レノファ山口の攻撃についてかんがえてみた

こりゃあええサッカーしとるわ・・・悔しいくらいに!


先日行われましたJ2開幕戦、vsレノファ山口いってまいりました!
圧倒的な攻撃力でJ3を炎上させまくってきたレノファの噂の攻撃力、しっかりとナマで見させていただきましたよ。



実際に生観戦してみての率直な感想を言うと、このサッカーは見てるだけで十分楽しめるだろうなあと。
湘南を思わせるようなスピード感あふれるタテの推進力。
大きな展開でスペースを食い散らかしていくダイナミックさ。
・・・・・・人の目を引く華があるとでも言いましょうか。
きっとサッカーのルールを知らない人でも釘付けにしちゃうんだろうなぁと
こちらの守備の穴をつくスルーパスの一本一本に歓声が上がる中、
そんなことも考えさせられるようなサッカーでした。
この分だと去年は相当楽しかったはずだわ・・・・
ええのう、ウチもそんなシーズン送ってみたい・・・!


試合後のコメントで選手たちもレノファの攻撃の特殊性に言及していましたが、
レノファの攻撃はちょっと一風変わっていて正直それに慣れるのにウチの選手もだいぶん時間を必要としました。ファジは守備に強みのあるチームですが、この試合においてはなかなかにこちらの思うとおりにボールを奪うことが出来ず、守備でいいリズムを作っていくことができませんでした。試合を見た方には一向にレノファの前進をストップできずに、ズバズバと面白いようにスルーパスを通される事態に「なんでなん!!!???」と思われた方も多かったのではないでしょうか?
はい、私です。


では、何故レノファからボールが奪えないのか?
そして何故レノファにスルーパスをズバズバ通されるのか?
開幕戦の中から上野レノファの攻撃にフォーカスを当てて考えをまとめてみました。



◎レノファ山口の攻撃の核は”3人組+1”



生観戦中でも気がつきましたし、録画を確認して見ても何度も見られたんですが、
レノファ山口は縦パスをきっかけに複数人が絡んでボールを前に運んでいくチームでした。


この攻撃の登場人物は、
1.いまボールを持っているボールホルダー(=最初のパサー)
2.ボールを受けてポストプレーで落す人
3.落ちたボールを前向きで受ける人
この3人が一組
です。
これにもう一人、
4.3人組のプレー中にフリーランする人
が加わり、ボールを前進させていきます。なので3人組+1と、勝手に命名しました便宜上。
字だけではわかりにくいので、図を使っていきましょう。


レノ1234

攻撃方向は左から右。
選手の名前の1.2.3.4は、上の役割の番号です。
1と2と3の3人が三人組で、4がフリーランナーですね。


図でワンアクションごとに送っていってみます。
まず1→2、最初のボールホルダーの1番からポストマンの2番にタテパスが出る。

レノ1から2

次に2→3、ポストプレーで2番が3番にボールを落す。

レノ2から3

白丸はDF。
そして、前を向いてボールを受けた3番からフリーランしてスペースへ躍り出た4番へスパーン!と。

レノ3から4

一つのポストプレーに4人が絡み、スピードある前線がスペース侵略を行う。
これに相当手を焼いた我が軍は、中途半端な守備をあざ笑うかのごとくぶっちぎられること幾度となく・・・
無様に自軍ゴールへと戻りながらの守備を余儀なくされる・・・
いわゆる”裏返される”とか”ひっくり返される”っていうパターンのやつ。
それにしてもこの浮き足立ちっぷりはなんだろう?
私は堅守が自慢(キリッとか言ってた自分をタイムマシンにのって蹴りに行きたくなるのであった。


とまあ、これがレノファのコンビネーション。”3人組+1”でした。
レノファの錬度の高さがうかがえるのは、こうしたプレーがかなりオートマチックに流れるように行える事
そして特筆すべきは、この4名が”特定の4名”じゃないと発動できないわけではない事。
チーム全体でこのようなコンビネーションのイメージは共有されていて、
誰が2番になっても、誰が3番になってもいい。
要するに誰がどの役になってもそん色なくこのコンビネーションを出せる事
もしかしたら決まり事があるのかもしれませんが、試合中2番はトップ下・FW・SHがこなすシーンは確認しましたし、3番もいろんなポジションの選手が担っているようでした。チームで同じコンセプトを共有している印象は鮮烈に残りました。



◎”3人組+1”は何故守りにくかったのか?



では逆にこの攻撃を目の当たりにして後手後手になったり、ファウルがかさんでしまったファジですが、
どうしてこの”3人組+1”は守りづらかったのか。
まず、先の”何故レノファからボールが奪えないのか?”について。
ファジは守備の狙いを受け手である2番に定める守り方がメインでした。
(前プレもやってましたがここでは割愛)

レノ際はgsk

インサイドにタテパスをやすやすと通させてしまっては相手に攻撃のリズムを与えてやる事にもなります。
開幕戦ということもあるし、球際で負けては少しづつ劣勢になるのがサッカーの常です。
なので厳しくいくのは悪くない。
んだけど2番は・・・・・


ワンタッチはたく


ワンタッチではたいてしまうのでボールハンターはボールではなく相手の足を狩るばかりに・・・。
こちらがトラップ際を狙っていてもそこのリスクを回避してしまうので、取りたい所で取らせてもらえないんですよね。なんか今日のファジはレイトタックルばかりで荒いなぁと思うのも無理はない話で、そもそもレイトタックルになりやすいんだと思います。

この”3人組+1”のコンビネーションだと、
一番リスキーなボールを受ける2番がワンタッチで危険を回避してポストプレーをします。
そして、必ず前向きでボールを受ける3番はほぼ100パーセントの状態ですからね。
ボール無くす可能性もほぼ0だ。
そういうわけで、この”3人組”の間でのやり取りにちょっかい出してボールを奪うのはかなり難しい
2番、3番といった”受け手”を潰してボールを奪うのがムリなら、そもそもの1番をとめようと考えると・・・
前からプレスに行きたくなるのもわからない話でもないのかなぁ~と思いました。
そしてもういっこ大事なのが、この1番→2番のところで2番に人が食いつくと背後のスペースが空くこと
これは次のスルーパスの話にも通じますが、「食いつかせ」で新しくスペースをつくることも無視できない機能でしょう。


では、何故レノファにスルーパスをズバズバ通されるのか?について。
レノファは昨年スルーパスの本数がJ3で1位で、オフサイドの数も1位だったそうです。
ということは昨年のJ3のチームたちも、きっとウチと同じように散々に走られて、スルーパス出されて、やられまくったりオフサイドに救われまくったりしてたんだろうなぁ・・・と思うとなんか可笑しくなってしまう笑


この”3人組+1”のコンビネーション、さっきまでは”3人組”の間での話でしたが、4番はその間に侵略するスペースに目星を付け、すでに助走をはじめます。この4番のフリーランにスルーパスがバシバシ出るのが厄介。
実際ウチが対戦したときも、このフリーランにぜんぜんついていけずに、思ってもいないところに走りこまれて後手を踏むばかりでした。なんでそんなにこちらがあっと言ってしまう所に走りこまれてしまうのか?
これは推測ですが、”3人組”でのパス回しが守備者の視線を集めてしまうからじゃないか?と思っています。


視線

そもそもタテパスは横パスよりも警戒しなければならないパスですし(ゴールに近づくアクションだから)、
ボールの行方は見ておかないといけません。図だと味気ないですが、この”3人組”だって時間にしたら一瞬の出来事ですから、見逃すと誰が持っているのかわからなくなるでしょう。
そのわずかなスキを狙って、4番がスペースを盗む。
このコンビネーションはそういうふうに作られているのではないか?と思いました。



◎実際のシーンから確認してみる



では最後に実際に開幕戦の中からワンシーンを抜き出して確認してみたいと思います。
使うシーンは決定機でした。前半33分、ファジアーノの右サイドが完全に破られクロスが上げられるも合わずに逸機というシーン。
これまでの話を当てはめながらみていきたいと思います。

1.1番の役はCB宮城、宮城にボールが渡る

宮城すげえ


2.2番の役はトップ下福満、宮城から福満へタテパス

MOM.jpg

3.3番は左ウイング島屋、福満から島屋へ。4番がスペースへ

間性



ということでレノファの特徴的な攻撃について考えてみました。
終わり際に思い出したのでつけ足しをいっこかいとこう。
この3人組+1でもそうですがレノファの場合「勝負のかかるプレーはいい状態のやつにやらせる」ってことが徹底されているように思えます。この33分だと福満がギリのプレーで不十分でも、後ろの島屋が100パーセントの状態で蹴れる、と。
勝負のかかるプレー・・・タテパスだったりあるいはシュートだったり、なるたけ体勢のいいやつにやらせて不十分ならスパっとあきらめて雑にはやってこないのが地味にいやでした。そういえば、先制点となった岸田のアシストもそうかもしれないね。
さてさて、次回の対戦までにきっとこれの対策も考えられるでしょうし、テツさんが次どうするのか?非常に楽しみですね。
今回はレノファの攻撃のお話でしたが、次回は開幕戦についてのレビューを書きたいと思いますので、
そちらのほうもよろしくおつきあいくださいまし。じゃあまた。


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COMMENT 2

しげ  2016, 03. 03 [Thu] 03:08

No title

分析&うちをほめていただいてありがとうございます。
言われてみれば先制点もやっさんがフリーで左サイドに来てました。きっしーに二人がかりで張り付かれそうになった瞬間はあーーーー思いましたが。やっさんがフリーならきっしーのパスは当然だなと。きっしーが二枚引きつけた格好のラッキーゴールでした。
正直うちがリードのまま前半終えるとか思ってなかったです。だって先生にうちの攻撃陣が潰される絵しか想像できなかったですしね。うちが先制できたのはファジイレブンの油断もあったのかも?以降得点許してもらえませんでしたからね。先生の大掃除が素晴らしかったです。
ファジもええチームじゃが。エリアの外から弾丸ミドル打てる矢島くんにガリガリインターセプトに来る豊川くん、そして岩政先生の華麗な守備。こんなチームから勝ち点とれただけでラッキーですわ。

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Zerofagi  2016, 03. 04 [Fri] 12:23

>しげさん

コメントありがとうございます!
多分現時点でウチの実力は去年くらいだと思いますので、レノファは十分その力があると思いました。次の北九州がどうなるかすごく楽しみ。あそこもあそこで曲者なのできっと良い試合になるとおもいます。9月の再戦でお互いどうなるかいまから楽しみでしょうがないですね笑

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