『中位』とは一体どんなステージなのか?

強いチームから勝点を奪う割りに、下位チームに勝点をとりこぼす。


昨年終盤から今期今現在までずーーーっと続いてきたファジアーノのよろしくない傾向。
先日の北九州戦でも1-2で敗戦と、前節松本とPO圏内への挑戦権をかけてきわどい勝負を演じてモノにしたのにやはりまたしてもつまづいてしまったファジ。


試合後多くのファジサポさんからため息や怒りの声も散見されましたが、
なかなかに改善というか、波に乗るだとか上位進出への機運を感じたいのに感じさせてもらえない。
そういったモヤモヤあるいはイライラが募るシーズンとなっておりますね。
PO圏内の6位千葉とは勝点7差ですから、無論諦めるような時期ではないのは確か。
上位だってプレッシャーがかかり思うように勝点を伸ばせない展開は大いにありうるわけですから、サポとしてはこれまで同様チームとともに1戦1戦を地道に戦ってゆくしかありません。


◎『中位』とはどんなステージか見つめなおしてみよう


しかしながら、前述のファジの星取り傾向。そして、34試合中15引分というドローの多さ。
いまいち勝ちきれないチームになんでなんだ?という思いは隠しようがないところではないでしょうか?
個人的な感情を述べさせていただくと、すげー期待値上がってるのに成績ついてこないのでフラストレーションたまっちゃう。こういう構え方でシーズンを過ごすのはちょいしんどいなと思うんですよ。そういうのってない?
自分も『中位病』なんて言ってはみましたが、
果たしてこの『中位』というのは一体どのようなステージであるのか?
ファジは今どのような舞台で、どのようなチャレンジをしているのか?

この点についてあらためて見つめ直し、認識を改める必要があるのではないか?と感じております。
というわけで、今回はズバリ『中位』とは一体どんなステージなのか?について、
ライバルクラブ達のこれまでの戦績を洗いなおした上で検証してみたいと思います。


◎サンプルとなる8クラブと除外クラブ


ということで、他所のチームのこれまでのJ2における戦績を2005年以降から採取。
対象となったチームは、徳島・群馬・愛媛・熊本・岐阜・栃木・富山・北九州の8クラブ。
除外したのは鳥取・松本・長崎などのJ2在籍年数の少ないクラブ。
そして、J2のオリジナル10(1999年J2の初年度参加クラブ)と水戸、それとJ1経験クラブ。
いずれもJFL→J2の道のりを経て現在に至るクラブであり、クラブのこれまでの経過を考えるとファジと同じような行程でここまで戦ってきたクラブといえると思います。


◎『中位』の定義について


それとJ2は毎年のようにチーム数を増やしてきていて現在22クラブあります。
この22で増加は打ち止め→入れ替え方式採用となったわけですが、それまでちょびっとづつチームが増える流れでしたから総チーム数はほとんど毎年変化してます。なので、ひとえに『中位』といってもその年毎に線引きが難しいところがあります。例えば、12チーム時代なら4~8位くらいが中位と言えそうですが22チームなら4位はPO圏内ですからね。


ですから、総チーム数を4分割し上から2番目と3番目の集団を『中位』としました。
今年で言えば、22チーム(総チーム数)÷4でだいたい、6クラブ・5クラブ・5クラブ・6クラブと4分割。
・1位~6位=トップ集団(Aクラス)
・7位~11位=2番手集団(Bクラス)・・・『中位』
・12位~16位=ボトムズ予備軍団(Cクラス)・・・『中位』
・17位~22位=ボトムズ(Dクラス)

まあざーーっとですが、こう4分割して真ん中を中位としてカウントしてます。
後ほど各チームの戦績表も出てきますが、アバウトな目安としてお考えください。あくまで参考だからね~。
にしても、J2だとこう4分割してAクラス・Bクラス・Cクラス・Dクラスと捉えるのは悪くないなと思いました。


で、よく言われる(自分が勝手に言ってるだけ?(笑))『中位の壁』はこのBクラスの先にあります。
ここをブレイクスルーできればそこはもうPOというわけですからね。


◎各チームの戦歴比較~見えてくる3つの傾向~


さあそれでは各チームの戦歴を表で確認していきましょう。
前述の通りJ2はどんどんチームが増えてきた経緯がありますから、戦歴の長さもそれぞれ異なります。
でね、すげーおもろいなと思ったのがこの9クラブ(ファジ入れてね)からは3つの傾向が読み取れることなんですよ。


1.Bクラスに届かないタイプ
2.単年でBクラスはあるけどそれ以降届かないタイプ
3.Bを継続できたタイプ



この3つ。当たり前ですが1→3ほど望ましい形でありますし、≒成功度合いと捉えるのもアリでしょう。
ではまず、1.Bクラスに届かないタイプから見ていきましょうか。


◎Bクラスに届かないタイプ~富山・岐阜・愛媛~


ではまず、我らが盟友愛すべき昇格同期の富山さん。
同期ですからファジとおなじ今年J25年目のシーズンですね。

toyama date

初年度こそCクラスにはいったものの、それ以降はずっとボトムズでもがくシーズンが続いていますね。


続いて現在降格の危機に瀕している岐阜。
ファジより1年先にJ2に加入していますから、今年は6シーズン目ですね。


gifu date


2009・2010シーズンでCクラスを維持したもののその後はご存知の通りの苦戦振りでDクラス3年目の今季。


そして、個人的にはもっと中位でバリバリやってるイメージの強かった愛媛。
ここは代表クラスの選手を複数育てた実績もありますし、昇格の望める位置につけていたこともあるのではないか?と思いきや。


愛媛1

愛媛2


ほとんどをCクラスですごしており、一度もBクラスになったことがなかったってのは意外。


1.Bクラスに届かないタイプを見てきましたが、
どうやらこのクラブたちはC→Bの壁を破りきれずにC,Dをうろうろしちゃった印象ですね。
こうしてみると、ボトムズのDクラスから昇格一歩手前のBクラスまでチームをもってくることすらなかなかの仕事なのだと再確認せざるを得ません。
何が言いたいのかというと、この時点で影山さんGJ!ということです。
並みの仕事じゃねーんだわBクラス行くっつっても。
ではお次。2.単年で単年でBクラスはあるけどそれ以降届かないタイプいってみましょう。


◎単年でBクラスはあるけどそれ以降届かないタイプ~熊本・群馬~

では、この9クラブでは徳島とならび最も戦歴の長いクラブである群馬(草津)。
Bクラスに入ったシーズンは黄色で塗って太文字にしてあります。


草津1

草津2


C・C・Cと来て、2011シーズンはBクラスに到達。
この年にはまだPO方式が採用されていませんでしたがC→Bと階段を登った感はありました。
しかしながら・・・・それをキープすることは叶わず昨年今年は降格の危機と。
一定の強度を保つことの難しさを感じる経過ですね。


続いて熊本。
こちらもイメージでは愛媛なんかと同じでウチよりちょい上のイメージをもっていたクラブ。


kumamoto date


C・Cときて2010シーズンで7位。
その後はやはり順位を維持できずにまたしてもC・Cと。今年にいたって残留争いに巻き込まれ、成績を落としていく経過を辿ることになっています。聞いた話では地域のときは別格のクラブだったそうで、Jに上がってからの難しさのにじむ戦績となっていますね。


というように、2.単年でBクラスはあるけどそれ以降届かないタイプを見てきましたが、
両者に共通するのはC以上の順位をキープできずに順位を崩していることですよね。
両者ともBクラスまで手が届いたのにも関わらず、残留争いまで位置を下げてしまっていると。
やはり、一定の成績を継続して維持し続けることもなかなかに難しいということが分かります。


◎Bを継続できたタイプ~栃木・徳島~


さあそれではいよいよこのライバル同士の9クラブの中で最も成功しているといえるグループです。
まずは、宿敵であり同期でもある栃木。J2にはいって5シーズン目ですね。


totigi date


うーむ、なんというか敵ながら天晴れだなと。
初年度こそボトムズに沈みましたが、それ以降は3年連続でBクラスを維持。
2011シーズンには確かFC東京なんかにも勝っていた記憶がありますが、そういやちょろっと首位にも立ったよね。
これならば、Aを目指す資格は十分にあるでしょう。


しかし、ここがミソですが行けないんですよ!Bから上に。もう3年も。
毎年戦力を維持し、それなりの結果も得ているのは間違いないのだけれど、
やはり中位の壁が高い、突破できないんですよね。
おそらく、今年はこの流れからもう一段階上にと果敢な選手獲得を展開しまさに勝負の年だったはずです。
しかし、シーズン半ばに松田監督が退任しているようにこれは失敗に終わっています。
もちろん最後までやってみなければというのはありますが、形の上では栃木は「中位の壁にぶつかって砕けた」と思っています。まああくまで個人的な感想だけどね。


では、最後に徳島。かれらがトリです。
この9クラブの中では群馬(草津)と並び戦歴はもっとも長い部類のクラブ。


徳島1

徳島2


昇格してから4年間は延々と苦しいシーズンを送ってきましたが、2009年美濃部さん体制からですかね3年間で9位・8位そして4位!と成績を伸ばしてきました。そういえば今をときめく柿谷曜一郎が徳島へ来たのも2009年。
昨年は小林体制への以降の影響もあり、15位と非常にふがいない結果に終わりました。
今季も序盤から苦しみましたが、秋この時期までに建て直し現在4位。再びAクラスへ返り咲いています。


この徳島を考えるに当たって注目しなければならない点は2つ。
一つは、この9クラブの中で唯一徳島のみがAクラスに到達したクラブだということ。
そして、徳島ほどの資金的な潤沢さがあるクラブは他にないということです。
ビッグクラブなんて言い方がありますが、J2において徳島のお金持ち加減はどう見てもJ2のビッグクラブというにふさわしいものがあります。大塚マネーはんぱないっす。
まあなんだその、やっぱ金なのかー感は否めませんそれは事実ですし。
ウチの木村社長も先立つものはお金と人気と公言してはばかりません。
クラブのケツを押上げたかったらお金を作るしかない。徳島を見ているとある意味サッカーのまっとうな常識に再びぶつかったような気がしますね。


◎問われるファジの行方、徳島ではないブレイクスルーを


大変大事なことなのでもう一度言いますが、
上記条件のJ2クラブの中で、Aクラスに入ったのは徳島のたった一回のみです。
そのほかのチームは、これまで見てきた3パターンのとおり維持することすらままならず門前払いを喰らっている格好になっています。私たちが戦っている、いまこのJ2の中位というのはそういう世界なのだというのが今回良くわかりました。やっぱJ2は厳しいよ、生半可なことじゃ上がることなんてできないんだ。
でもだからこそ楽しいと思う。岡山には岡山にしか出来ない成功の可能性があると思います。
すくなくとも、この9クラブでも最も観客動員の実力があるのは誰が見ても岡山でしょう。
松本という強力すぎるライバルも後ろから迫ってきていますが、これまでできなかったタイプの成功を収めるのは岡山でないといけない。ウチのフロント、スタッフ、現場の選手監督、そしてファジサポならできると信じています。


と。
ちょいアツくなってしまいましたが、最後にウチの戦績をペタリしておきましょうね。


fagi date


影山体制移行後は苦しみましたが、3バック採用してからの2年で一気に上昇傾向に乗りました。
無論、栃木が直面している「中位の壁」問題には今年も悩まされっぱなしですが、これはもうあって当たり前の停滞、ぶつかって当たり前の壁だということが他所を見れば分かると思います。
いまファジがおかれている状況からボトムズへ転落していく道筋もある。
しかし、徳島のようにブレイクしてAクラスへ突入していく道筋もある。


J1昇格というのを本気で考えたときに、この2,3年というのは極めて大事な時期に入っているのではないか?
そう思えて仕方がない。徳島のようにバックに大きな会社がないファジアーノですから、このクラブと一緒にさらに上にあがっていくためにはサポーターの小さな努力が意味をもってくるのではないか?と思う次第です。
と、やっぱりアツくなってしまったところで終わりにします(笑)


◎ゼロファジ放送のおしらせ


来る10月4日、22時からゼロファジ放送やります!(予定)


今回取り上げた内容にもやや繋がってくる話なんですが、ふぁじだんごさん(@fajidango)をゲストに向かえ、「お金の面から見たクラブの状況とクラブライセンスのお話」を軸にやっていきます。
ふぁじだんごさんがご自身のブログで、参考になる資料をうpしてくれますのでそれをテキストにいつもと違った面からクラブを見つめてみよう!という企画です。


予定が確定しましたら、当ブログでも追ってお知らせします。
ファジサポにとっては胸熱になれる話になると思いますよ!是非ご視聴くださいませ!


番組URL→http://goo.gl/rcAF3



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