ふたを開けるとそれはダービーでした J2 第21節 岡山 vs 讃岐 (1)

カマタマがJ2へ上がってきたら、岡山-香川で試合が出来る。
ファジアーノ岡山がJ2に上がってから、陰陽ダービー、川鉄ダービーとダービーマッチを重ねてきました。
どのダービーをとってもそれぞれに思いいれがありますが、やはりファジvsカマタマ。
橋一本で繋がった両県のクラブがあいまみえるこの瀬戸大橋ダービーこそが、もっとも"ダービーらしさ"を感じやすいダービーであったと思います。そして一番待ち望まれていたダービーだったかもしれません。
ファジアーノはこの試合の時点で、6位であり上位につけており無敗記録継続中。
対するカマタマーレは、ここ数試合で地力をつけてきており決して侮れない相手でありました。


◎岡山・香川で作ったプロスポーツの劇場空間


この試合は戦術的な面において非常に興味深い試合であり、さきに言ってしまえば戦術的に完敗でした。なので、何でファジは上手く行かなかったのか?というお話が本筋になります。
しかしその試合の内容に入る前にどうしても言っておきたい事がありまして、
12,359人の大観衆の作る"これぞプロスポーツ”という劇場空間。素晴らしかった・・・!
ほんとに幸せで、信じられなくて、感動しました。

しかも、この数字は例えば昨年のガンバのように「全国的に知名度のあるクラブが岡山にくるから」だとか、「かつて日本を背負ったレジェンドが在籍しているクラブだから」だとか、そういったすでに名のあるクラブや特定の個人の集客力によったものではなく、純粋に岡山・香川の対戦を楽しみにしていたひとたちで作った12,359。
双方のフロント、チーム、そしてサポーターの努力に心から感謝しています。
試合展開的にも、カマタマが徹底的にファジを苦しめ、ファジもファジとて黙っておらず"またしても"ダービー初戦であのような劇的な追撃を見せ、お互いに2点づつ計4ゴール、勝点1を分け合う結果になったと。
どうなるかな?と思っていたら・・・フタをあけたらなんだこれもうしっかりダービーじゃないか!と。
これから続いていくであろうこのダービーマッチの一発目にふさわしい雰囲気、試合であったと思います。
どうもご無沙汰しておりましたZerofagiです。


<結果>

vsカマタマ(H)stasts


<スタメン>


vsカマタマ(H)


◎前後半を通じた試合の流れ-牙を剥くカンスタ


策士北野監督にとってみれば、ハマりにハマった会心のゲームであったことでしょう。
自分たちでボールを保持し試合を進めたいファジを、攻守にわたって困惑に陥れファジのペースダウンと好対照に思うがままに試合を進めたカマタマーレ讃岐が試合の主導権を握り続けた試合でした。
詳しくは後述するとして、もともとゲームの入りに問題があったり下位チームにありがちなイージーなミスからのつまらない失点(2011くらいまではウチもそうでしたね(遠い目))からゲームプランの修正を余儀なくされ、不利な展開に追い込まれていたカマタマでした。ところがこの試合は、ギャップを使うことをねらって導入された4141システム、さらにはこちらの狙いを読みきってリラックスしてボールをまわせるビルドアップの仕組みを導入したことで、かなり落ち着いて試合に入ることに成功していました。

対するファジは積極的な守備は空転するばかりで、ボールの主体的な回収がほとんどできない状態。
うん、つまり守れてない。奪えてない。相手の攻撃が失敗に終わらなければボールを回収できない状態を強いられることになりました。前半にはほとんどチャンスらしいチャンスは作らせてもらえず、僅かにミムの個人技での打開から決定機が一本あったもののシュートは天高く打ち上げられました。(これが右足でなければ・・・;)
余談になりますが、自分は過度に相手をリスペクトすることはあまり好きじゃありません。
自分たちが6位で相手が21位なら、しっかりとその差をゲームに刻んでもらわねば困ると思っています。
たしかにJ2は差のないリーグだと思いますが、ないわけではない、ないなら順位は横並びですからね。
そしてこの試合、ファジアーノは何がなんでも勝点3を取らねばならない試合です。ドローは負けに等しい。これに対しカマタマは降格争いのなかで、とにかく勝点を、上手く行けばいっちょ3ポイントとってやる!という順位。
カマタマとファジの間には「めっちゃ大きな」差とまではいえませんが、戦力的にも、経験値的にも、十分な実力差があります。これは間違いない。・・・・・しかしその差をなくしてしまう采配によってあわやカマタマが勝ちかけてしまった。


後半に入り以前カマタマペースで進みましたが、ファジは林容平の投入をきっかけにようやくらしさを少しづつ出せ始めます。しかしその矢先に、30分36分と立て続けに失点。残り時間10数分というところで。重たい2点のビハインド・・・・
ファジは石原と慎太郎を投入し、442にしてガンガン前がかりに攻めます。しかし、どうしてダービーはこのような展開になるのか・・・、メインスタンドで見ていましたが意気消沈する空気感などではまったくなくて「追いつけ!とにかく点を!」という、大観衆のすごいうねりみたいなものを感じました。マジであんなの初めて。
なんともいえんすげー空気だった。なんというか「渇き」みたいな。カンスタが牙を剥いてましたね。
その雰囲気に押されてか、リードしている試合をリードしたまま終わらせる経験の少ないカマタマはファジの勢いをそのまま受けてしまい、オッシーに2得点を許しドローで幕。
ファジは策士北野の術中にハマりにハマり、試合の大部分をやられっぱなしで進め、「自分たちのサッカー」を妥協して打ち捨て、なりふり構わぬ攻撃によりなんとかドローに逃げ延びた。


無論、ドローに追いつけたことは喜ぶべきことでした。
しかし、結局カマタマの策になんら有効な対策がなされぬままいいようにやられ、理想をかなぐり捨てたときに追いつけたという結果がなんとも皮肉で、悔しかった・・・・・
もっとノビノビとウチの選手だってサッカーができれば、点差をつけての勝利ですら十分可能だったはずなのに、何故またしてもそれがかなわないのか。順位の下のチームとやるときに、さんざんと繰り返されてきたこの展開。
どうしてダービーで、12000人の大観衆の前で、それをみせつけられねばならないのか。それがたまらなく悔しかった。
正直泣きそうでした。


このドローを受け前半戦の21試合が終了。順位的には過去最高の4位!これは素晴らしい!
しかしながら、8勝9分4敗で勝点33。半分終わって9分ですよ、昨年は42試合で17分つまり去年以上に分けている。
成績自体は悪い成績ではないですが、ドロー多すぎで沈んでいった昨年からのリバウンドが出来ているわけでは決してないことがわかります。PO圏内を目指した後半戦は巻き返しをはかってくるチームも出てきますし、ファジももっと成長しなければならないなと感じさせるダービーでもありました。


さて、それでは次回から「何故ファジの攻守はさっぱり機能しなかったのか?」
いいかえれば、策士北野は何を仕込んでどうファジを手玉に取ってきたのか?を攻守両面で見て行きたいと思います。


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