ドロー以下のにおいがプンプンした試合 J2 第33節 岡山 vs 松本

いやーあのね。(あ、今回は簡易verで失礼します)

・vs3バック
・大雨によるコンディション悪化
・連勝中の相手
・PO圏内への挑戦権のかかる試合のうちの一つ


と、この試合を迎えるにあたりいろいろな要素が絡むことが予想できたわけですよ。
ファジアーノがこの順位に甘んじている最大の要員は3バックにほとんど勝ちきれない事につきますが、正確な数字じゃないのでアレですけどね多分vs3バックの勝率は5%以下と思って間違いないんです。つまり20回やって1回勝つかどうかって話でして。
しかも雨天とくればキレイなサッカーでしか勝って来なかった、いや勝ってこれなかったファジにしたら正直敬遠したい状況・・・・


「こいつはくせえッー!ドロー以下のニオイがプンプンするぜッーーッ!」


としか思えなかったんですよッ!


<スタメン>


vs松本(H)


<結果>


vs松本Hstats


◎ピンボールのように空中を舞うボール


試合中もわりとはげしめの雨が振るコンディションで、カンスタのピッチもところどころで水を含みボールの足を止める場所も出来ていたこの日の試合環境。ボールを蹴ると水しぶきが小さく上がっていたのでそこそこ影響はありそうな感じでしたね。
ということで、両チームとも細かい繋ぎ主体でというよりは浮玉を使った攻めが増える。
またDF陣のクリアにしてもセーフティなプレーを優先していたために大きく蹴り出すシーンが多かった。
これがピンボールのようにボールが中を舞う展開に拍車をかけていたのだけれど、このあたりはいかにも雨天での試合といった展開でした。


となれば、大事になってくるのは競り合いとセカンドボール
ましてやこの試合は3421同士のミラーマッチですから各所各所での個のぶつかり合いを制すことが勝ちへの道筋でした。フィジカル的には平均すると松本のほうに分がありそうでしたが(ファジはボランチより前は小兵多すぎ)、ファジの各選手の健闘はその差を感じさせるほどのものではなくよく食らいついていましたね。


◎ミラーマッチ、勝負を手繰り寄せる個のせめぎあい


ミラーマッチで個と個がぶつかる。
松本のほうのストロングはやはり1TOP塩沢のハイポストとその落としに反応する船山のコンビネーション。これはまあやっぱりというかかなり厄介でしたね。塩沢の高さも封じ切れなかったですし、船山は手癖の悪さは気になりましたがキレのある動きで最も危険な存在でした。
一方ファジのストロングは、タナソーです。
サイドでの1vs1を制して、深いところからクロスを供給できることが強み。・・だったんですが、やはりソリさんそのへんはわかってらっしゃる。左WBの阿部はタナソーがボールを持つたびに1mくらいの距離へ徹底して寄せる。
さすがのタナソーもここまで寄せられてしまってはなかなか自由にタテは難しく、コンビネーションを使っての突破が精一杯。やや塩沢-船山のコンビのところが機能していた分、松本に分がありそうな印象でしたね。
しかし、お互い相手を崩しきってという決定機というより、ミスがらみでの演出にとどまり流れの中から得点を獲れそうな気配はあまりしない=まるっきりミラーマッチな試合でした。


◎「流れ」以外の得点手段「カウンター」「セットプレイ」


(ここでは「流れ」という言葉は自分たちでボールを持った攻めの流れという意味で使ってます)
そもそもファジアーノが何故ミラーマッチに勝てないのか?
その理由はいたって単純明快です。それはカウンターとセットプレーが頭抱えるほどヘタだったから

自分たちでボールを持ち、相手の守備を崩して得点を奪うことが出来ないのであれば、
相手が攻撃に出てきて「自ずから守備を崩す」ところを急襲する「カウンター」
セットされた状態でこちらのキッカーが100%フリーでボールをコントロールできる「セットプレイ」
そして、ちょっと例外的ですが流れとか繋ぎとか無視して一人で点とっちゃうアタッカー(ポポみたいなのね)
だいたい、こんなところの要素が必須になってきます。


ファジはこれまでその要素を欠き続けていたんですよ・・・・
カウンターは中継役が不足で、常に最終ライン→前残りFWへのロングフィード一本槍で精度が死んでましたし、セットプレイはとられないし取れないという±0。
そして川又堅碁のようなスーパーなポテンシャルを持ったFWは今年は不在、と。
流れ以外から得点を取れる要素をことごとく欠いていたわけです。


ところが・・・・京都戦以降ファジはセットプレイが一気に開花!
この試合でも決勝点を決めた近藤のボレーは右CKからのもの(これで4戦連発っけ?テツの時代が来たな!!)。
いやー京都戦のときにその気配はあったっちゃあったんですよ。
まずもってセットプレイ時の意思疎通のミスが減ったこと
そしてキッカーの蹴るボールの質の向上
とりわけ大事なのが、ボールが来るまでに相手のマークを剥がすスキルの向上これはデカかった!

セットプレイの攻撃にしても守備にしても、マークを剥がせないけど剥がされることで大問題だったのが2011シーズン。そこからテコいれして守備でゾーンを採用したことで飛躍的に失点が減り、堅守が保たれたのが2012シーズン。これは今もつづいていますね。ただこの試合の後半のCKの連続では、ニアであわせてそらす攻めにヒヤヒヤするシーンを作られまくりでしたが・・・
ちょっと時間はかかったけど、ようやくセットプレイからの得点力がついてきた実感を感じるこの数試合です。
これはとてもとても大きいことで、ファジの攻撃がうまくいかなくても勝てる可能性を担保するものです。


ちなみに試合後コメから反町監督のコメントを張っておきます。


Q:後半はCKが多く、岩上などキックの上手い選手がいるが、決めることが出来なかった。今日のセットプレーの課題は。
●反町康治監督(松本):「岡山は、ゴールを固めて、キーパーを含めてゴールに3人入って、ゴールを守るという姿勢なんですね。岡山は一昨年、コーナーからシーズンで十何点失点した反省をもとに、昨年から守り方を変えて、今までも3失点しかしていない。今日4失点目になりましたけどね。5失点目、6失点目を狙うために我々は準備してきたわけですが、取れなかった。準備した中で何度か歓声が沸くシーンはありましたが、キーパーの反応が良かったりとか、先に触られてもゴールを守ればいいんだという開き直りの精神はあったと思いますね。我々は最後もう一歩足りなかったということになると思います」



◎ドローで当たり前の試合をモノにしたことの大きさ


実はこの試合、今季2番目に納得の言った試合というか満足した試合だったんですね。
ちゅーのも、こういうゲームだったらいままでのファジであれば十中八九ドローで「ああぁ・・・」だったと思うんですよ。昨年にもそういう試合はありましたけど、今年ははっきりいってそんな試合しかしてないようなシーズンですよね?

ギャップとかミラーマッチを絡めた話をすると長くなるのでしませんが、
とかくさして個のちからの差のないリーグを戦っていく上で、それでも勝点をもぎ取れるものがなかった。
けれども、上記のようにセットプレイの向上により悪いときに悪いなりに、でも勝つのシナリオも選択可能になったと。この試合(のパフォーマンスも決して悪くなかったが)持つ意味はそのあたりに重きがあるように思います。
もう少し、もう少しこの流れを継続しようや!完全にモノにしてしまおう。
セットプレイから目が放せない終盤戦となりそうですね!


最後に、あれが押谷祐樹だろ!!


↓よければポチっとおねがいします
にほんブログ村 サッカーブログ ファジアーノ岡山へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

COMMENT 0