PO圏内よ、私は帰ってきた J2 第15節 岡山 vs 長崎

連戦を素晴らしい成績で切り抜け、リフレッシュして迎えた岐阜戦でも勢いは止まらず連勝!
ここのところ、ファジアーノが上り調子ですなあ!
前節も10000人越えの大入りホーム戦、ホームでリーグ戦勝ったことない相手というよろしくないジンクスを破っての勝利でしたが、ここから先の3つはそれに優るとも劣らぬ難所であります。
同じ3421のフォメで、昨年は2試合とも引き分けた長崎。
そして、J2にいるのがおかしい磐田アウェイ。
さらにはJ2マエストロ反町監督率いる好調松本。
なかなかに気の抜けない試合が目白押しとなっております。
vs3バックというとファジの勝率は1割そこそこ、そして運動量の多いチームぞろいで基本的に超苦手なタイプ。
ある意味、この上り調子が本物なのか推し量るには大変に良い相手であったのがこの長崎ではなかろうかと思います。


<結果>


vs長崎stats


<スタメン>


vs長崎(H)


◎戦術水永を徹底してきた長崎-放り込まれるときに注意したいこと


長崎もファジと同じ3421ということで、今年はあまり回数の多くなかったミラーゲームとなったこの試合。
最終ラインの高さ不足はやはりねらい目ということで、長崎はショートパス主体の攻めではなく浮き玉をJ2屈指のエアバトラー水永に当てるいわゆる戦術水永でファジのウィークポイントを突いてきました。
CB陣に離脱者が出て、現行のメンバーに落ち着いて熟成の段階に入ってきていますがやはり相手からするとねらい目ということなんでしょうね。連戦のさなかでも高さのギャップに食いついたチームは多かったですが、ぶっちゃけると単純な高さ不足で守備がヒヤヒヤ・・・ってシーンは実はそこまで多くないんですね。
タドやしょーまがしっかりはね返せているのか?というとそうではないんですが、セカンドボールの反応の早さや競り合う位置の高さによってドピンチになるのを未然に防げているのが堅守再生に大きく貢献しています。


いやしかしね、この水永は試合を通してハイボールの競り合いに勝ちまくっており正直手の付けられない強さでした。ケータで4割くらいの勝率じゃないか?と思うので、タドやしょーまと競り合えば結果はいわずもがな。
非常に危険な選手でしたが、どう考えてもこれはやられる!ってシーンそんななかったですよね?
というのも、水永がボールを競り合う位置がペナBOXから遠かったので、仮に負けてもその後の処理でなんとかなっていたシーンが多かったんですよ。
ちょっと図を出してみますと、


まにあう


上記の通り、水永はかなりの確率でボールを落とします。
ところがこのくらいの位置ではセカンド勝負でまだ処理が可能で危険度はそこまで高くない
この試合、というかここまでの数試合ではこういうシーンがけっこう多かったと思います。
ではどうなると危険か?


きつい


このように完全にペナまで押し込まれ、しかもサイドからのクロスを合わされる形が最も危険です。
2013のファジはこの形でかなり失点していて(まあメンツが変わってるので多少違いはあるでしょうが)、ペナの中で落とされるといいところに落ちれば即失点、セカンドの反応合戦に敗れれば即失点ととてもイヤな攻撃になっちゃう。
そしてサイドからのクロス。よくサッカーではクロスはサイドからといわれますが、これは守備者がボールと相手を自分の視界に入れづらいからです。例えばケータは水永とそのさきの中村を見ると、確実にヘソが中村方面に向きますから背後のことはさっぱり見えなくなります。タドに任せるしかないわけですね。


今後もロングボールを放り込んでくるチームは出てくると思いますが、競り合う位置の高さの点は十分注意したいところです。OK,ペナにドン引きしてクロス待ちは正直得策じゃないってことだな。ではどうしたらいいのか?
そのためには、ラインを高く保つということつまりゴールから離れて守備をするようにコントロールすることがまず必要になってくる。では、さらにラインを高く保つにはどうしたらよいのか?
前線の守備のスタート位置をハッキリして、継続的にプレスをボールホルダーにかけること
ボールホルダーが顔を上げてしっかりと蹴れる状況になってしまえば、狙いすましたハイボールが上がってしまいますからできれば蹴らせない、それがムリでもターゲットとなる選手へのパスコースを切るなどして制限をかける必要があります。となるとやはりロングボールを蹴ってくる相手でも前線からの守備が大事ですね。


◎対策されたスピードスター三村-石原との比較


ここ数試合ずっとそうですが、右のタナソー左のミムと両サイドともにタテに仕掛けるのが得意な選手が配置されたことでタッチライン際の攻防が非常にアツくなってきてますね!タナソーは昨年定位置を獲得したように一定の実績のある選手ですが、左のミムはいまや売り出し中のホープ。ボールを持った瞬間に「どんな突破を見せてくれるのだろう?」というワクワク感を抱かせるプレーを見せており、ジワリジワリと人気が出てきてますね。それはまさに石原が通った道で、出遅れはしましたがまた新たなスピードスターが上り詰めていくのを見る喜びを感じます。


先発で出た試合で輝きを見せ始めたミム。やはりこれは放置は出来ないということで、早速対策がなされました。
ミムに対する、ってかミムのドリブルに対する対策がキッチリとなされたのは自分の記憶では初めてのことで、「あ、いよいよ警戒をされ始めたな」と。いいんです、どんどん対策してもらいましょう。それを乗り越えずしてミムの成長はないのですから。ということで、ミムのドリブルを封じるためになされた対策の一幕を見てみます。


せまい


ミムは左WBですから本来のマッチアップは長崎の右WBの古部。
そこへシャドーの小松が頻繁にプレスバックをしてきて、ミムを中に入れさせず左タッチラインへと押します。
その上、右CBの岡本がズレて黒ゾーンのスペースを埋める。ミムがらみで3枚ですからね念の入った対策ですなあ。
まず第一に、ミムにくっつきすぎずやや距離を置いて対峙します。
これはミムのスピードがやばいので付きすぎて抜かれると追いつけずに置いていかれるため。
次に、小松のプレスバックでたまに見せていた左から中に入るミムのカットインを制限します。
そして締めとばかりに、CB岡本の右サイドへの出張で古部を抜き差って使うはずのスペースの番をさせると。さすがにこれだけの手厚い警戒網は突っ込むほうがバカを見る。
ミムもタテへの突破は諦めざるを得ず、バックパスしか手がありませんでした。


とまあこのように、タテに早いドリブラーを封じる策をはじめて講じられたのがこの試合でした。
タテに早い選手は往々にしてこのような対策を受けますが、言ってみればここからが本当の勝負です。
相手があからさまにドリブルとスピードを警戒して対策してくると、ではどうすればそれをオーバーして"手の付けられない選手"になるのか?まず最初の壁がミムに提示されたわけです。


実は、この壁をクリアできなかったんですよね石原は。
まあ元々サイド向きではない選手ですからかわいそうではあるんですが、ちょっとミムと石原の比較の話を一つ。
石原崇兆はもともとボランチ出身の選手であります。
豊富なスピードとスタミナに惑わされますが、本質的にはピッチの中央でプレーするのが得意でサイドは苦手です。そして大事なのが、彼は純粋なドリブラーでは決してないということ。妹尾やミムとは違う種目の選手です。1対1になったときフェイントで抜く選手ではなくて、スピードで相手を置くドリブルなら出来るってタイプ。
石原もタテを切られたり、サイドの窮屈なところに押し込まれて打開することを求められましたが、結局よい結果は出せませんでした。まあこれは仕方のないところです、ドリブラーじゃないもん彼。
やはり彼は中央でプレーする種目の選手で、守備範囲の広さや間で受けて引き出すセンス、そして実は上手なパス、スペースがあれば飛び出してドリブルもあると、そういう良さがある選手だと思います。
札幌戦では輝きすぎて感動してしまいましたが、あれこそ石原崇兆!というプレーぶりでしたね。


それに対しミムは純粋なドリブラーのFWです。
1対1の場面で、細かいボールタッチと方向転換で相手を揺さぶる駆け引きに長けておりターンも凄く早い。
そして彼のJ初ゴールを覚えておられますでしょうか?ホーム徳島線でのコントロールしたミドルを突き刺したやつ。
あのようにミムは抜群にシュートが上手い。チームでも屈指のシュート枠内率を持ってる選手であります。
伸びやかなスピードを誇る石原とは対照的に、ミムは一瞬の爆発的な加速力が武器で短い距離でも敵を置き去りに出来るスピードがあります。このドリブル・シュートのスキルに関しては、石原をだいぶ引き離していて、得点力も期待できるWBといってよいでしょう。
逆に、攻撃におけるスキルの高さはある反面、ゲームの組み立てに参画して流れを作っていったり、狭いエリアでごちゃごちゃしなきゃならん中央でのプレーは不得手としています。このへんホント好対照だよね。ですから、シャドーではなくサイドで頭角を現してきたのはごく自然ともいえるなあと。元々がFWですからサイドの守備についてはまだまだ向上していくでしょうが、現状はまずまず無難に出来ていると思います。問題はむしろ攻撃参加のタイミングが違うことや、低い位置でもドリブルしちゃうリスク意識の問題と課題はあります。この辺は練習や試合で経験を積んで修正していってくれたらいいなと思っています。


◎This is ミラーゲームなスコアの動き方、そして繰り返す大宮ホットライン!


ファジアーノはミラーゲームが苦手である。
このことは当ブログで口をすっぱくして指摘してきたことであります。
元々堅い試合展開が多いチームであるんですがね、相手とマッチアップするミラーゲームだとさらにこの傾向が強まり、守備においてはいつもどうりの展開を作れるものの攻撃が普段よりトーンダウンしちゃうんですよね・・・
うん、なかなか点が取れない。流れで取れないし、カウンターでも取れない。そうなったとき何が原因でスコアが動きやすいのか?といえば、ミドルシュートなどの個人技、相手のミスがらみ、セットプレーだと思うんですよ。
前回対戦時も似たようなこと言った記憶がありますが、千明のゴールはミドルシュートが相手に当たって角度が変わって入ったものではなかったかな?・・・やはり相手を崩して~って形ではありませんよね。
さて、この試合はどうかな・・・?と思っていたら、相手のCBのクリアミスによるオウンゴールで先制!
いや、実にミラーゲームっぽいなと。しかし運はコチラに味方してくれたか!と(笑)


このオウンゴール、相手のCBの山口のミスだったんですけど、山口のちょい前のプレーで無駄なことをやってイエローもらってるんですよね。まあ流れが良くなかった。そしたらオウンゴールで失点に絡んでしまい・・・・
その1分後には、左のCKからまたしても出た!上田-清水の大宮ホットライン!!
慎太郎が細かいステップワークで山口の前を取り、そこへドンピシャなボールが来てズドン!
山口は結局2失点に絡んでしまう踏んだり蹴ったりで、なんだかサッカーの非情さを感じる一連のゴールシーンでした。
その直後、こちらもCKから失点してしまうんですがこれはまあ不運だったかなと思います。
問題は失点後慌ててドタバタして守備が不安定になってしまったことですがなんとか回復してそのまま逃げ切り!



3連勝!5位浮上!!
いやはや大変なことになってきました、難敵3連戦の初戦を連勝でクリアして順位もPO圏内に戻ってきた。
守備面での安定感が回復してきたこと、そしてやっぱ大宮ホットラインの加点分この2つがここまで順位を押上げてこれた主因だと思いますが、まだまだ攻撃面では向上が見込めると思います。
まずは目先の磐田ですよ。磐田かよ・・・・でも今なら面白いかもしれない。
コータもオッシーも荒田もゆかりのあるクラブですし、ヤマハで一泡吹かせてやりましょー!


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