勝てない感じを楽しもう J2 第26節 岡山 vs 岐阜(1)

PO圏内から徐々に後退しつつあるファジアーノ。
ここへきて荒田、妹尾、三村と前線の選手をケガで欠きなかなか苦境に立たされている状況。
前節はなんとか勝利をもぎ取ったものの、今節ではなかなかに苦しい台所事情。移籍ウインドーが開いているだけに新戦力の獲得も急がれる中カンスタでいまだ未勝利という苦手の最下位岐阜が相手と。


一方の岐阜のほうはといえば、積極的な選手獲得でJ3への降格圏内からなんとしても抜け出したいところ。
前日に登録したばかりの選手を早速実戦投入。前回対戦では3421のミラーマッチでひたすら亀のように守り勝点1を取られてしまいましたが、今節は新戦力3名の投入もあり連携面も考慮してか442で臨んだ試合でしたね。


<スタメン>


vs岐阜(H)


<結果>


vs岐阜(H)sutattu


◎未知のFWと対戦する難しさ


岐阜がFWを獲ってウチとの試合に2枚とも使ってくるということですこし嫌な予感がしたスタメンでしたが、いやーやはり新戦力のFWは難しいものだなと再確認させられるスタート。
前半3分、左SHの美尾のアーリークロスをバージェが落とし、それに素早く反応した中村が豪快に蹴り込みあっという間に失点してしまいました。ちょっとどうなってんの!?となる一連のシーンだったんですが、
こりゃある意味しゃーないかな・・・という面もある失点だったかなと思います。


どうしても対戦経験のないFWで、しかもバージェ・中村どちらも日本でのプレー経験がないと。もうこうなっちゃうと事前にどんな選手か?とイメージを持つための参考になる資料なんかもあまりなかったはずで、この2枚の未知のFWがどんなタイプでどう対応したらよいか?については、ほぼぶっつけ本番で対戦しながら経験値を積んでいくしかない状況だったろうと思います。コレキツいんだよね・・・。
それに加え岐阜の攻撃自体がFWが代わることによって変化があるはずで、どういう攻撃を仕掛けてくるか読めない。そういう意味であんな低い位置からアーリーでガンガン蹴ってくるとは思っていなかった虚をつかれた面もあいまったシーンだったと思います。


余談ですが、ウチも似たような経験がありますよね。
2年前のチアゴが来てから夏までは、相手がどう対応したらよいかわからず8得点も挙げてくれました。
やっぱ、未知のFWへの対応というのは難しい
しかしながら最初はやられていたケータも、対戦回数が増えるにつれて次第に対応に慣れてきた点は非常によかった。岐阜は2topありきの戦術なので、CBがゲームを通じてやられっぱなしだと2点、3点も下手したらあったかなと思います。そういう意味では難しいミッションを最低限の結果ながらクリアしてくれたと思いますね。


●行徳浩二監督(岐阜):
新加入の選手は、練習はずっとやっていましたが、時間がかかって、本日いきなりだったんですが出しました。岡山さんも、『どういう選手なのか?』というところがあったのか、早い時間に点を取れてよかったです。


・・・・行徳監督としてはしてやったりだったことでしょう悔しいけどね><


◎岐阜の攻撃の考え方と守備意識の高さ


ということで、岐阜は前線に180overの高さが2枚あり少々しんどい精度のボールもうまく体を預けてくれると。
岐阜は細かい繋ぎはほとんど考えず、後方からのロングボールを当てていく。
そして前で収まったらサイドに振って、少々遠くてもアーリークロスをどんどん放り込んで2topに再びあわせていく。ミスが出やすい攻撃を避け、リスクを非常に意識した戦術で攻撃を展開。
前述の通りFWの処理にやや戸惑っていたファジに対して効果的だったと思います。
攻撃が失敗すること=ボールを相手に渡すことなわけですが、そういう意味でこの岐阜のアーリークロス戦法はリスクの少ないボールの捨て方が出来る攻めだったとおもいます。
また守備での帰陣の早さもなかなかのもので、カウンターでもなかなかにこじ開けられない状況。
前半18分なんてクロスを上げたボランチの益山が、最終的に岐阜ゴールエリアまで戻ってクロスをはね返してますからね。こういうサボらない守備意識の高さから岐阜の勝ちへの執念は感じられました。
となれば、442で守る岐阜のブロックをいかに破り点を取り返すか?ということですが・・・
左→右のサイドチェンジはWBを左SBがケアすることで封殺と。


◎連携面での向上を感じさせる2つのシーン


この試合のシャドーはkwsnと関戸。両者ともしばらくスタメンからは離れていましたが、
この試合の前半では連携面での向上を如実に感じさせるプレーを見せてくれました。
前半10分のシーン。kwsnの第三の動きと、それを感じていた関戸の素晴らしいポジショニング、ラストパス。


関戸kwsn

クワシンから千明へボールが渡ると同時に関戸が、相手のCBの木谷に張り付いていた位置から落ちて、SBの田中とCBの木谷の間へ移動します。もう”おなじみ”のシーンですよね!
関戸がボールを受けに落ちたので、木谷・田中が食いつきます。そうすると・・・


関戸kwsn2


関戸に食いついたことで5バック状態で守っていた岐阜の最終ラインに凸凹ができます。
kwsnはSBが関戸に食いついた背中を取って、ナナメに走りこみそこへ関戸王子のおしゃれヒールが!
あんな端正なマスクで、こんなおしゃれなヒールはもうイエローカードだと思うの。

見事な連携で同じ画を描けた2シャドーが最終ラインを突破するも・・・さすが木谷必死のカバーリングで食らいつきクワシンのシュートはゴールをそれる、というシーンでした。
ゴールになってないじゃないか!って気持ちはすげーわかるんですけどね、
ぶっちゃけ関戸→kwsnのパスみたいなの、これまで一本たりとも通ってないんですよ(泣)
そこ通れば決定機じゃないか!ってとこで誰も出せなかった、それがようやく出てくるようになったか!!と。


もう一個、GKから流れるようなパスワークとポジショニングでゴール前まで一気に流れ込んだ美しいシーンを。
前半37分のシーンから。ウッズ→タダシ→千明と繋いで・・・というところ。


kwsnの間受け


千明が前向きそうだということで、クワシンは右SHの樋口と、ボランチの益山の間へ降りてきます。それと同時に龍仁朗はすこし位置をあげ、フリーで左サイドの外っかわまで上がる。
ここで見逃せないのは、4-4のブロックの前の4、クワシンに引っ張られて樋口・益山が食いついているところ。
この試合、左右のCBにはときに岐阜の両SHがブロックから出てプレスに来てフィードを止めに来てたんですが、クワシンに反応しちゃった分当然、樋口は植田にはもうプレスが間に合わない。
植田が前を向くのはこの時点で確定ってわけですね。



続いてクワシンから植田を経由して田所へ。


kwsnの指示


ちょっとごちゃごちゃしてるので動きを整理してみましょう。
クワシンはパス&ゴーで、植田にボールをはたくと同時にダッシュして、岐阜の右サイドへナナメにラン。岐阜のボランチ益山は気を抜かずにクワシンと併走します。
田所のところはSBの野垣内がマッチアップなので、タドが降りた分それに食いついてちょい前へ移動。
樋口は遅れ気味に植田へプレスにいくも、やはり間に合わずタドへボールが渡ります。
で、よーく映像見てみると、
明らかにタドへ「ポジションを落として受けろ」とクワシンが左手で指示しるんですよね・・・
恐らくSBが食いついてタドに付けば、青い四角のカドがガラ空きなのでそこで受ければというのがクワシンのイメージだったんじゃないかと?推測します。


ここまでが恐らくkwsnの描いたプランA。
ところが、クワシンには益山が付いている。さあどうするか?


kwsn指示2


いやーすげえわ・・・ってマジで思ったのがこれなんだけどね。
クワシンはダイアゴナル(ナナメ)に走る最中、ちょっと首を振ってオッシーを確認。
おそらくはボランチの益山が張り付いてるのは感じてたと思うので、先ほどの青ゾーンにフリーで受けるのはムリだと判断したんでしょうね。けど、副次効果で相手のボランチをサイドまで連れてっちゃって中央は1ボランチ状態に。そりゃそうだ、相手ダブルボランチなんだから一枚いなくなっちゃうんだからね。


このときオッシーの位置を確認した直後、左手で「黄色のスペースへ落ちろ」とジェスチャーしてんですよ。つまり青色ゾーンに自分がフリーで受けるプランAはダメだと。
だからボランチ益山をサイドに連れ出して、「黄色エリアを使うという」プランBへとっさに移行してるんですね。


オッシーがスペースで受け前を向いたのに反応してデズモンドが間合いを詰める。
オッシーはワンタッチで開いていたクワシンへパス。
その間、中を縫うようにしてスルスルと前進したタドが裏を狙う。


トライアングルでタド


田所の積極性が良く出たシーンですが、クワシンからのスルーパスで独走状態に持ち込みかけるも、すんでのところでボランチ益山につかまれてしまいシュートには至らずと。こういうシーンなんですけど・・・
いやーやっぱこういうサッカーのうまさってのもホントにあるんだなぁと・・・
まるで詰め将棋のような人の動かし方、判断、この選手からはまだまだ学べることがたくさんあるなと
痛感したシーンでした。残念ながらまだこういう崩しで得点には至ってないのは事実です。
しかし、チームの連携面は明らかに向上してきているなと感じられたのが大きな収穫だった前半でしたね。


◎関戸健二の成長が始まっているぞ!


この前半のパフォーマンスの中で、特筆しておきたいのは関戸健二!
この選手は足元にボールが納まってから自分のプレーが始まるというプレースタイルで、ボールをもってから考えるので判断の遅さがシャドーとして生きない最大のネックでした。
ボランチとシャドーだとシャドーのほうが位置が高い分潰しに来るスピードも違いますからね。
どうしても引っ掛けられていいプレーができなかった。
またオフザボール、ボールのないところでどうゲームに絡むのかも問題でした。


ところが、この試合ではkwsnばりの食いつかせや前述のワンタッチヒールなど「先を読んだ動き出し」が顕著にあらわれはじめていて大変好感を持ちましたね。
もともとボールもったらいいところのある選手なので、ないところでのうまさも加味されるとけっこう厄介な選手に成長してくれるんじゃないか?と思ってます。もしかしたらライバルの存在があのもの静かな青年の心に火をつけているのかもしれませんね。監督からも「殻を破ろうともがいているところ」とチャレンジする姿勢を評価されていましたが、まさにそういう部分をよくゲームでも出してくれていたと思います
頼むで関戸!今後も期待して見守りたいところです!



ということで、
元々今年に入ってレベルがあがってきた左サイドアタックから何度かチャンスをつかんだもののゴールを取るまではいたらず、結局0-1での折り返しになりました。


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COMMENT 1

-  2013, 08. 08 [Thu] 23:53

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