ファジのサウスポーはひとあじちがうぜ  J2 第13節 岡山 vs 山形 (2)

前半を3-2とリードして追えることが出来たファジアーノ。
後半はこちらが風上にたつこともあり、幾分展開しやすくなるか?と思いきや・・・
山形の怒涛のクロス攻勢に終始劣勢を強いられる大変にしんどい45分になってしまいました。


◎ハイボール戦術、2次攻撃の激しさ、止まらぬ山形


後半に入ると、山形はサイドからの攻勢を強めます。
しっかり突破できなくとも、少しでもボールをペナに送れるチャンスがあるとみるやすかさずクロスクロスクロスの山。ファジのCB陣も懸命にはね返しましたが、2ndボールの反応に優れる山形がことごとくボールを拾い、2次攻撃につなげてしまう。
ファジとしては、単純にはね返すのではなくなんとかスペースにボールを送ってカウンターのチャンスにつなげたかったところですが、今季のファジの弱点はやはりこのあたりにある
フィジカル的に強く、競り合いに勝ってボールを落とせる選手、収めて時間が作れる選手、カウンターのために前進する「使われる選手」をうまく「使う」選手、そういう役割をこなせる選手がいない。
やっぱりミンキュン・ケンゴで出来ていたことがなかなか出来ない難しさが色濃くでていた後半だったなぁと思います。



◎怪物ウッズの正真正銘スーパーセーブ


まあこれまでありえないシュートストップをいくつも披露してきたウッズですから、
もはやそれが当たり前のこととしてうけとめちゃってる感じがありますが、この後半1分のビッグセーブは圧巻トリハダもののスーパーセーブでした!
例によってロングボールの跳ね返りを、山形のボランチ秋葉がクリーンヒットし地を這うようなミドルがファジゴールに飛んでいきます。
DFが立ってる向こう側から蹴られたボールなので少々ブラインドになってましたが、これにはしっかり予測・反応できていたウッズ。ところが、なんとこれが植田の足にあたり僅かにコースが変わってしまう!

当初予測していたコースはウッズからみて真正面からやや右のコースでしたから、体重を3.5:6.5くらいで右に重心を置いて構えていたところ、ボールが植田のかかとに当たってウッズの左へ。
ウッズと植田の距離はわずかに3mかそこらですよ・・・?ボールスピードはほとんど落ちてないというのに。
これに反応したウッズは、体を寝かしながら左手一本、それも指2本くらいで掻き出してしまう・・・!

うそでしょ・・・?冗談みたいなスーパーセーブに、シュートを打った秋葉も「あれとめんのかよ・・・」と言わんばかりのなんともいえない表情。秋葉に話しかけた廣瀬なんか笑っちゃってたからね。
てかさ、これに反応できるってことはウッズの頭の中にコースが変わる可能性も想定されてたってことなの?
それとも来たボールに瞬間的に反応して出来た芸当なんだろうか・・・?
わからん、わからなすぎるがめっちゃ嬉しい(笑)
個人的には去年のホーム熊本戦でのキタジとの1vs1を止めたシーンとならぶ、記憶に残るビッグセーブでした。


◎またしてもやられた伊東俊


65分島田に代えて荒田を投入し、これによりボランチに関戸が入ります。
その4分後に見事にバイタルエリアを攻略され、PKを与えて失点してしまったんですがこれは完全に崩されましたね・・・ってか去年愛媛でやられたけど、またしても伊東俊にやられちゃった;


人は足りている


右サイド伊東から秋葉、宮阪とつながれたシーンなんですが、この時点で人は足りてます。
SB⇔SHでポジションチェンジをしてますが、これにもしっかりマークの受け渡しが出来ていて、右サイドも2vs2で同数。インサイド、相手のダブルボランチに対しても千明・関戸が詰めていてここも足りてます。
ボランチが食いついたことでこちらのCB-ボランチ間が空いてしまっているのがお分かりかと思います。
通常こういうシーンではなにも問題が起こらず守れるはずなんですよ。ところが・・・


トリッキーな伊東のバイタル攻め

突如持ち場を捨てて、がら空きのバイタルに侵入した伊東がドフリーで前を向いてしまいます。
この空いたバイタルに落ちてきた中島に植田が引っ張られて後ろが空く。
そこはちゃんと田所が絞ってはいたんですが・・・
逆サイドからウェーブの動きで、中島の空いたスペースに走りこんだ廣瀬をタダシが倒してしまいPKと。
結局伊東の機転を利かせたポジショニングによって、またしてもやられてしまいましたね。
まあこのシーン石原が付くべきっちゃ付くべきなんですが、予想外すぎておいてかれちゃいましたかね~。



◎田所が実らせたもうひとつの努力


練習を見に行かれる方には知っておられる方も多いと思いますが、田所はクロスやFKの練習を居残りで懸命に取り組んでいる大変な努力家です。昨年の東京V戦での「しばきあげ」弾には千明も普段の努力があのような形で実を結ぶのか・・・と唖然としたというエピソードもありましたね。
もちろんそうした技術的な面での向上のための努力も実を結んだと思いますが、
自分はよくもコミュニケーションをとって、
自分を生かすために人を使う、
人を生かすために自分を使う、という彼なりのWBの生き筋を見つけたなと感動しました。


ご存知の通り、ファジのWBの3人ではタナソーだけが生粋のサイド職人であり、サワ・田所はコンバート組みですよね。タナソーと比較して、田所にはタテへのドリブルがない、マークをはがさないでもクロス上げきるような職人芸は出来ない。足元にボールを収めても、彼に出来ることはあまりなかったんですねこれまでは。
だから裏への飛び出しで受け手になるか、ギャップで受けてクロスを上げるか、選択肢が少ない選手だった。
確か札幌戦の前後くらいのインタビューで、
こうきたらここにいて欲しいというイメージの共有を練習でもやっていると言っていましたが、
そうした地道なビジョンのすり合わせがここにこうして結実したんじゃないか?と。
自分に出来ないことを追い求めてもしゃーない、ならどうするか?どうしたらもっと活躍できるのか?
そういうことを考えた結果、一人でダメならグループで崩していけばいいじゃないかと思い至った。
ならばそのための努力を、と積み重ねてきたのだろうなぁと。


タナソーにはタナソーの出来ることがあり、サワにはサワの出来ることがある。
そして田所も貴重な武器を磨き上げ、こうして実らせた。
いや~本当にこういう成長の仕方があるんだなぁと教えてもらった田所Dayでした!
ファジの両サイドは充実していくばかりですね。秋冬どんな仕上がりになるかほんとうに楽しみです。


↓よければポチっとおねがいします
にほんブログ村 サッカーブログ ファジアーノ岡山へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

COMMENT 4

オヤジ  2013, 05. 08 [Wed] 18:23

No title

1万人オーバーとホームにたくさん観客を集めたファジアーノとしてはホクホクの試合だっただろうが、試合展開を見れば山形に押されっぱなしで昇格を目指すチームとしては反省しないといけないところ。前線でキープ出来ずにラインが上がらない3バックではサイドをやられまくるのは当然で、そこを広島のように全体でのパスワークでカバーするのか、それとも別の方向で行くのかを固める必要があるだろう。http://soccer.livedoor.com/
 ゼロファジさんの解説で、サッカーがだんだん解ってきたような感じです。
 今年のファジの良い点悪い点が、見えてきているんですね。これからどの様に対策をするかが、ファジのこれからに繋がりますね。
 それにしても、痺れる試合が多くなってきました。鳥取にも参戦したいな…。
 これからも、解説宜しくお願いします。


Edit | Reply | 

tko  2013, 05. 09 [Thu] 00:23

No title

こんばんわ。
いやー山形戦盛り上がりましたね。
最後4点目入って、田所がサポーターの方に駆け寄ってくる時、「ダドゴロ~~(TT)」と泣き叫んでました。「田所と目が合った」と今でも勝手に思ってます(んなわきゃーない)。

このGW3連戦、内容としては盛り上がる試合が続いて満足でした。

が、忘れちゃいけない。この3試合って
 7得点したが、7失点した。
 7得点したのに、得失点差±ゼロ。
なんですよね。
「後から響いたらイヤだなぁ」と思っている数字でございます。
次の3連戦(鳥取、徳島、熊本)は、3連勝するぐらいの勢いで行っていただきたいですね!!

Edit | Reply | 

Zerofagi  2013, 05. 14 [Tue] 13:09

No title

>おやじさん

どうもこんにちは。
嬉しいお言葉ありがとうございます、励みになります!
この試合はほんと苦しかったけどよくモノにしてくれましたよね。連敗しなかったことは大変大木と思います。今後もがんばります!

Edit | Reply | 

Zerofagi  2013, 05. 14 [Tue] 13:11

No title

>tkoさん


こんにちは。
いやー田所凄く良かったですね!
失点は確かに修正しないとですが、結果的に±0だったのは高く評価してよいと思います。
守備は立ち返れる原点がこのチームにはちゃんとありますしね。今後得点をどれくらい伸ばせるか?そこが大事だろうなと見てます。

Edit | Reply |