ホーム3連続ドロー J2 第4節 岡山 vs 水戸

おまたせしました、1週間ほどかかってしまいましたが第4節水戸戦のレビューです!
なかなか攻撃が上手く行かず、昨年を上回るような得点力欠乏症っぷりをにおわせている今年のスタート。
勝てはしない、そして負けもしないのだけど内容的にポジティブなものを感じにくい出来が続いてますから、
サポとしては今後どうなるんだろう・・・・と不安を抱かずにはいられないですよね;
中3日という過密日程ということもあり、この試合は運動量よりも戦術的な狙いがはっきりとゲームに出た試合だったなぁと改めて感じました。生観戦してるときはジリジリしたものを感じてましたが、案外見直してみるとウチの特徴もある程度出た試合になったのかな?と思いました。


<スタメン>

vs水戸(H)


<結果>

岡山 1-1 水戸

SH 10-12
CK 3-2
FK 15-21
GK 13-10

得点者 後半12分 三島 康平 後半38分 後藤 圭太


◎ヴェルディ戦を下敷きにした闘将の戦術


中3日で満足なトレーニングが出来るわけもなく臨んだこの試合ですが、
水戸の監督柱谷の作戦はおそらくこの2つだったのではないか?と推察してます。
ともに東京V戦でのファジを踏まえたうえでの対策ですが、

1.SB-シャドーのギャップ利用+役割の違う両サイドアタック
2.前プレによるボランチ封じ


前半はこの2つの戦術の前にペースを握られてしまい完全な水戸ゲームでしたねえまいったもんだ。
またしても出来のイマイチなゲームということで、カンスタの空気もだいぶよくなかったですね(笑)
前半開始早々の左サイドアタックから1本と、セットプレイから1本と、決定機が2度あったのは救いでしたが、前半のシュートは僅かに3,4本。キレイに崩せたシーンはほとんどなし、と。ふーむ・・・
まあこれはしゃーない、というくらいに水戸の出来は攻守に良かった。素直に水戸を褒めるべきかなと。


さて1のほうですが、前半7分のシーン。

水戸の両サイド1

ボランチの新里からGKを経て、逆サイドのSB尾本へ展開されるシーンですが、
水戸の両サイドはやり方がだいぶ違いまして、上の黄色丸のところ右SH小澤が浮いてますね。
本来ファジの通例のマークでいけばWB→SH、シャドー→SBを見ますから、
田所→小澤、石原→近藤と付かないといけないのですが、
図のように右SB近藤は高い位置を取り、右SHの小澤が落ちて入れ替わるケースがかなり多かった。
これにより、マークのズレが生じてしょっちゅう小澤が浮き守備が混乱してました。小澤は中に入ったり自在に動くので掴みづらく、特に前半かなり厄介な存在になっていましたね。
これに対し逆の左サイドは明快。
スピード・キレのあるドリブルが自慢の島田がSHですから、1v1で普通に勝ち。
昨年も何度も何度もやられましたが、今年も島田にはやられましたね・・・・水戸はこういうタテにいけるドリブラーを常にもってるイメージがあってマジうらやましいです。水戸の両サイドは前半とても良く、サイドで押し込められるのでファジは劣勢続きになってしまいました。


さて、サイドチェンジに話を戻しましょう。ボランチ→GKで左サイドへチェンジする、と。
これってヴェルディ戦でやった、◎vs3-4-2-1前プレ、SB-シャドー間のギャップ作戦そのものですよね。
SBはシャドーのクワシンが見ないといけませんが、ピッチを広く使われると猛ダッシュでプレスにいかな間に合いません。これは泣き所でしたよね。つづきいってみましょう。

難波あぶねえ2

やはり尾本には間に合わなかったので、尾本が十分前を確認してFW難波へフィード!
惜しくもわずかにオフサイドになってしまいましたが、格好としては完全に崩されており非常に危険でした。
またこういうサイドチェンジをはさむと、サイドが1vs1になりやすく島田⇔澤口のマッチアップが増えるのもキツかったですね。

2.の前プレのほうですが、こちらがまだビルドアップがしっかり出来ていないということと、前節負けから迎えた試合だったということで守備の気合の入り方がすごかったということで、ほとんどいい形でボールを繋げずに攻めらしい攻めを展開できない前半になってしまいました。
どうしてもボランチを封じられると、ビルドがCBどまりになってそこで詰められてボーンと蹴るしかねえ!みたいなね、そういう展開が多かったですよね。その辺まさに狙いどうり闘将ウッシッシという気がしてくやしい。


◎ダイレクトプレー志向型ボランチ島田譲


ところでボランチといえば、この試合のファジのヒーローはホームデビュー戦となった島田でしたね!
東京V戦でもいいパフォーマンスだったし、その勢いのままこの試合も先発でしたがFKやロングフィードでかなりチームの攻撃を支えていたなぁと思います。特にFKはやっぱいい!
鮮烈なイメージを残したポスト直撃FKのイメージのせいか、流れの中でどんなプレーをしてるのか?いや、「したい」選手なのか?その辺が見えにくかった気がしたんですが、とってもいいシーンがあったので紹介しときます。
前半23分くらいのシーンですが、

島田ー荒田ライン3

黄色の四角のゾーンでマイボールにしたファジは、千明→島田と繋ぎます。
ボールホルダーにプレスがかかってない状態をボールがオープンになるという言い方をしたりしますが、図のように瞬間相手のFW-ボランチ間で島田がフリーで受けてボールがオープンになってます。
パサーが前向いたら、そりゃゴーサイン。ということで、前線の荒田、石原、サイドの田所、サワが猛然と前進を開始。さて島田は一体どこを狙うのか?どういうプレーを「したい」選手なのか?


島田が選択したのは、もっともゴールに近いところにいるトップの選手つまり荒田。
荒田の動き出しは図を見るとわかるように相手のラインと同化しながらゴールへ前進してます。荒田のハナ先にちょこんとボールが落ちればもうGK1vs1の大チャンス!
残念ながらちょっとパスがズレて荒田に合いませんでしたが、
荒田の秀逸な動き出しと、島田のダイレクトプレー志向がマッチしかけた「やらしい瞬間」でした。
ちなみにダイレクトプレーとは、ワンタッチプレーの意味ではなく「よりゴールに直結するような」プレーのことです。このダイレクトプレー志向はファジのボランチでは大屋翼と同系列のもので、仙石千明とは毛色の違うセンスと言えます。この試合を解説しておられた佐藤さんの言葉を紹介しておきますと、

佐藤慶明「先ほど、岡山この島田選手からロングボール。パスは成功しませんでしたが、彼が入ったことによって、相手の最終ラインの背後に出る、こういう風なボールが少しづつ出てきてるんですよね。そういうところが仙石選手との違いでもありますし、彼が荒田選手を生かそうという意図のあるプレーが出たなと思います」

今後こういうシーンが増えれば、ふっとしたスキを突いてゴールを奪えるようになるはずです。


◎研究されガタがきはじめたゾーンディフェンス


これまたヴェルディ戦からの流れですが、正直ゾーンがもう限界というところまできていてこのままだといつか失点してしまうと思います。というかもうヴェルディにやられちゃってたねそういえば(笑)
この水戸戦の後半開始早々のシーンですが、
(例によってゴチャゴチャしてますが雰囲気だけ伝わればおkです)

               水戸コーナー4


キッカーは水戸のゲームメイカー橋本。
で、どこを狙うのか?というと・・・・・
ヴェルディ戦と同じファーサイド、一番大外ってことでまったく同じやり方ですね;
このシーンでも失点はなかったんですが、中に折り返されて危なかったですしもう徹底してファーへ蹴り込んで折り返すってのをやられてました。まあ幸い事なきを得ましたが、もうこりゃ限界。
なんらかの対策を打たなければヴェルディ戦のような形で失点し、セットプレイからの失点数がまたふえちゃいそうな気配がしてますね・・・・これはけっこう心配してます。
とはいえ、マンツーにすると2年前にもどっちゃうしなぁ・・・果たしてファジの首脳陣がどのような解を出すのか?その辺は大変興味深いですね。


セットプレイではないですが、失点はリスタートから。
後半12分に島田の素晴らしいサイドチェンジをトラップミスした田所が嘆いてる間に、素早いスローインから小澤に田所が空けたスペースを使われ、つり出されたボランチの島田の寄せも甘くクロスを上げられて失点と。
ウチはスローインがめちゃくちゃ下手くそですが、逆に相手のスローインから失点するケースが非常に多いですね。すぐに気を抜いてしまううかつなチームの証拠だと思います。甘いよ。まだまだ。
今年はどうにも両WBがぱっとしません。
サワはずーーっとミスだらけでブレーキだし、田所は去年の切り替えはどこへいったのか?残念ですね・・・


◎水戸戦のハイライト、光るシャドーのkwsn!


去年のホーム徳島戦でしたか、クワシンの光るプレーを紹介したことがありましたが、
この日のハイライトシーンを演出したのは、クワシン-オッシーの2連続ファインプレーでした!
存在感を発揮したクワシンの「スペースを先読みする」センスと、オッシーの卓越した足元の技術であわやPKというシーンを生み出しました。
水戸は先制後、4-4-2のブロックを敷いていてこれがなかなか崩せなかったのですが、後半34分くらいのシーン。


ブロック乱れ5


自陣に戻って4-4-2のブロックを作る水戸ですが、このシーンではFW鈴木がはぐれた位置にいたり、ラインがでこぼこで整然とした水戸のブロックからすれば不恰好になっていたシーンでしたね。
ボールは千明→後藤→千明と渡るんですが、
千明から後藤の距離が少し開いていて、左SHの島田が「詰めれる!」と思ったのでしょうダッシュして後藤に詰めていこうとしています。・・・・・その裏に大きなスペースを空けて。


kwsn参上6

後藤→千明とボールが戻りますが、やはり島田は後藤に届かず!やむなく引き返しラインに戻ります。
一方、千明をフリーにしてはならぬとばかりに、難波がプレスバック。しかし、それも間に合わず。
前方をルックアップした千明は、kwsnを発見!
2ライン間の最も歪みの出た隙間で、なおかつボランチの背後という絶好のスペースに陣取ったクワシンから狙いすましたスルーパスが、オッシーに通る。
またオッシーのファーストタッチが完璧に近かった!若干流れてしまった感じもあったけれど走りながらあのタッチはやっぱ技術の高さを感じてしまいますよ。やむなくファウル覚悟で抜け出しかけたオッシーを止める水戸CB。
わずかにboxの外でPKとは成りませんでしたが、難易度の非常に高い近距離FKを島田がポスト直撃弾orz
このときばかりは運も尽きたか・・・と。譲めっちゃ咆哮して悔しがってたな。
しかし、後半38分。島田のCKを後藤が体ごとゴールに流し込んで待望の同点ゴール!なんとか同点だ・・・・。



ふう、見直してみるといろいろな発見のある水戸戦でありましたなぁ。
現地では納得行かないからプリプリしてましたが、すこしづつ選手の特徴もピッチの上で発揮されだしているのが確認できて少しだけ安心しました。
新しい良さもあれば従来出来ていたことが出来なかったりと一進一退という感じのスタートになってますが、攻撃はいずれ少しづつ上がってくると思います。ハマれば高い攻撃力を発揮してくれそうなタレントもいますし、いましばらくは我慢我慢というところでしょうかね~。今後どのような変化をしていくか楽しみですね!


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COMMENT 1

みかんこ  2013, 03. 27 [Wed] 23:37

あまり目立たないけどクワシンは着実に前線でバランスとってくれてますね♪

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