2連勝!エンジンかかってきた連戦 (1) J2 第10節 山形 vs 岡山

GW連戦が始まりました。
毎年毎年GWと夏場とサッカーをやるにはあまりにも過酷なスケジュールですすむJリーグ。
比較的若いチームとはいえ、ケガ人を複数抱えるファジとしてはメンバーのやり繰りの難しい時期ですね。
しかしながら、前節の快勝で復調が本格的なものになりようやっと軌道に乗りつつある。
札幌戦からスタメン6名入れ替え4名は今季初出場と大幅にメンバーを代えて臨んだこの試合。
長いシーズンのうち難しい時期もあれば、助かったなという時期もある。
もしかしたらサッカーの神様の後ろ髪を少しだけつかみかけとるんじゃなかろうか?
そんなことを思わせてくれた試合でした。


<結果>


vs山形(A)stats


<スタメン>


vs山形(A)


◎なんでかしらんけどいっつもラッキーな山形戦


過去2012シーズン、2013シーズンで2勝ずつ。
4戦して4勝と相性抜群の山形でしたが、不思議なもので今節もその傾向はゲームにでていたように思います。
メンバーを大きく入れ替えた分、ウチの出力もやっぱ100パーセントにはちょっと足らないなというところがあったんですがね、ファジラボ(http://goo.gl/IEkC1v)の中で千明が答えていたように、


●千明聖典選手(岡山):
「あいてがあいてだったんで」



チーム状態の上がってきていない山形とこの時期に当たれたことは幸運だったなと思います。
双方ともに前線からのプレスでボールを奪い、なるべく早い攻撃をということで玉際ガツガツいく前半で滑り出しましたが、こと守備においてはファジが2枚くらい上手を行っており、
その差がある意味ゲームを決めることになりました。

山形の前線のタレントや過去に示してきた攻撃力のポテンシャルは十分脅威なんですが、そういった強みを発揮するための土台がまだまだ整備されていない印象で、このあたり監督が代わり過渡期にあるチームなんだろうなと。


◎空振る単発プレス、低い守備意識、足並み揃わぬ山形の守備


この試合の前半、ファジはあまりボランチを経由してスイスイとボールを運ぶことは出来ていませんでしたしシュート数も少なかったですね。しかしながら、攻撃で上手く行っていなかったのか?というとそうではなく、点になってもおかしくないシーンはいくつか作れていました。特に守備に不安のある山形の右サイドを、うまく妹尾・ミムが突くシーンが多く、左サイドからのチャンスメークが光っていましたね。


でまあ、悪口言いたいわけではないんですが山形の守備・・・ちょっとヒドいですね・・
チーム全体としてはっきりと前からプレスをかけに行くのか?それともリトリートして構えるのか?そこがはっきり統一されてない印象で、最終ラインは裏を警戒して深めにとるけど、前はプレスに出る=中盤スカスカの数式。
あるいは、プレスに行ったら行ったで粘り強く相手の推進を止めるならばよしなんですが、一発目80パーセントくらいで行ったら次は行かないとか。選手のキャラクターもあるでしょうが総じてピリピリした緊張感に欠ける印象。
前半8分くらいのシーンで、中盤のハイボールのこぼれをファジが拾って左サイドへ展開したシーン。


まんなかあく・・


このシーンでも最終ラインが下がるのに、山﨑はプレスに出る。
2ライン間には大きなスペースが出来、そこへ来てミム・妹尾vs山﨑・山田の2対2を簡単にワンツーで突破されます。


まんなかく2


すると、ミムが前向いてドフリーなのでしゃーなしCBやボランチがつり出され、最終ラインの枚数が減りバイタルは無人状態へ。しかも最終ラインは2枚、こちらはアタッカー2枚で数的同数ですからなんか起こったときにカバーに入る人がいませんので大チャンスの可能性が広がる。
しかしながら、このシーンはちょいミムの判断が遅くてアタッカーにキレイに通せませんでしたけども。ここでは上手くいかなかったですがドリブルという持ち味、パス&ゴーでどんどん前へという良さは出せたミムミムでありました。不安の守備も苦手ながらよく頑張っていたと思います。
得点が欲しいでしょうし、シュートもチームの中では屈指に上手いミムですが、このポジションはアシストが割と付くところでもありますので、まずはそこでコツコツ実績を積めるといいですね成長すべきポイントでしょう。
しかしなあ・・・このように守備でマズいところのある山形だったので流れでうまくバイタルで得点を奪えなかったのはかなり反省点ではないかな?と思いました。


◎前後分断でうまくいかぬ山形の攻撃、錬度の違いを見せるファジの守備


山形の攻撃が単調であったことと、単純に高さ勝負にこなかったことで前半のファジの守備に問題はありませんでした。おそらくは3バックの脇をうまくコンビネーションや、ボランチからの飛び出しで使いたいって意図だと思うんですが、山形は攻撃のときにボランチがタテの関係になるんですね。
後ろが宮阪で、前が秋葉でタテになり秋葉が積極的に飛び出していく。
それはいいんですが、問題は選手間の距離が開きすぎて攻撃においても「中央無人状態」に陥ってしまう。
前半10分くらいのシーン。山形の後方からのビルドアップですが、イ・ジュヨン→宮阪→右SBの山田へ。
ここで時間を得た山田がルックアップして前方をうかがった場面です。


まんなかやっぱく


図にしてみれば一目瞭然ですが、選手間の距離が長すぎて、前と後ろが分断されています。
守備においてもそうでしたが、中央に誰もおらずワンクッション挟める選手がいない。
また、その長い距離間は選手の孤立も招く。
仮にボールが出て受けられても、孤立気味になってますからボールホルダーの個人プレーに頼りがちな展開しか望めない。こうなると人数はそろっているファジですからね。
落ち着いて自分の持ち場、マークに専心すればよいと。
個の力が高い山形とはいえ、マンマーク気味にベッタリ張り付かれてスイスイ前に展開できる選手はいませんから難なく守ることができた前半でした。シュート数では上回られましたが、流れの中ではほとんど危ないシーンを作られることはありませんでした。唯一、ここのところ良いキッカーがいるもので不安のあったセットプレイから決定機をディエゴに作られましたね。あれで失点してしまうと、追いかける展開はあまり得意ではないので苦しかったですがラッキーでした。


一方、我らがファジアーノの守備。
ちょっと影山監督の試合後コメを拾ってみますけど、


Q:前節からスタメンを6人入れ替えて、過密日程のこともあったかと思いますが、初出場だったり、初スタメンの選手が多かったと思います。その選手が躍動したと思いますが、半分以上を入れ替えた狙いと効果をお願いします。
●影山雅永監督(岡山):
「連戦というもう一つ前の段階で、僕はコンディションのいい選手を使うというのがありまして、それによってトレーニングのなかで彼らは必死に『試合に出たい。俺はコンディションがいいんだ』というのをアピールしてくれてるんですが、もうまさにそこの部分です」



と、代わりに入った選手たちを称えたとおり実にウチらしい出足の早さ・切り替えの早さを見せてくれました。
いやー地味にこれが一番嬉しいよ。やっと「いつもの」ファジアーノらしくなってきたもの。
メンバーが代わった分ちょっと上手く行かないところもありましたが、前線からのプレス、取りきれなくても限定、中盤のフィルター、各々のマークに対する厳しさ。ああ、戻ってきましたね・・・これですよウチは!
特にカウンターに対する警戒、遅らせる守備なんかに顕著に出ていたかと思いますが、緩慢な守備に終始した山形とは対照的に「アピール!とにかくアピールなんだ!」といわんばかりのピリピリとしたテンション。
見ていて非常に気持ちの良い守備でした。


◎待望の"前半の"先制点を生んだカウンター、待望のセットプレイからの得点


それでは前半の締めとして、1点目のシーンを振り返ってみましょう。
ファジ側のBOX付近のFKからの一連の流れで、ファジがボールをはね返し妹尾をがセカンドを拾い、左サイドのミムに流してスイッチオン!敵味方一斉に山形陣内になだれ込む勢いのあるシーンでしたね。
セットプレイのために上がっていたので、山形のCB西河は大きく出遅れており懸命に戻ります。
このシーンでのウチの出足、鋭かったですね!
ぶっちゃけるとファジはカウンターが相当ヘタクソなので、ひっさびさにキレイなカウンターでの得点でした。


カウンター


左サイドタッチライン際で受けたミムに、右SBの山田が付きます。
しかし、ミムのフェイクにかかってしまい山田は振り切られミムはフリーで前を向く!
いいねえ!持ち味でてるねえ!!

さあ、これで前にパスが出せる。ということでちょっと確認しておくと、
CB西河は戻りきれておらず、最終ラインはイ・ジュヨンと左SBの石川の2枚ということ。
ミムの前方にファジの選手は、妹尾・しんたろ・えーちゃんの3枚。山形は5枚ということ。
そして、最終ラインとGKまでは距離があり裏に大きなスペースがある、と。

この時点でミムが点線のようなキックを入れたらまずしんたろかえーちゃんがGK1vs1。


山形のボランチの秋葉は後ろの状況を確認して、CB・左SBの2枚が後ろにおり後方を駆け抜けるファジの2人を認識。その上でおそらくグラウンダーのスルーパスをミムが蹴ると予想してイ・ジュヨンとパスコースを切りにいったのでしょう。
イ・ジュヨンは多分西河が戻るのが間に合うだろうと思ったのか、中央より右のボールサイドにポジションを取ったため真ん中がポッカリ開いてしまうことに。そして、ボールを見ていたので走ってくる清水・片山の2枚を見るのが遅れます。逆に、イ・ジュヨンがパカっと(西河分の)スペースを空けるように開いていくのを見て、しんたろとえーちゃんが、ほぼ同時に大きく手を挙げ「うおおおお、チャンス勝手にきとるうううう!」とばかりにアピりながら直進(ちょっと面白かった(笑))


山田がミムに外されたことを受けて、ボールに寄った宮阪。
中央へのパスを読んでミムに向かった秋葉。
西河のスペースがガラ空きなのに気づいて慌ててスルーパスのコースを切りに行ったイ・ジュヨン。
ミムの外し、中央へ走りこんだ2名のロングランに大きな注目が集まった結果・・・


妹尾どふり


妹尾どフリー!・・・・・・・・・・ゴクリ


瞬間脳裏をよぎる苦き思い出の数々。
まるで反発しあう磁石のようにゴールマウスをそれるシュート・・・・
ゴルフのパッティングのような悪い意味で力のないシュート・・・・
大きく天を仰ぎ、そして嘆くヒゲ面の元コーチ・・・・


しかし、父は違った・・・!!
フリーで受けるとそのままペナに侵入。冷静にGKの動きを見切ってファーに流し込むと喜びを爆発させる妹尾。
前日にお子さんが生まれ、素晴らしいタイミングで素晴らしいゴールで先制!
待望の先制点、そして嬉しいゆりかごダンスも披露。いやーよかった!


その後、終了間際のCK。
上田康太-清水慎太郎の元大宮コンビで山形を突き放す2点目をゲット!
康太のキックの精度もすばらしかったですが、えーちゃんのロングスロー含めペナ内での駆け引きに勝利し続けていたしんたろがここでもらしさを見せる滞空時間の長いヘッドで突き刺す。いい時間にそれぞれのキャストが持ち味を出して加点する理想的な流れで前半を終えたファジアーノ。
じわりじわりとエンジンのかかってきた感を大きく印象付ける前半でしたね。


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COMMENT 2

思うところ  2014, 05. 19 [Mon] 23:47

No title

5-4-1なんかスタジアムで見させられたらファンもかわいそう
3-4-3では決してない

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Zerofagi  2014, 05. 21 [Wed] 14:11

No title

>思うところさん

どうもはじめまして。
リードしてるときの541ならけっこう自分は歓迎ですね(笑)
もともと粘り強い守備でめんどくさい岡山がそんだけ構えて守備してきたらビハインドのチームは時間に追われてヒヤヒヤするでしょうから。ちょっとイジワルですけども。

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