Tactical Flexibility J2 第10節 岡山 vs 群馬

4月中はなかなか更新も出来ず申し訳ありませんでした・・・・
あまりにも更新できないでいたためもう4月中は休んでしまおうか?なんて思った4月でしたが、ここへきてようやく落ち着いてきたので普段のペースに戻せたらいいなぁなんて思っております。どうもZerofagiですこんばんは。


さてさて!
自分の不調とは裏腹に高位をキープしつづける我らがファジアーノ。
千葉・京都という昇格候補グリグリの相手にもしっかりと渡り合い手にした勝点2。
しかし、しかしだよ。


このようなシチュエーション、このような相手(5連敗中)。
これまで何度悔しい思いをしてきたことか・・・・
ファジアーノお決まりの悪癖が顔を出し、またしても不調の相手に勝ち星をプレゼントしてしまうような・・・
そんな不穏な空気も漂っていた状態で迎えた今節。そうした悪癖を断ち切って成長できるのかどうか?
そういう試合だったと思います。


<スタメン>

vs群馬(H)1


<結果>

結果群馬h


◎完全群馬ゲームで進んだ前半の謎


結論から言って、前半は完全に群馬ゲームで進んだというよりない内容でしたね。
秋葉監督のスカウティングの正しさをある意味証明した内容であったと思いますし、ファジとしてはまんまと相手の術中にハマってしまい、ろくすっぽシュートすら打たせてもらえない状態でした。
打ったシュートが2本?くらいあったかどうかですが、どちらにしたって苦し紛れのという印象でしっかりと主体的に相手を崩したというには程遠いもの。よく失点しなかった・・・そういう45分でした。
ではなんでそんなに群馬ゲームになったのか?
その理由については4つあると思っています。

1.ファジのビルドが前プレに弱いというスカウティング
2.サイドチェンジの受け手を押さえる守備
3.左サイドで数的優位を作り出すボランチのスライド
4.トップ下エデルのフリーダム性


前半、群馬は4-4-2のブロックを引き前線から激しくチェックに来ます。そのプレスはいなされてもすぐさまプレスバックに飛んでくる大変精力的なもので、これによりファジアーノのビルドアップがままならない状態に追い込まれました。こうなると前線にハイボールに強い選手の居ないファジアーノとしては大きく蹴っても結局損する悪循環に陥り、かといってショートパスを重ねようとしてもなかなか地に足の着いた攻撃が出来ませんでしたね。このあたり今季何度か見せている弱点ですが、まんまと群馬に利用されてしまった格好でした。

それに追い討ちをかけるようにファジを大いに苦しめたのが、サイドチェンジの受け手をマークしてしまう守備、すなわちサイドチェンジの封鎖でした。これがキツいんだわ・・・
ファジアーノはサイドチェンジを非常に多用するスタイルだということはご承知の通りですが、サイドチェンジといえどようは長いパスでしかありませんから出し手、あるいは受け手を押さえてしまえば封じることが出来ます。
群馬は4-4-2のブロックで最終ラインは4バックで構成していますが、こちらのWBに対するロングボールについてはマンマーク気味に見るようにと言い渡されていたようで(録画では映らないので確証はなし)普段であればレンやタダシあたりから気持ちの良いサイドチェンジが飛んでタナソーがそれに応えるという「いつもの」ファジアーノの攻撃のサイクルが回りだすはずが、蹴る直前に「あっ・・おえんが。もうマークされとるがん><」と蹴るのを躊躇するシーンばかりが繰り返されることになってしまいます。
TVの画面では見切れていて確認できませんでしたが、
蹴らないと言うことは蹴れないということであり、すでにベッタリマークが付いていて蹴るメリットがないということはうかがい知れました。ファジアーノにとってこのサイドチェンジは生命線でもありますからそこを寸断され、なおかつインサイドでのパスワークにもイマイチ成熟を感じない現状では打つ手ナシもやむなし。
群馬のスカウティング、お見事!と言わざるを得ない45分でした。
これ録画でみたからよかったけどさ、現場でナマでみてたから「ああ、またか・・・・」みたいな重い空気になっててもおかしかーないよね・・・・


◎群馬に優勢な45分をもたらした2人のキーパーソン


ということで優勢というかほぼ一方的に試合を進めた群馬でしたが、とくに攻撃面については2人のキーパーソンが存在したと思います。
一人はトップ下に入ったエデル。そしてもう一人はボランチの加藤弘堅。この2人です。
まずエデルについてですが、この群馬の4-2-3-1というフォメ、実は去年のホーム群馬戦とまったく同じなんですよね。(ぶっちゃけ去年のビデオを参考にしたんじゃね?と思ったほど)
で、去年はリンコンという外人がいてそいつがCBとボランチの間をふらふら位置どって「浮く」んですわ。

floating edel2


このように、2topっぽいところからこちらのダブルボランチの後ろから降りてきては起点を作って前線に繋げる。
ファジとしてはボランチ2枚は自分たちの背中にエデルがいるのでつかめない。かといってCBがエデルを捕まえようとすると、エデルが中盤まで下りていってしまうので付いていくと最終ラインに大穴空けちゃうと。
ええい!うっとおしい!とばかりに非常にやっかいなポジションを取られるんですね。
結局、「浮くエデルをどう処理するのか?」について明確な答えを出せずに押されちゃったのが前半だったなぁと。おまけにこいつ守備でも効いていて、こちらのボランチがさあ展開作るぞって時にすっとオシャレなボール奪取かましてくれてムキー!というこまったちゃんぶりですよ・・・。
身長188cmと大柄でタダシに余裕に競り勝っちゃうほどの高さでしたし、あんなやつがチビッコ2名で構成するダブルボランチんとこでフィジカル勝負されちゃ・・・あーーじゃまくせえ!ってもんです。


そしてもう一人のキープレイヤー、ボランチの加藤弘堅。(なぜかフルネームで呼んでしまう)
この試合の前半、群馬は左サイドにて基点を作れたことで優勢に45分を戦えたのですが、それについてはこの選手の貢献が大きかったですね。とくにやっかいだったのが、そのポジショニング。


落ちるこーけん3

図で見るとお分かりの通り、加藤弘堅は左サイドの底の位置に降りてくるんですよ。
ファジの守備の約束は、WB→SH、シャドー→SBというマークの割り振りですが、
本来ボランチが見るはずのボランチ(加藤)があんなところに降りられると、「誰も見るやつがいない」フリーハンド状態になっちゃうんですね。ってことはつまりファジの右サイドは慢性的に数的不利に陥るってなわけです。(5vs4の状況)
それを解消しようとボランチ(この図でいけば例えば千明)を右サイドに出せば、中央はワンボランチ状態になってしまい、エデルやら青木孝太やらがしきりにボールを受けに落ちてその隙を突かれかねない。
結局、やっかいな位置に落ちた加藤弘堅と「浮くエデル」この2つのやっかいごとのために守備での対応を難しくされてしまったのが前半45分でした。
しかしながら、可能性のあるシュートをあまり打たせなかったことで前半を0で抑えれたのは非常に大きかった。
こちらにとってポジティヴな内容が少ない前半だっただけに、0-0で後半を迎えられるのは仕切りなおしの機会を得られることになりました。後半ファジは予想だにしない手に打って出ます。


◎あれほど頑固だった影山監督が動く!後半


1.「浮く」トップ下問題
2.落ちるボランチによる右サイドでの数的不利

かかる2点の問題点に対して影山監督が動きます。
なんと千明をアンカーに置き、インサイドハーフに仙石・関戸。前線は荒田・石原の2TOP、とした3-1-4-2今季初の布陣へと大胆にもフォーメーションを変更!え!?まじで?こんな積極的な影さんはじめて!

3-1-4-2 お披露目4



いやーーーーこれは驚いた!!
これまで少々のフォーメーション上の不利があっても頑なにスルーして3-4-2-1で押し通してきた影山監督が、後半3-1-4-2というフォーメーションに変えちゃったじゃないの!少なくとも3バックを採用してからは初めての試みであることはここに明記しておかねばなるまい。それほどカゲさんのフォメチェンジはレアである!(今季試合終盤にちょろっとやるのはあったけどね、45分やるのはこれが初)


3-4-2-1から3-1-4-2のフォメチェンジ、驚くばかりだったがこれがなんとなんと満点回答に・・・!
とりあえず図を見ていただこう。

なんのこたーないまんつー5

まず、おしりのほうから見ていくと、こちらの3CBであいてのワントップと2SHとマッチング。
そして、懸案の「浮く」トップ下エデルに対してはアンカー千明をセット!
おまけに「落ちる」加藤弘堅に対しても関戸をマーカーとしてセット可能!

WBは相手のSBとガチのマッチアップ、2CBには2TOPと、
なんのこたーない・・・ガチのマンツーマンじゃが!

いやーーーーこれは知らなかった!!
4-2-3-1と、3-1-4-2ってガチのマッチアップになるんだね!
前半いなされまくっていたファジのプレスは、後半ガチマッチアップに変ったことで途端に勢いを取り戻す!
逆に前半ショートパスでリズムを作っていた群馬はショートパス一本ごとにプレスが張り付く厳しい展開に追い込まれ徐々に勢いを失してゆく。
やはりこのチームは守備のチームじゃな・・・・・。
こちらの守備で相手を術中に誘い込み、追い詰めることでジリジリとメンタルを上げていくという手堅さそしてイヤらしさこそが持ち味のチームなのである。
後半8分にはこの試合初めて相手を崩して荒田の決定機を迎えると、続く9分のCK。
タダシも決めた、ケータも決めた。じゃあリュウジロウはいつ決めるのか?今でしょ。とばかりにドラゴンヘッドが炸裂し先制。
まだ1点である。アクシデンタルな失点を喫して追いつかれる可能性も十分にある。しかし・・・
後半28分にはこのところボール奪取の読みに成長のあとをうかがわせる仙石廉の素晴らしいボール狩りからのアシストで荒田が追加点。2-0。もはやこれまで。ファジアーノ相手に2点とれるJ2のチームは数えるほどしかいない。まるで前後半をそっくり入れ替えたような内容で後半2得点。群馬を振り切りこれで3位へと浮上したファジアーノ。


新たに3-1-4-2(まだ出来はイマイチだけど)のオプションも手に入れ、よりチームとしての幅を広げたファジアーノ岡山。10試合終えて勝点18・・・・だよ。いやほんとまじかよ・・・・
得点王に手を伸ばさんとする新たを中心とした攻撃陣がもう一皮剥けてくれば・・・ほんとに「ある」かもしれぬ。そのような希望を大いに抱かせてくれる勝利となりました。


さああああああ!!!!!
川鉄ダービー!
首位と3位だよ!
願ってもない状況で迎えられるこの大一番。
絶対に勝利して20年越しの「因縁」に着火してやりましょうや!


※神戸と岡山の縁にちてはこちらを参照くださいませ→http://www.forza-fagi.com/archives/200811/19224522.php

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COMMENT 2

tko  2013, 04. 24 [Wed] 01:10

No title

こんばんわ。
いやー勝ちましたねぇ群馬戦。

前半はおっしゃる通り、もうエデルがジャマでジャマで。「なんなーアイツ!!」と何度も叫びました。

完全に抑えられた前半でしたが、私にはそれほど焦りはありませんでした。
確かに「調子良い時に、突然下位チームに勝利を献上してしまう」癖を持つファジですが、そういう試合って「前半からオセオセで攻めるが、フィニッシュの精度を欠き得点ゼロ。リズムを自分で崩して後半失点」というパターンであったのに対して、群馬戦の前半は「オセオセ」ではなかったわけです。抑えられてましたから。

しかも失点はゼロ。「こりゃリズム崩してはいないなぁ」と思ってました。
加えて最近終盤までしっかり出ている「粘り」。
これらのことから、不安をあまり感じていませんでした。

そしたらあの後半ですよ。
「ついにこういう試合運びができるようになったか」と感慨深いものがありました。

神戸戦「引き分けでもいいかなぁ」と思っていたのですが、もう勝ちを狙うっきゃないです。
とはいえ、最終節まで負け無し、というのも有り得ないでしょうから、いつかは負ける日がきます。
ダントツ首位の神戸なら、負けても後ひきずらない気がするので、当たって砕けろ精神でぶつかっていただきたいですね。
そうしたらポロッと勝っちゃうかも。。。

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Zerofagi  2013, 04. 25 [Thu] 10:32

No title

>tkoさん

どうもこんにちは。
こういう変化はこれまでまったくなかったですから、おっしゃるとおり「ついにこういう試合運びができるようになったか」って感じしちゃいますよね(笑)
神戸相手でもいい試合は十分出来ると思いますし、勝ってきます!

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