岡山劇場にG大阪を誘い込め!J2 第20節 G大阪 vs 岡山 (2)

前半を1-1で折り返し、ここまではシナリオどうりのゲーム展開に持ち込んだファジアーノ。
後半に入って時間が経過していけば次第にガンバの運動量が落ちてくるはずでしたから、ガンバがまだ動けるうちに勝ち越されないことがまずなにより重要。
点をやらずにガマンしていければ、岡山劇場にガンバを誘い込むことが出来る!


◎圧倒的な技術力でつなぎ倒すガンバ大阪


後半、おそらくハーフタイムでもう一度前から勇敢にプレスで!という監督の指示があったんでしょうファジは再び積極的なプレスをしかけます。ところが、やっぱガンバは上手いね・・・
けっこう上手くハマっているようでいながらなかなかボールを取らせてくれない。


●影山雅永監督(岡山):
「取りにいってもいなされる、それによって無駄だと思わされてしまうんですが、いかなければ取れないんですよね。裏腹な部分だと思うんですが、全員がいなされてもその次を漏らさないんだという覚悟をもって全員で守備をしないと、このクラスの相手にはボールを取ることはできませんから。」



と、監督が振り返ったようにガンバの選手の技術は非常に高くこちらが食らいついてもなかなかボールを取れない。取れずにマークを外されると交わされてしまう危険性があるので、それ以上ファジの選手がボールにいけなくなってしまう。飛び込めば交わされるから結果ズルズルと下がらざるを得ずと。後半開始からだいたい15分くらいまででしょうか、全体的に押し込まれる展開が続くことになりました。
まーそれにしてもガンバの選手はこういう展開に慣れてるんでしょうね。
ほとんど全員の選手がゴール前に帰陣して、白い(アウェイユニ)人の壁を作ってたわけですが、レシーバーが入れ替わり立ち代りボールを受けて、ゴリゴリとつなぎ倒していくんだもん・・・
完璧に崩されるところまではさせなかったですが、何本かきわどいシュートを打たれたりと明らかにガンバの時間帯でした。スタミナ的な面を考えると、この後半15分までの時間帯が勝負の分かれ目だったように思います。


◎開演が近づく岡山劇場と攻撃の息を吹き返した荒田投入


62分象徴的なシーンが起こります。
右サイドで奮迅していたパウリーニョが足を攣る
しかもそのあと、CBの丹羽も足を攣った!
徐々に体力的な消耗を感じさせる両チームでしたが、やはり鈍る度合いが早かったのはガンバ大阪


・・・・来た来た来た!これは劇場フラグ!
ファジもオッシーに代え荒田を投入し、前線のフレッシュさを取り戻しましたがこれが見事な采配!
オッシーがこの日ミスが多くなかなかトップに収まらなかったのに対し、すこしコンディションを取り戻したのかな?荒田の動き出しが非常に良いターゲットになってサイド・中央と当てるところが出来たことでファジアーノのやりたい攻撃が出来始めます。それに加えてガンバが運動量を維持できなくなってきたので、前線からの守備がルーズになり、割とイージーにHFLを越えてボールを持ち出せるようになってきた!
こうなればファジはやりたい攻撃が出来るよねってことで、73分に妹尾のミドルを呼び込んだ素晴らしい攻撃があったのでそれを紹介しとこう。


釣る石原


ガンバは前線で動けなくなってきたので、レアンドロを残して2ラインのブロックで守備組織を構築。
ファジはほぼノープレッシャーで運べるということで、タダシがHFLを越えて持ち出してますね。
さあこっから崩し、なわけですが注目は石原の動き出し(ボールを受けに降りる)です。
CBの西野がマークについてましたから、石原が降りるとこれに西野が釣られます(少しだけだったけど)
さてこれがどうなるか。


荒田の間受け


西野が石原に釣られたことでガンバの最終ラインが凸凹になってますよね。
荒田は僅かに広がったガンバ2CBの間にポジションを取ってそこからフリックして妹尾に落とす。
妹尾は前向いて万全の体制で受けられたので思い切ってシュート!でもDFに当たってしまったというシーンでした。
いやーほんとはね、ここで妹尾→荒田のリターンがあれば120点なんだけどね・・・まず点取れたし。
まあそれはおいおい見せてくれると期待して、この場面の一連の連動大変素晴らしかったですね!
タダシのパスも荒田の落としも明確に意図が乗ったプレーでしたし、出し手を除けば石原・荒田・妹尾と3人だけで
前線をかき回してシュートまでもちこめた貴重なシーンだと思いました。


◎75分経過・・岡山劇場開演!


試合展開はお互いの消耗もあってか、中盤での守備がなくなったオープンな展開となっていきます。
消耗の激しかったのはやはりガンバのほうで、技術そのものは当然落ちませんが動き出しがはっきりと減りなかなかボールをスムーズにまわせなくなってきます。
それに対してファジは、石原に代えてクッキーを投入。最後のカードは妹尾に代えてミムを投入。
消耗の激しいシャドーを代えたのですが、正直妹尾は引っ張りすぎでしたね。


荒田投入後、先のインサイドでの間受けや、サイドに流れての起点を得て攻撃がやりやすくなり、妹尾もクロスに飛び込んだり83分の古巣ガンバにお見舞いした龍仁朗のホームランフィード(しかも右足)!!から裏へ飛び出してポストをかすめる決定機を作った妹尾でしたがもうバテバテでした。
(いやしかし、龍仁朗のホームランフィードがここで出るとはね(笑))


持久力に優るファジが優位に試合を進める展開に持ち込みここまではプランどうり!
さあ後は決めて、ガンバ相手に勝ち逃げをかましてやるだけだ!
ラストチャンスは交代した選手の下へ。上の図解と比較しながら見ていただくのがオススメ。


お膳立て


センターサークルでレンがボールを持ち、プレッシャーが緩いのでヘッドアップして前方の状況を確認。
ガンバは4411のような形で守ってますが、しっかり2ラインを維持して守備は破綻してませんよね。
レンがボールをもったのをみて、荒田が少し回る感じで降りて顔を出します(パスコースに入る)
ここで大変重要なのがミムの動き。
荒田の動き出しに連動するようにダッシュを開始して前進してます。


ミムクッキー


降りた荒田に釣られたCB丹羽の背後、黒丸のエリアには大きなスペースが!
見てみるとガンバの4バックはまたしてもラインが崩れバランスを失っていることがわかります。
黒丸エリアでミムがボールを受けそうな状況を瞬時に感じて、左SBの藤春がカバーリングに入ったことでミムはそのままシュートには持ち込めない格好になりました。
(藤春が凡庸な選手でぼーっとしててくれたらなぁ・・・勝ち逃げ決定だったのに・・・)
やむなく、ミムは浮玉で走りこんできたクッキーに流しクッキーが持ち味の思い切りの良いジャンピングボレー!
しかし、枠を捉えられず。ビッグチャンスを何度か作れたもののついぞガンバに黒星をつけるには至らずと。


いやー・・・・勝てたなorz


ゲームプランはほぼ狙いどうり進行したし、取り上げた2シーンではタテパスに上手く連動してガンバのブロックをこじ開けてるじゃないか!あとすこしあとすこしで大きな勝ち星を得られたんだけど・・・でも満足。
これだけの相手に、勝点3も視野に入れられる勝負が出来たことは大いに胸を張ってよい結果だと思います。
次節で前半戦終了となりますが、もしかしたらもう少しのガマンかもしれない。
「連戦は僕のホームゲームみたいなものなので」とは田所のセリフですが、
「J2の夏は岡山の夏」に出来る可能性を十分感じる試合だったと思います。


最後に影山監督のコメントを張って終わりにしたいと思います。
この「ファジアーノらしさ」をどこまでも支えて行きたいですね!


Q:今日の岡山のサッカーは運動量が求められるサッカーでした。岡山というチームだからできたのか、この季節だからできるのか?

「岡山しかできないと言うつもりはないですが、我々はそれを出来ると思っています。それは、私が監督になる前のファジアーノというクラブの立ち上がりの時からそうだったし、以降もチーム、選手、クラブがそれを求めてきましたら。そういった1つずつのステップがあって、Jリーグに昇格したが、そういうスピリットに共感できましたから、最後まで相手より走るということはトレーニングでも要求しています。それは今後も続けていきたいと思っています。
(監督はこのサッカーが最初から90分続けられると思って指示を出したと?)続けたいと思っています。このチーム4年目ですが、夏場の後半ももたないだろう、とよく言われるんですが、持ちます。持たせられるように日々選手たちと頑張りたいと思います」



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