すべてのピースはそろった(2) J2 第35節 岡山 vs 千葉

前半0-0での折り返し、攻める千葉カウンターのファジの構図はそのまま後半の試合の流れを決めます。
この日の千葉は各駅停車のパスが多く、裏への供給もない。
となれば、相手にマークを外されなければ崩されることがないだろうと。
前半、最後のプレーを取り上げましたが千葉はボールの失い方が悪く、こちらがしっかり守っておけば相手から崩れてくれる格好になってました。


◎隠れトップ下の谷澤の間受け以外に攻めてのない千葉


千葉は再びダブルボランチやSBを経由しての展開に戻し、深い右フックのためのスライドは中断。
後半も千葉がボールを握っていましたが、前述の通りほとんどの繋ぎが各駅停車のためファジのマークが剥がれる場所がほとんどない状態でしたね。
唯一千葉にとって流れを呼び込めそうだったのがやはり隠れトップ下の谷澤のところ。
後半は、中央からやや右サイドまで出張ってきてその分右SBの竹内を押上げます。
そして、サイドから割とシンプルに森本へのクロスという流れが増えてきましたね。
前半にはCBをスライドさせ右SB化させて右サイドを強化する狙いでしたが、今度はトップ下の谷澤をやや右まで顔を出させることで右サイドを補強。その分もともとのトップ下の大塚、そして米倉がローテーションでポジションを変えると。ちょいと、図を見てみます後半10分のシーン。


ヤザーの間受け


谷澤がうまく、ファジのわき腹エリアで受けていることがよくわかりますね。
あそこで谷澤が前を向ければ、右SBの竹内は安心してスペースに走りこめる。
逆に言えば谷澤からの展開がそこまで脅威となっていなかったからこそファジの守備は安定していたといえると思います。なんで最初から谷澤がトップ下で使われてないのかはわかんない。


◎ついに現れた救世主清水慎太郎



もうね、惚れた(笑)


ゲームは不発の攻撃を繰り返す千葉が、ファジの守備にはね返されてはカウンターを喰らうという展開で終始しましたが、千葉をいよいよがけっぷちに追い込んだのは清水慎太郎の先制点に他ならない。
後半開始して間もない4分。ウッズのロングフィードが前線へ。


しんたろ!


風が強かったこともありおそらく目測を見誤ったキム・ヒョヌンのヘッドがふわっとした山なりのボールになって・・・それに鋭く反応したしんたろが繊細なボールタッチで収めるともうGK1vs1!
あんな角度のないところをニアサイド(近いほうのゴールポストサイド)を豪快にぶち抜く先制点!
なんだろう・・・やっぱ点をとるやつってのはゴール前での冷静さがぜんぜん違うなと。彼は本物だわ。
とにかく自分の形になったときの不思議な空気感、ケンゴのときも感じたけれども。
「あ、これはもらった」と思ったらほんとにもらってくる感じっつったらいいのかな。
オッシーなんかもしんたろの決定力の高さを褒めていましたけど、ああこういうのが決定力かと感じたね。


つづいて2点目。
後半18分、これは千葉の悪さ、ミンキュンのスルーパス、しんたろの決定力が凝縮されたシーン。


千葉それはだめだよ


ボランチの佐藤健がいったんCB山口に落とし、佐藤はこちらのボランチの背後を狙います。
そこへ山口からリターンのタテパスってところですが、これは島田にカットされてしまう。
・・・・・いや、これはないでしょ。
確認しておきたいのは千葉は両SBはファジ陣地内に上がっていること。
彼らの背後には広大なスペースがあり、攻撃しているときにも念頭においておかなければならない弱点です。
ここで千葉が絶対にやってはいけないことは、絶対にボールを失わないことです。
もちろん点をとらないといけないのでリスクをかけるのはしゃーないんですよ。
しゃーないんだけど、ここでそんなリスクあるタテパスがほんとに必要なのか?と。


奪ったら後ろガラガラ


譲がカットし、千明がミンキュンにつないだときにはこのような格好に。
中央だけで見れば山口・キムvsミンキュン・オッシーで2体2・・・千葉は1枚足りない。
おまけに左右のスペースはガラガラ。これを見てダッシュを開始したしんたろは竹内を置き去りにして、無人のスペースを怒涛の勢いで駆け上がります。


ばもしんたろ


山口はオッシーをキムに預け、ミンキュンにあたりますが数的同数だ。ここでは飛び込めない。
飛び込んで交わされてしまうともう2vs1になるのでますます危険。
しかし・・・・左サイドまで封じられずもうしんたろドフリー。
しんたろはフリーで抜け出すと極めて繊細なボールタッチで右足でコントロール。
都合3タッチするあいだに体勢を整え、GKの位置や動きを確認し、シュートを打つのに最適な位置へ置きなおすとゴール右スミにいとも簡単に流し込み、2-0。
解説の野村さんも褒めていましたが、ミンキュンのスルーパスもしんたろのシュートまでの流れも実によどみなく流れる完璧なカウンターで千葉を突き放すことに成功。


◎すべてのピースはそろった


苦しくなった千葉はさらに前ががりに攻めるも、交代で入った荒田に再びカウンターで恩返し弾を被弾し3-0。
復帰のエースが戻ってきた試合で点をとるという、これ以上望みようがないほどの快勝で千葉を下し再びPO圏内を目指すためのステージに残ったファジアーノ。
この試合結果的に3-0と開いたゲームになり力強さを感じる試合となりましたが、今年のファジはほんとここまでくるのに苦労しましたね・・・・


ミンキュン・ケンゴの不在による前線の機能不全。
カウンターの基点がいないために可能性の薄かったカウンター。
ケンゴ並の得点力をもうひとつ補えていなかった前線のアタッカーたち。
期待値の薄いセットプレイ。


問題点は主に攻撃面にありましたが、ようやくここへきてすべてのピースはそろった!
それはやはり、しんたろとミンキュンこの2枚。この2枚はぜんぜん違うよやっぱ。
具体的に何が違うのか?というと、
まず両者ともに相手を背負ったりしてもボールが受けられるということ。
ミンキュンについては他にも優秀なリンクマンとして後ろと前を繋げる存在であること。
しんたろについてはケンゴなみの決定力、そしてオールラウンダーなプレースタイル。
荒田、押谷ももちろん優秀なアタッカーではあるんですが彼らはやはりセカンドストライカー的スタイルのプレーヤーなので、ファーストストライカーであるしんたろがいることでやりやすさは段違いでしょう。
いやーしんたろについてはもっともっと言いたいことがあるのだけど、とにかくこの選手はすごいぞ。
今から来年のことを言うのもアレですが、なんとかこの選手を残せないものかもっともっと見たい!
ウチにとって本当に求めていた最後のFW像にピタっとくる逸材ですぞ!



ということで、ファジはこれで7位!
まだまだチャンスはある。昨年も秋にチャンスがのこるところまでたどり着きましたが、今年こそいこうよ。
この試合のように高い集中力を継続して走って走って走り倒せば、今のファジならもっと高いところにいけると信じています。


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