ファジ本格化の兆し J2 第15節 岡山 vs 徳島 (2)

それでは、後半いってみましょー。


◎裏狙いへの変化、フィット感を増す荒田


前半、サイドアタックが出来ずインサイドでの打開を模索したファジでしたが後半に入って狙いを変えてきます。
SBを引っ張り出してその背後であったり、CBの背後のスペースを積極的に狙っていきました。
しばらくはどちらペースともいえない展開でしたが、51分。
千明の浮玉のスルーに荒田が抜け出し、完全に徳島の裏を取りました。これで流れが変わった!
前節の鳥取戦ではレン-荒田、レン-押谷と2本裏を取るシーンがありましたが、このたびは千明-荒田。
残念ながらシュートはゴールに繋がりませんでしたが、この3本の裏取りからわかるように、
荒田・押谷の裏取りとパサーとの呼吸はかなりマッチしてきていることがうかがえる非常に重要なシーンだったと思います。ほら、今年の最初のほうとかロングボールをばんばん蹴って荒田が競ってっていう展開、けっこうあったじゃないですか?あのときは「荒田の無駄遣い」なんて言われてましたが、裏抜けの上手な荒田をここへきて十分に活用でき始めていると、ようやく荒田が本当にフィットしてきたといってもいいんじゃないかな?と思います。ちなみにレン-荒田でも59分に一本抜け出しかけるシーンがあり、ダブルボランチがフリーで持ったときの荒田とのコンビネーションは今後必見ですね!


◎徐々にカドの攻防に持ち込めるようになる


60分過ぎたあたりから徳島の足が止まりだし、それまで442でしっかりセットしていた守備が徐々に維持できなくなり始めます。FWやSHの帰陣の遅れが目立ち始めちょうどハーフウェイラインあたりのプレッシャーがかなり緩くなってきた。ファジにとってはチャンスの時間帯になってきました。
前半ではコーナー付近のカドにタナソーや田所を送り込むことがまったくといっていいほどできていませんでしたが、ついに61分には右WBにポジションを替えた石原が左SBのアレックスと1on1のシーンを作ります。
これなんだよ、これをやりたかったんだけどさせてもらえなかったんだよな前半に。


63分にはついにカド100%(コーナー付近でドフリーになる)が達成されます。
荒田へのフィードのこぼれを田所が拾い、その後ろをタテに抜け出したシャドー三村が抜け出しどフリーでクロスを上げることに成功。これも結局点にはなりませんでしたが、抜け出すシャドーに徳島のSHもボランチもカバーリングできておらず、疲れによる体・思考に鈍化が垣間見れます。前半だとかならず付いていって潰しにきてましたからね。
しかし、左サイドで持ったときにシンプルに追い越していく選手を使ってカドを取る
こういうプレーがここのところグッと増えてきましたね!


70分には待望の先制点!これもやはりカド100%のお膳立てからでした。
左サイドのスローインから、クワシンとのワンツーでタテに抜け出した田所が、追ってくるマークをクロスフェイントでかわして100%の状態を得ると、中をしっかり見てグラウンダーの早いクロスを荒田にあわせ先制!
前半まったく取れず、後半徐々に取れだしたカドをついにしっかり奪ってモノにした見事な先制点でした。
それにしても、田所の充実っぷりはすごい・・・・
以前であれば抜け出した勢いそのままにクロスを上げていたところでしたが、まさかあのような変化をあの場面で出してくるとは・・・・。クワシンとのワンツーにしても、「タテに抜けたい」という両者のイメージがしっかりマッチしていなければ合わなかったでしょうし、本当に田所とそれに絡む選手のコンビネーションはかなり向上してきましたね。


◎課題の残る試合運び"リード下手"


先制されたことで徳島は攻勢を強めます。前線には背の高い高崎がいるということで、比較的長いボールも蹴りやすい。時間の経過にあわせて後ろの枚数を削りカウンターをくらうリスクは承知の上で1点を返しにくる構え。
ファジとしてはここを上手く立ち回ってもう一点とり、トドメを刺したいそんなのこり20分弱でした。


しかし、ファジの試合運びの拙さが露呈してしまう・・・・
ファジは5-3-2にチェンジして、ブロックをつくり懸命にはね返していくわけなんですが、今年はここからロングカウンターに繋げて一気にプレーエリアを相手ゴールまで押し下げる力が足りないんですよね・・・
相手の守備の人数が少ないのでスペースが一杯ある。前線の選手は交代してますからどんどん走れる。
なので長いボールを蹴ってスペースに走らせたいというのはわかるんですが、蹴っては拾われ波状攻撃につなげられてしまう苦しい展開が続きます。徳島は時間の経過とともになりふり構わず蹴り込んでくる。
そうした中で、2度決定機を作られてしまったのは大いに反省すべき点でしょう。
千明-荒田で抜け出してバーを叩いたカウンターは見事でしたが、仮にあれが決まっていても徳島はさらに必死にパワープレイに出てきたでしょうし。遮二無二点を取りに来る相手をどういなすか?というテーマの根本的な回答にはなりえないのではないか?と思います。
うん、やっぱ試合運びをもうちょっと工夫するべきだとおもうんだよなあ。
鹿島るという言葉がありますが、ああいうニュアンスのボールの持ち方・展開の仕方できなかったのかな?と。
この辺はまだまだ課題ですね。


ATにはそれまでバタバタとはね返すしかなかったファジが、左サイドの低い位置で田所が収めじっくり前方を確認しながらフィード。このプレーは光ってましたね。自分たちの時間を作る意味でもそうですし、可能性の高いカウンターを打つためにも必要なプレーだったと思います。
タドのフィードをオッシーがスルーし、CBと1on1になったミムが抜け出しゴール前へ。
カバーに来たCBごしに左足で見事なミドルを決めダメ押し!
丸一年サッカーが出来なかったり、ネクスで結果出してトップに合流するもなかなかチャンスに絡めなかったりと苦しんだミムでしたが、それが少し報われたゴールでほんとうに嬉しい。


◎雉軍本格化の兆し


ということで、成長もあり課題もありという試合でしたが自分の感覚では、
現時点で2012シーズンの秋口くらいのレベルまで達しつつあると思っています。
今年は仕上がりがかなり早いね!
昨年のこの時期だと、まだ中盤で繋ぐことにビクビクしながらという感じでしたが、今年はその先の「崩し」のところまで手がついているなと感じさせる内容でした。


ちょいと昨年と比べてみると、


2012 7勝4分4敗 勝点25 得点13 失点11 8位

2013 6勝8分1敗 勝点26 得点20 失点13 5位


こんな感じ。注目すべきなのは得点・失点のところで、


2012 得点13 22チーム中15位 失点11 22チーム中2位

2013 得点20 22チーム中6位 失点13 22チーム中4位


と、昨年よりかなり高い位置で攻守のバランスが取れていることがわかります。
これから本格的に暑くなってきますがもともと運動量には不安のない若いチームです。
この高いバランスを維持していけるようであれば・・・・・本当に楽しみになってきました。


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COMMENT 4

オヤジ  2013, 05. 23 [Thu] 18:02

No title

 いつも鋭い試合分析、有り難うございます。
ふむふむと拝見しています。
もう少し得失点をよくしたら、『勝ちきれる試合が増えたんだろうな』ぐらいは思いますが、自分で納得出来る理由は……。
 それにしても、田所大活躍してますね。自信もうかがえます。ファジでかけがえのない選手になっていますね。
質問!
 札幌戦の田中は,右を切り裂いて光っていましたが、最近は、もう少しです。原因は?ハート、技術、何なんでしょう?
 それにしても札幌戦の田中は、光ってました。

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tko  2013, 05. 23 [Thu] 22:22

No title

こんばんわ。

前半はかなり抑えられてましたねぇ。
ずばり、ファジのサイドアタックはかなりマークされてますね。
まぁオフェンスがサイドに寄りすぎってのもありますが。

オヤジさんの質問にもある「タナソーが光らない」というのは「マークされてパスが渡らない」ということなのではないかと。

やはり真ん中からの攻撃を充実させることが大事かなと。
そうすることでマークも分散し、鋭いサイドアタックができるのでは。

シャドーがサイドに寄る傾向があるので、アラちゃんへパスを出すのがボランチになる。すると距離があるのでカットされやすい。
ということなのではないかと感じています。

シャドーがサイド/中央を頻繁に行き来し、アラちゃんへの中継役になることを期待します。
あと、思い切ってレンと千明を縦に配置するとか、そんな想像もしています。

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オヤジ  2013, 05. 24 [Fri] 09:54

No title

tkoさん

有り難うございます。
田中へのマークがきついんですね。

確かに徳島戦は、千明もかなりマークされてましたもんね。

シャドウねぇ、石原、押谷、桒田の活躍でマークを散らす。
1人の活躍ではダメ、チーム全体のアップが必要なんですね。

それと、マークをも跳ね返す田中自身のグレードアップ。

頑張れファジアーノ岡山!



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Zerofagi  2013, 05. 31 [Fri] 19:49

No title

>オヤジさん、tkoさん

サイド、中央まんべんなく攻撃できるようになるともっともっと攻撃に幅が出てくるでしょうね。
サイドはかなり警戒されて来てますし、今後はどれくらいタテパスを中央から打ち込んでいけるか?がキーになってくるのでは?と思ってます。

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