岡山劇場にG大阪を誘い込め!J2 第20節 G大阪 vs 岡山 (1)

やってきました大一番!
J2にいてはいけないJ1クラブ、ガンバ大阪戦@万博。
開幕前の順位予想番組にて自分の大好きなサッカー解説者名波浩が、「もしガンバが今年もJ1にいたら?」と質問されて「そりゃ優勝争いでしょう」と答えていたのを非常に良く覚えています。
まあ相手チームのことをどうこう言うのもアレですが、やっぱいてはいけないチームですよガンバは。
千葉や神戸なんかでも反則くさいのに、ガンバですからね。言葉がねーですよ。
とはいえ、今年は同じ土俵。ここまで神戸に敗れた以外は無敗で来ているガンバですから、このチームから勝点を奪うことは非常に困難なミッションでありました。


冒頭ではありますが、選手・監督に、
よくがんばってくれた!誇らしいよ岡山!


という言葉を送りたいと思います。


<スタメン>


vsG大阪(A)


<結果>


vsG大阪(A)スタッツ


◎彼我の実力差からはじき出されたゲームプラン


サッカーの試合ってシナリオがいくつもあって、得点・失点やアクシデントによって修正が加えられていき最終的に結果に着地するもんだと思います。そうした試合における望んだ着地点までどのようにしてゲームを運んでいくか?という筋書きがゲームプランで、具体的な方法が戦術(タクティクス)だと思います。


そこへいくと、ガンバというJ2規格からあまりにもはみ出したチームを相手にするわけですから、やはり普段のゲームプランとは違ってくる。実力差からボールを支配され、チャンスも数多く作られることだろうと。
支配率で差をつけられるということは、こちらがボールを持てる時間が少ないということ。
ボールを持てなきゃシュートは打てませんから演出できるチャンスは減ってしまう。
チャンスが作れなければ点は取れない、点を取れなければ勝てないと。
得失点ともにリーグ1位のチームですし冷静に考えて勝てる見込みのかなり少ない相手なのは確かでした。


もしファジに勝ち筋があるとするならば、
怒涛の反転攻勢を打てる75分から終了の時間までの岡山劇場にG大阪を誘いこむこと以外になかったと思います。ガンバの試合を見ると何試合かで後半かなり運動量が落ちるゲームがありましたし、彼我の戦力差をすっとばして勝負として成立させるには、走って走って走り潰す「ファジアーノらしさ」に依るほかにない。


ただし、その条件をクリアするのは本当に難しい。
前述のとおりガンバは得失点ともにリーグトップですから、
ガンバ相手にビハインドでゲームを戦うハメになるとほぼノーチャンスでしょう。カウンター火の車で大炎上コースが目に浮かぶようでした。やはりガンバ相手に勝ち筋を残すためにはできればリードを奪う、最低でもイーブンで75分まで渡り合う必要がありました。
攻撃力で売るガンバを抑えなきゃいけないんだからねほんと大変ですよ。
神戸戦などで見せた奇跡的な加点はそう何度も期待出来るもんじゃないし、ガンバ相手に演出できるチャンスは4・5回くらいではないか?その少ないチャンスをもしモノに出来れば・・・ガンバに一発お見舞いしてやることが出来るかもしれない。そういうゲームプランだったと思います。


◎早すぎた?驚きの先制点で狂った守備戦術


ゲームは驚きをもって始まりました。
開始早々から、ファジはアグレッシヴな前プレを敢行!鋭い寄せを連動させることで、ビルドのキモとなるスタメンCBとボランチを代表で欠くガンバの出鼻をくじきます。そして、ファーストチャンス。
なんと前半3分に左サイド田所のクロスを逆のWBタナソーが押し込み先制!
いや~・・・・ビックリしたね(笑)
ガンバの入りが緩かったこともありましたが、オッシーの高い位置でのボール奪取を起点に、ガンバの右SBの裏を突いた石原の動きがCBをつり出し、カド100%をとった田所のピンポイントクロスが外から中へ切れ込んだタナソーにばっちり合った見事なゴールでしたね。これみてるとガンバ5トップ化するウチの対応がいまいちバシっと決まってないんだよなぁ・・・・。タドをフリーにしないためには4バック+1(SHorボランチ等)が必要なのに、どうにもその辺がハッキリしなかったので付け入る隙はガンバにもあったと思います。


せっかく前プレで最高の滑り出しをできたのですが、


●影山雅永監督(岡山)「早々にゴールが入ってしまったので、前半の途中から、逆にチャレンジャーとして向かっていく勇敢な部分が消えてしまった。」


なかなか難しいものですね・・・・。
得点後から前プレは影を潜め、HWLあたりを頂点にした5-2-3のブロックでの守備の時間がほとんどになっていきます。選手の談話を見ていると、意識的にそうしたというわけではなく、無意識的にそうなってしまったということだったんですが、ファジがブロックで引いて守るようになった分ガンバが落ち着いてボール回しをすることが出来るようになり、得点以降は守るファジがはね返し単発的なカウンターをちょろっと打ってはまた攻められるというあまりよろしくないサイクルになってしまいましたね。
多分15分くらいはガンガン前から行って、プレーエリアを高めにしたいと監督は思っていたんじゃないでしょうか。引いて守ったところで守りきれる計算の立ちにくい相手ですし、(なんであんな狭いトコ繋げられるんだろうねガンバ)前から行くこと強気なメンタル、攻めるように守る姿勢をなるべく保ちたかったんじゃないかなぁと。


◎ちょっとした隙が大ピンチになるガンバの攻撃


ともあれ先制できたことはよかった。
リトリートしてカウンターという流れになったファジでしたが、ハードワークして好きにやらせない意識は継続できていました。やはりガンバは遠藤・今野の不在というのが大きいんでしょうかね、もっと中央からギャップをつくってゴリゴリつなぎ倒してくるのかな?と思っていましたが、タテパスを入れていたのはCBが主でしたね。
ただ、非常に厄介だったのが倉田・パウリーニョのポジショニング


くらたぱう


ガンバは442という形というよりは攻撃時には4231のような感じになるようで、
倉田が降りてくることと、右サイドのはずのパウリーニョがしきりに中央に位置取るシーンが多かった。
前半とくに厄介だったのがパウリーニョで、本来であれば右SHなのでマッチアップは左WBの田所が見る選手なんですよね。ところが右サイド捨ててガンガン中に入ってくるので、
だれもパウリーニョを見れるやつがいない状態が頻繁に起こることになりました。
おまけにトップ下っぽいところへ入ってきて、
こちらのダブルボランチのヨコとか背後でボールを受けるもんだからたまったもんじゃない。
トップ下がいるとこういうことが起こるから難しいんだよなぁ。おまけにポジションチェンジしてマークをぼやかすエフェクトとのあわせ技ですよと。
前線の選手の動き出しでギャップを突いて受けに来るので、ガンバは受け手に導かれるようにタテパスを打ち込んで、そこからフリックしていなして流れ込むようにゴールへというシーンが脅威でしたね。


結果的にはこちらがセットしたDFを展開しているのを崩されての失点はなかった前半でしたが、ちょっとした隙が大ピンチになってしまうというシーンを2つピックアップしたいと思います。
こーゆうのはほんとJ2じゃなかなかないんだよね。よっぽど相手が絶好調でノリノリでもない限り。


スタートはこんなシーンから。一つ目は『藤春無双からのレアンドロ(こっそり二川)』。


ふじはるむそう


左SB藤春が足元でボールをコントロールし、ヘッドアップして前方を確認。
そこへシャドーの妹尾がチェックにいくんですが、弧を描いて寄っていき左に体重をかけ左へのパスコースを切ろうとした瞬間、藤春が加速してドリブル開始というシーン。
藤春の前方では、各所でマッチアップしている上に一人余る形でした。
妹尾はパスコースを切るために左に重心を傾けた分、加速していく藤春に一瞬で置き去りにされ延々と後ろを追走することしか出来なかった。相手にスピードとドリブルがあるということは当然頭に入ってたはずですから、ほんの僅かに隙を見せてしまった・・・・


藤春無双からのレアンドロ


うそん・・・コントロールを失わない程度にスピードアップした藤春はそのまま持ち上がって、ラストパスまで!
ボランチのラインを超えてきそうなのを見て動き出していたレアンドロが最後すっと抜け出しシュートというシーンでした。まあウチがタテに向かってくるドリブルにチェックにいけない腰の引けた守備しか出来ないという欠点があるとはいえですよ、誰もボールホルダーにいけないもんかなぁとガックリきたシーンでした。
最終ラインも一枚は間違いなく余っていたので運ばれるよりは飛び出してフタをすべきところなんじゃないかなぁと。こういう攻撃にはほんと弱いんですよね・・・失点しなかったので良かったですが。


で、この一連のシーンで藤春のドリブルからラストパスまで素晴らしいのはもちろんなんですが、個人的には二川のおとりになって花道空けてあげるプレーに唸りました。
藤春が加速するなと見るや、二川は(マークにタナソーがくっついてるを承知で)ターンしてパスをもらうフリをしてるんですよねしかも藤春より外のコースへ。
これによりタナソーは二川のマークのために右サイドの外側を追走せざるを得ず、いよいよ藤春がドリブルするスペースが空いてしまったと。こういうの見ると、決定的なプレーだけではなく個を生かすために地味なプレーで援護するような考え方がちゃんと落とし込まれてるんだろうなぁと思ったシーンでした。
うちにもこういうプレーできるやついるんだけどなぁ、残念ながらまだ生かされてないけどね。


もういっこは失点シーン。


前半40分なんですが、こちらが右サイドでボールを持ち左サイドへサイドチェンジして田所がスペースで受けて・・・という狙いだったのが、キックの精度がなく田所に合わず。結局ガンバのDFに取られちゃった。
その後DFからロングボールでクリアされたボールの2ndをパウリーニョに拾われ、田所の空けた広大なスペースを侵略したレアンドロから見事なクロスが倉田へ上がり、カウンターで失点と。


こちらがサイドチェンジから展開して一気に攻撃にという姿勢でいたので、守備が整っていないのは仕方ないところがありました。田所のせいでも誰のせいでもないしね。
しかし、きっちり上がった田所のスペースを狙い撃ちにしてくるところや、パウリーニョ・レアンドロの精度ね。
神戸戦のときも思ったけれど、ここぞというときにチャンスを掴み取るときのプレーの精度もうこれはJ1とJ2じゃ段違いに違うなと、そう言わにゃおえまぁっていう。
だってさ、普通のJ2のチームだったら3本か4本に1本入るかどうかだもん体感(もちろんウチもだけど;)。
でも見逃してくれないもんね・・・・・いやー恐れ入った。
ボールにさわったパウリーニョ・レアンドロ・倉田のプレー全部ノーチャンスでしたね。
うちが防げる要素がほぼないカウンターでした。


◎前半を振り返って


いやー長くなってしもーた。
前プレで掴んだ勢いをそのままに先制できたことは素晴らしかったし、プランとは違ったとはいえリトリートしてなんとかガンバの攻撃を食い止められていたのはかなり好印象だった前半でした。
案外ガンバも攻めあぐんでいて、守備をセットした状態ならけっこうやれるもんだなと感じましたね。
ただ、随所にJ2ではないわーというプレーが出てくるあたりはもうしかたねーなというところでしたし、カウンターは防ぎようがなかった。しかし、前半終わって1-1ならまったく問題ないどころか上出来といっていい。
もし、リードして終えられるようなら120点の展開だったなぁというところでした。


一個だけ気になったのは、マイボールになったときの攻め急ぎです。
相手が来てるのでカウンターをと、長いボールで裏へ走ってというシーンが多かったんですが、正直もっとボール持てたんじゃないの?と。
冒頭に支配率の話をしましたけど、こちらが攻め急いでむやみに攻撃を失敗すれば相手が喜ぶだけなんですよね、ボール取りに行かなくても敵が捨ててくれるようなもんですから。
ほとんどカウンターの体をなしていないロングボールをプレゼントし、いたずらにガンバに持たせるのではなく、もうちょっと自分たちで保持してビルドアップしてという遅功を見たかったなぁというのが前半に気になった一番のポイントでした。ガンバもさほど前から取りにくる感じではなかったしね。
試合中影山監督から、「落ち着いて!」とか「もっと繋げる!繋げる!」という声が出てましたがほんとそのとおりで、監督としては勇敢に奪い勇敢に運ぶというテーマはあまりできなかったなぁという前半だったのではないでしょうか。


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COMMENT 2

tko  2013, 06. 25 [Tue] 23:36

No title

こんばんわ。

前半について。

おっしゃる通り、攻め急ぎはなんとか治していただきたいですねぇ。
個のキープ力がないから、自分でボール持っていたくないのか、とにかくパスを出したがる。
受け側の選手が、前に進めるように位置取りしながらであればいいんですが、そうでないから横パスorバックパス。
これはポゼッションとは言わない。敵から言うと「持たせている」というヤツ。

やっぱ受け側のポジショニングなんですかね。
パスの出しどころをボールホルダが早く認識することで、ボールを持ってからパスを出すまでに余裕が生まれる。その分敵をひき付けられる。

これを繰り返すことで、いい展開が産まれるように思います。

走力には自信があるわけですから、敵DFをいなすポジショニングに期待です。

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Zerofagi  2013, 07. 04 [Thu] 20:36

No title

>tkoさん


どうもこんばんは。
攻め急ぎの傾向は何とかしたいですね~。長いパスもしっかり収まるようになればもうちょいダイナミックな攻撃も出来ると思うんですが、今年はそこがなかなかです。

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