常にキツい試合だったことは確か。U-17の連中はさすがに世界でやろうというだけあって技術力に優れた選手が揃っていたようです。条件的にはかなり厳しいものがあったとは思いますが、とはいえ相手は「高校すら出ていない」選手たちです。こちらは油の乗ったオールプロなわけですから、普通にやったら相手になるわけないんですよ。
そういうわけで絶対に負けてはならないんですが、0-3と完敗を喫してしまった、と。
この試合の位置づけはそういう位置づけになります。


試合は前後半でメンバーを入れ替えて行われましたが、メンバーは次の通り。


・前半

うー17後ろ

・後半

うー17前


◎3失点目、裏を取られるファジ


この試合を現地で観戦、実況ツイートしていたしょーほさんからツイートを拝借すると。

しょーほさん

このようにファジが「裏」を取られている様子がわかります。
ところが、これは従来の守備ではありえない。なぜならファジのラインは基本低い=裏狭いですから、いかにU-17の選手たちがスキルフルであっても裏を取るのは至難の業だからです。
なので、こういうツイートをすると・・・・

違和感

リプ


しょほーさんからのリプライで、ファジは高いラインを敷いているために裏を取られたことが判明しました。
実はこの次の試合では、相当に前プレが機能し横浜FC相手に「守備やってて楽しかった」と選手が言うほどハマってんですよねー。でもこの試合では0-3。この差は一体どこから来るのか??
その答えは、両者のフォメのかみ合わせにあります。


◎両者のフォメのかみあわせを検証する


ファジは従来どうりの3-4-2-1のフォメでしたが、相手のU-17は4-3-1-2に近いフォメでした。
ハッキリ言って、このフォメの相性は最悪の部類です・・・ちょっとかみあわせを見てみましょう。

u-17ふぉめ

おさらいしていくと、DFラインはタダシが押上げていてかなり高いですね=裏のスペースはたっぷりです。
DFラインが高いので、プレーエリアがかなり狭くなっていることがお分かりかと思います。
選手間の距離が短く、ボールを持つほうにはより正確性が求められ、プレスするほうは短い移動でプレスがかかります。ここまではよし・・・ところが?
黄色のワクで囲った部分を見て見ると、
1トップ・2シャドー・2ボランチの5枚プレスのファジに対して、
Uー17は2CB・アンカー・インサイドハーフ2枚・トップ下の6枚のボールホルダー候補がいますから、
もうこの時点で数が足りとらんのですね。GKも含めると、7枚ですから5vs7ですよね。
そりゃ追っかけても浮いてる選手が絶対いるわけですから、ひょいっと逃げられるわな・・・っていうのが想像できるかと思います。もし、相手が足元の技術が低くてちょいと前プレ食らうとあたふたするレベルならばそれでも何とかなるときもあります。ところが相手は代表クラスですからね、U-17と言えども技術力は高い。
U-17の布陣がじゃんけんでいえばグーなのに、頑なにチョキで挑んでもそら勝てません。

さて、もういっこ大事なおさらいですが、
上記のように選手が「浮く」(空いてる)選手がいるというのはどういうことか?についてです。
こちらのプレスは構造上どうやってもこのままでは不発に終わります。
追いかけても絶対誰かは前を向いて、顔を上げてプレーできるやつが出てきてしまう。
それがおそらく3点目のシチュエーション。

うらとられ

誰からもプレッシャーを受けない選手(アンカー)が、前を向いて長いボールをDFラインの裏へ。
そこへ走りこんだFWが抜け出してGK1vs1。
フォメが噛み合わないということがこういう結果を招きかねないってわけですね。
先日、浦議TVというのをスカパーで見ていたら、解説者の福田正博がこんなことを言ってたのでそれについて言及したツイートをぺたっとな。




相手のフォメに合わせて、こちらのプレスのやり方を合わせに行くような戦術的な守備練習が前プレには絶対に欠かせないということですね。つまり、やっぱ前プレやるなら枚数調整が絶対必要
そこには多少のフォメの変更、アレンジが必須となってくることでしょう。
あまりフォメをいじることには積極的ではない影さんがこのへんどうやってくるか?
フォメの噛み合わない相手に前プレするときどうするか?・・・・ここは今季注目のポイントですね。


◎苦手なミラーマッチをひっくり返す前プレ


昨季ファジはミラーマッチをかなり苦手としていたことはすでに何度も述べてきました。
ところが、この前プレによってその辺りに改善が見られるかもしれないとけっこう期待しています。
もうお気づきと思いますが、ミラーマッチ=各ポジションで噛み合うからです!

mira-.jpg

今季も3バックを採用してくるチームは増えるのではないか?と思いますが、
同じ3-4-2-1のフォメで来る相手ならば、前プレはバッチリハマってしまいます。
これにより、相手がビルドアップがヘタならば高い位置で奪いきってカウンターというトランジションサッカーに持ちこめる可能性が高い。おまけに前線の選手の質は今年かなり粒ぞろいで、一人ひとりのこの力はアップしています。ショートカウンターで猛威を振るう選手もでてくるのではないか?
開幕戦の長崎も3-4-2-1だろうということで、早速ミラーマッチの気配・・・!
このあたりじっくり観察したいですね。


3回にわたって「前プレ」についてやってきました。
現状メンバーが交代したらどの程度プレスの質が落ちるのか?とかはさっぱりわかりませんが、スタメンクラスではけっこう手応えを感じているようですから、ゴリゴリ前からボールを刈っていくような守備で攻めるファジを早くみたいですね!それではみなさま、開幕戦でお会いしましょう!


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COMMENT 2

杉野 雅昭  2013, 03. 02 [Sat] 20:04

今日の練習で

こんばんは。

今日の練習で、まさしくその前プレの確認を行っていました。
基本的に引いて守る時間があり、掛け声で、一気にプレス。
90分間の中で、昨年の堅守だった引いて守るサッカーと、積極的に前線からプレスをかけて、奪いに行くと言うサッカーを上手く使い分ける感じになりそうです。
実際にTMや練習を見学されてないのに、情報から推察されたのは、凄いですね。

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Zerofagi  2013, 03. 11 [Mon] 17:54

No title

>杉野雅昭さん

どうも、こんにちは。
今年は前プレから素早い攻めがキーになりそうですね。
一節でも早くその成果でもって勝利を得たいところです。

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