J2第2節 vsジェフ千葉 レビュー 『晴れの国の勝ち』

J2開幕戦をアウェイを山口で戦ってドロー。
それをうけての第2節はホーム開幕戦vsジェフユナイテッド千葉。
選手の大半を入れ替え大鉈を振るった効果が出たのか、ジェフはプレシーズンから連勝街道まっしぐら。
開幕戦も徳島とのゲームでしたが、最後の最後で全部ひっくり返す底力を発揮・・・・・
あかん、この千葉本物かもしらん・・・・みたいな予感も漂いはじめたこの第2節でありましたな。
ホーム開幕戦で集客の見込める試合でありながら、降水確率80%て・・・!
空も試合も雲行きがちょと心配、そんな試合でしたね~。
そういえば、この試合U23日本代表監督の手倉森さんが視察に訪れていました。
こちらにはヤジ・トヨコンビがいて、千葉にはFWにオナイウ阿道がいるということで、
非常に豪華になったなあという感慨も抱かせてくれたホーム開幕戦でしたね!



<スタッツ>


2節千葉スコア

2節千葉スタッツ


<フォーメーション>


2節千葉フォメ


・ファジアーノは3142
・ジェフは442



<ハイライト>







◎前後半を通じて



前半はほとんど千葉のペースで進んだ印象の強い試合でした。
前節に出た問題点、とくに「SBゆるゆる問題」とそれにつきまとう「サイド2:1問題」についてはきっちり千葉も活用してきましたね。そこにCB近藤のロングフィード+FW船山の機動力だったり、ネガトラ時の隙をついた早い攻めを中心にシュートを浴びせられました。
このままサイドの問題を放置はできん!ということで、
ファジはサイドの問題を緩和するために3142から3421へフォメを変更します。
これによりある程度守備の安定は確保できたものの、千葉からますますボールが奪えなくなり次第に押し込まれる展開に・・・
一方攻撃はそもそも攻撃する時間が少なかったですが、サイドチェンジからのチャンスメイクやセットプレーでの決定機演出で反撃。前半の終盤にはようやくボールを後方から繋ぐことができ、落ち着いた攻めを組み立てることができるようになりました。
後半は、ファジが徐々にボールを持てるようになり攻撃にも出れるようになりました。
51分、61分と立て続けにオッシーの2ゴールが決まる!
どちらも、非常に効果的なサイドチェンジからの得点で流れからのものでしたね。
2点ビハインドとなった千葉は、やや前がかりに攻めたてパワープレー気味の攻撃も辞さない構え。
馬力出してきた千葉の迫力はさすがのもので、70分には守備のミスから長澤に決められ2-1。1点差に詰め寄られます。
ファジも、オッシーにかえてトヨを投入。ついにCスタデビューとなった豊川は実力を遺憾なく発揮しました。
手薄になる千葉の守備に継続的に脅威を与え続け、ゴールに肉薄するものの至らず。初ゴールは赤嶺とともにお預け。
千葉の追撃をふりきったファジは、そのまま2-1で勝利!ホーム開幕戦を無事白星で飾りました!やった!!



◎千葉のファジ攻略法をチェックする



では前半の中からどうやって千葉はファジを崩したかったのか?‐千葉の攻撃の攻め手を見ていこうと思います。
まずは、3分のこんなシーン。「千葉のボール獲ってからの早い攻撃」

スキマスイッチ

これは「新布陣 3142を学ぼう! feat.トルコイデス@ファジ (2)」で指摘されていた問題でもありましたね。
攻撃→守備の切り替え直後に高い位置に起点を作られてひっくりかえされてしまうという。
このシーンは特に象徴的でしたが、他の形でも千葉の「とったら長いボールを早く前に!」は攻め手のひとつになってました。
たとえば24分、左サイドでボールを持った千葉の左SH井出は、ファジの最終ライン脇にアバウトなボールを流し込みます。
これを船山が受けるも倒されてFK。そこからFK崩れで千葉のCB近藤のヘッドで決定機を迎える事になりました。
これなんかも、とったら早くスペースへで決定機まで行っちゃったパターン。ラッキーだった・・・・


他にはこんな手も。
「CB近藤のロングフィード+FW船山の機動力のあわせ技」

コンドーフナ


3421にしろ3142にしろ、ファジの守備では相手のCBは放置気味になります。
ところが相手の千葉には良質のロングフィードを持つ近藤がいるので、「ほっといてくれるなら遠慮なく」と長いボールをいれる。
千葉の前線にはそういうボールを引き出せる船山がいるので、スペースを狙い打ちしましょうや、ってな寸法。
フォメを変更してブロックを作って低めに構えはじめた30分以降は、余計にCBは自由になっていきました。
で、その、「何故ファジはフォメを変更したのか?」前半のメインディッシュはコレ。
これには千葉のファジ攻略の軸と、守備の問題点が刻み込まれていますのでそれを読み込んでいきましょう。



◎何故ファジはフォーメーションを変更したのか?



スタートは3142で守っていたのに、ファジはおそらく28分を境に3142にフォーメーションをチェンジしました。
これは何故なのか?それは相手のサイドチェンジで生じるズレに対応するのが難しかったからだと思います。
まずはスタート時の3142のときどのようなことが起きていたのかみておきましょう。


5分に右サイドを小池にやられ、突破されまクロスにエウトンあわせるも宇宙開発・・・・でしたが決定機でした。


ゆるゆる5分


右SBの多々良はドフリー。これに左WBのえーちゃんがあたりに出るとWBの裏のスペースが空きます。
いわゆる3バック脇のスペースですが、これを活用するためにSBにボールを持たせる千葉の攻め筋ですね。
空いたスペースに右SHの小池が侵入。
山口戦ではしこたまやられた「SBゆるゆる+サイド2:1」活用での3バック脇攻略ですが、
この千葉戦では改善が見られました。図でみてわかるようにスペースを食う小池に竹田が付いて行きます。
これにより、SB多々良・SH小池vsWB片山+CB竹田の2:2で数的同数となり、サイド2:1問題が解消されてるわけですね。
まあ、それでも小池に1:1でやられて決定機を作られるんですが・・・・足りないよりかははるかにましでしょう。
3バック脇(WB裏)のスペースは左右のCBが張り出して食い止める約束事に変更されたのは大きな注目ポイント。
(次は、出ていったCBのカバーがどうなるかだね~)


ん?守れるんだったら問題なくね?となるんですが、問題は相手が3バック脇を使わなかったときに頻発しました。
右SBの多々良に渡せばこちらのえーちゃんが釣れ、背後に小池とかが走る・・・・この攻め筋を千葉があきらめる。
そうして起こったのがサイドチェンジです。


わかりやすいのが12分のシーン。
ボランチのアランダから右へサイドチェンジ。再び”3バック脇をめぐる攻防”が起こります。


あがいん


ほんとに同じように右SB多々良が持ち、そこへ片山が当たりに出て、小池と竹田はスペースへランデブー。
けれど警戒されていて千葉は前進できないと判断し、無理くり攻める事はせずに一旦CBのイ・ジュヨンへ戻します。


もどす


イ・ジュヨンのサイドチェンジを受けて、今度は左SB阿部がドフリー。そう、やっぱりSBはフリーになるのよどうしてもね。
SBがフリーということは・・・・?


さっきみたやつ


なんのことはない。
「SBゆるゆる+サイド2:1」問題再び!である。
これについても井出・安部コンビvs澤口・加地の2:2で対応はできてはいた。
しかしまあサイドを左右に振り回されて体力もロスるし、遅れる守備になるしとこちらとしては苦しい・・・・。
なので、よりサイドに手が出しやすくなる3421へフォーメーションを変更することになったと。
それにあわせてブロックの位置を下げ、赤嶺がセンターサークルの真ん中くらいに頂点を作る感じでセットすることになります。
これにより間延び気味だった選手の距離が短くなりコンパクトな守備組織に。
しかし、ボールは依然として奪えないので、延々と千葉に回されてしまった前半、という感じでした。


うーん、やっぱりファジアーノの守備にとってSBのところはどうしてもネックになってしまいますね。
3バック脇の処理については一応の回答は見せてくれたけれども、ボールにプレッシャーがかからない、特にSBのところではがされてしまう問題は悩ましい。今後どうしていくのか注目のポイントだと思います。
んじゃあ引き続き後半行きましょう。



◎得点を生んだサイドチェンジから読めること



51分、62分とたてつづけにオッシーがゴールをヘッドでもぎ取ってくれました。
それによりゲームの方向性が決まったわけですが、その勝負を分けた2得点はどちらもサイドチェンジがらみでした。先制点となった51分のゴール。これに至るまでの流れを見ていきます。


チェンジ


中央でのボールのこのれを拾って矢島→澤口へと展開されました。
千葉は442のブロックで守っているので、千葉からしたら右から左へズルっとスライドしていくことになります。
・・・・・そうすると、黒い四角のエリア。ここにスペースが出来るんですよね。

見ないと


ファジからすれば左サイド→中央→右サイド→→→左サイドとボールが動いたわけですが、
2つサイドチェンジを入れられた事で、千葉の選手は完全に押谷を見失う事になりました。
結果、伊藤→片山→押谷がフリーでヘッドでゴール!と、なったわけですね。
ゴール直前あわててカバーに入れたのも、押谷の背中を見ることのできた左SB阿部のみ。さもありなん。
で、これ見てると千葉はサイドチェンジ対策念頭になかったのか?ってなるんですが、そんなことはないと思うんですよ。
というのも、前半左→右のサイドチェンジしたシーンもあったんです。
けれど、これにはサイドチェンジのボールを受ける選手(右WB加地)に対して、SHの井出が見ることで対応できていたんですよね。
しかも最終ラインと並んで後ろ5枚になるような感じで。
もしかしたら、右SHの小池、そして右SBの多々良の連携や守備に入ったときの危機意識の面が足を引いたシーンかもしれんなと。
また、この場面はサワをフリーにしすぎですね
ケガで離脱もあって試合に出てなかった時期も長かったのでアタマに入ってなかったかもしれませんが、
大きなサイドチェンジは澤口の武器のひとつ。それは想定されてないっぽかった。


こういうサイドチェンジはもはや馴染み深いんじゃないでしょうか?
影山ファジ躍進の原動力になった大きなサイドチェンジ、あれだあれだ!
去年長澤さんにかわってからそもそもWBが高い位置をとらなくなったりめっきり回数が減ってしまったサイドチェンジですが、
このように場合によってはかなり効きます。しかも右→左のサイドチェンジは今年の目玉の一つになるかもしれん。
何故ならFWサイズのえーちゃんがサイドを務めるからです。サイドチェンジ(ハイボール)を相手のSHやSBと競るシーン。
まず普通に考えると片山優位です。高さと強さで勝てるから。そういう意味では一枚張り付かれても別に問題ないかもしれないね。



ということで、千葉戦についてはここまで。
それにしても、選手提案セレブレーションもホーム開幕戦で披露できたしチームまだイマイチですけど上々のすべり出しじゃないですか!ここで2ゴールとって「押谷ここにあり!」を強くアピールしたオッシーもマイクパフォーマンスで、



「新加入選手とか、元代表とか、オリンピック等々いますけど俺は脇役で終わるつもりはありません!!」



・・・・・・いいねえ!
交代で入ったトヨもホームで「あ、こんなうまいんだ!」って思われるくらいには見せ場を作ってましたし、今後どんな活躍を見せてくれるのか?特に前線の選手で誰が抜け出してくるのか?非常に楽しみですね。


今年もファジアーノ岡山はChallenge1を掲げています。
そのチャレンジ1の最大の敵は”雨”ですよ。こいつが振ると1000人単位で客が減る・・・
魅力的なイベントや、白熱した試合があってもゴッソリ人を遠ざけてしまう雨。ほんとてるてる坊主でもかけようかしら。
ホーム開幕戦という大きな集客カードで降水確率80%・・・・・マジかよ・・・・・ってかんじでしたが・・・・



晴れの国よ!あなたがヒーロー!あなたが勝者だ!!



結局雨は降らず、曇り空でなんとかもちこたえるという”晴れの国パワー”を見せつけてくれました!
おかげで9000overの動員と、雨予報にも関わらず大ダメージを回避することが出来た。いや、ほんとよかったよ・・・!
長澤ファジも手を加えて修正しつつさらに向上して行ってくれることでしょう。
次の京都戦、ようやくホームゲームを見にいけるので非常に楽しみにしております。



ファジについてのご質問があれば、素人考えに過ぎませんができるだけ出来る範囲でお答えします。
よろしければ質問くださいませ。質問はコチラから→ask.fm/ZeroFagi


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