J2第9節 vs山形戦 レビュー 『再浮上のきっかけに』

4月も半ばを越えて、もうすぐGWですね。
前節連敗を阻止する勝利で、3位に浮上したファジ。
今節の相手は昨年J1にいて今年不振にあえいでいるモンテディオ山形。
五輪も近づいてきますし、勝ち点をなるたけ稼いでおきたいので、調子がイマイチのチームにはしっかりと勝っていくことが大事。
そういうすべきことがピシっピシっと出来るチームが強いチーム。そういうチームであれば順位は最終的に上がるもの。
「あ、このチーム強いな!」と思える実感を得られるかどうか?のほうが個人的には大事だと思っています。



<スタッツ>



9節スコア

9節スタッツ




<順位表>




9節順位1
9節順位2



<フォーメーション>




9節フォメ




<ハイライト>








◎前後半を通じて



ファジは前節から引き続きの3142のフォーメーションでこの試合に臨みました。
一方山形はそれまでの3バックを諦めて前節442で連敗をストップ。この試合でもそのまま442継続でやってきました。
この山形は開幕前からウチと同じ3142を試してきたチームで、このフォーメーションの難しさはよく知っていたことでしょう。
さて前半ですが、全体的に山形ペースでした。その原因は両者の攻撃の質の差にあったと思います。
端的に言えば山形がうまく攻め、ファジが拙攻を繰り返した前半だったと。ファジとしては守りにくいし、攻めにくいのでなかなか難しい試合でしたねえ。とはいえ、前半は失点0でしたし、ファジはどちらかと言えば後半のチームなのでまあまずまず。
後半最初の決定機を作ったのはファジ。
交代で入ったオッシーのクロスにニアで赤嶺が潰れ、そのこぼれを大介が押しこむもわずかにそれる・・・・。
こういう試合をいつもセットプレーでこじ開けてきたんですが、それができない分少ないチャンスをモノにしたかったですね・・・
70分には山形のPAからの美しいロングカウンターに翻弄されて、全く守備らしい守備をさせてもらえず失点
ディエゴにしても林にしても非常に質の高いプレーで、お見事でした。それにしてもファジの対カウンターの意識の低さは問題ですね。前節も3vs1の形を作られたりと、カウンターに対する守備はかなり心配な要素です。
山形はリードを奪ったあと選手を交代させて3421へシフト、ミラーゲームをし掛けて来ます。
これは守備を安定させる狙いで、1点守りきって逃げ切ってやろうという構え。
一方ファジは、75分あたりからパワープレーに出ます。
サイドからクロスをあげ、岩政のヘッドや赤嶺のヘッドが惜しくもポスト・バーを空しく叩き・・・・1点が遠い。
そのままゴールを割る事は叶わず、今季1勝もしていなかった山形に勝点3をもぎ取られてしまいました。




◎山形のサイド盛り盛り作戦+落ちてくるディエゴ無双




この試合、山形がやってきたのはボールサイドに人を集めて密集を作って攻めるというものでした。
簡単ですが図にしてみましょう。山形の左サイドからの攻撃ではこんなシーンが頻出していました。


みっしゅー

いまディエゴがボールを持ってる絵になっていますが、このボール周り(ボールサイド)をみてみると、
本来左サイドを担当する汰木と高木の2枚に加えてFWディエゴ、右SHの伊東、ボランチの川西が寄ってきてます。
これに対してファジは最低限数的に同じ数を集めなければなりませんが、それは至難の業。
なぜなら本来のポジションを崩して伊東やディエゴがボールに絡むので、そこにはついていけないからです。ついていくとスペースがガラ空きになっちゃうからね。とりわけディエゴはFWですからCBが担当ですが、MFのエリアまで落ちていくと別の選手に受け渡さなければならず、だれがディエゴを見るのか非常にあいまいになっていました。
前半からディエゴに誰もついてないのでノビノビサッカーやらしちゃったのはマズいよなあ・・・と。
山形はこのようにボール周りに人を集めて密集を作り、ファジのマークが付ききれない状況を利用して、ショートパスにドリブルを絡めたコンビネーションで打開しようという攻撃を披露していました。まあ、これは攻撃と守備のバランスでいけば、攻撃に少しバランスを傾けた格好になっていて反面リスクもあるんですが、残念ながらファジがその弱点を有効活用したようには見えなかった。こういうところで相手のアンバランスさを見抜いてつけこむことができればもっとスキのないチームになれるんですが、今後に期待。




◎インサイドハーフの組み立ての力が問われる



一方ファジの攻撃の話。前半あまりうまくいっていませんでした。
というのも、後方からボールを繋いでいくんですが山形の前線からの献身的な守備に邪魔をされていたこともあったんですが、最終ラインから中盤の繋ぎの段階でそれ以上前に進める作りが出来ておらず、ハーフウェイラインより前にいい形ですすめない状態に陥っていました。要は相手のブロックの外周を回るばかりで、クリティカルな所に入れない。
とりわけ、山形の2トップと中盤の4枚で作られるエリアにうまく侵入できていないので、展開が作れなかった。



クリティカル


ファジはボトムチェンジを行って、矢島が最終ラインに落ちて4バックっぽくなりますから、この黒いエリアを利用するのは主にインサイドハーフである伊藤・島田の仕事になります。
このエリアは相手のプレスによってさらにスピーディな判断とポジショニングが求められることになり、非常にボールを受けにくくなっていました。こんなときに思うのが、インサイドハーフに起用する選手の特徴のこと。
こういう状況で、インサイドハーフがこなす仕事って影山ファジのころの2シャドーにかなり似た要素を要求されると思います。
つまり、周囲の状況が読めて、味方の状態を把握し、適切なポジションを取ってボールを受け、次のプレイヤーに渡すつなぎ役。
ほとんどトップ下みたいな要素が要求されるようになってしまう。
こうなってしまうと、さすがに譲ではキャラ的に難しい部分がどうしても露見してしまう・・・・まあこれは仕方ない・・・っていうね。
譲には機動力、運動量からくる守備力ありますが、どうみてもトップ下的な気の利いたプレーができる選手ではない。


右回り


この図のように右回りのビルドアップをしていくと、中盤で味付けを行う役割はどうしても譲の仕事になってくるんですが、どうみてもピンときていないプレーぶりでした。「このタイミングでここにいればボールを受けられる」とか「ここでうけた後の準備のためにこうする」みたいなのが見受けられない。この辺はタイプ的な問題じゃないかと。
そういうわけで、前半の中盤以降このゾーンのさばきを一手に引き受けるべく伊藤大介がこのエリアを担当しはじめたのは必然でした。大介くらいしかこの手の仕事が出来そうな選手おらんからねえ。妹尾とかいればまた違ったんだろうけど。ということで、3142をやるならやるで、中盤の3枚のタイプをよくよく考えないとなかなか難しそうだなと思った前半でありました。ナベが戻ってくればだいぶ違うんだろうけど、このフォーメーションをやる上では選手選考は注目ですな。




◎セットプレーの不発と気がかりな対カウンター守備の緩慢さ



あの大どんでん返しの水戸戦に代表されるようにここまでの試合でわりかしファジはたくさん点取る!そして取られる!みたいな試合をやる傾向がありました。得点リーグ1位、失点ワースト2位という不思議な記録をのこしてきていましたね笑
ところが、4月にはいってからのこの4試合は△1-1、●0-1、○1-0、●0-1とロースコアなゲームになってきています。この4試合でセットプレーでとったのは東京V戦のえーちゃんの1点のみで、ここんところセットプレーが不発気味になってきているわけですね。
この山形との試合でも可能性がないセットプレーばかりということでもないんですが、スコアにはなっていない。
これまでイーブンな試合をセットプレーでの得点をきっかけに優位に進めることができていたのが、どうも最近はそのような試合運びができなくなってきていると。ある意味、セットプレー分を抜いたファジの攻撃の現状はこういうレベルにあるという見方もできるのかな?と思います。
まあそうそう継続的に得点できるもんでもなかろう、というのも事実なのでそこまで心配はしていませんが、気に留めておきたいポイントですね。


あと、こちらの方が心配なんですが、ここ2試合あまりにもきれいなカウンターを食らいすぎです。
群馬のシーンはウッズの神セービングで事なきをえましたが、100パー崩されとるがな・・・・。
今回の失点シーンにしても、敵のPAから味方のPAまでというロングカウンターでしたが、
まずボランチが第一波を食い止めるフィルターになれていなかったり
ディエゴ一枚に対して片山・岩政の2枚がついていながら潰せないとか、
ゴールに飛び込んでくる山形の選手と2vs2になるほど戻れていなかったり、すごく人任せな空気が漂うシーン。
今回の失点は他所も大いに参考にしてくるでしょうが、なによりファジにとっていい薬になって欲しいと思います。
次の試合では、ネガティブトランジション(攻撃→守備の切り替え)のところは特に注目して見ていきたい。
これからGwの連戦も始まりますし、気の抜けたフワっとしたプレーではなくピリっと引き締まったプレーで初観戦のひとたちをとりこにするような試合をして欲しいと思います。
そろそろ10試合目も近づいてきます。ちょうど4分の1を消化することになります。
出だし好調だった勢いを取り戻し、再浮上していい位置に留まり続けられるための力をもう一度つけるためのきっかけにしてほしい敗戦でした。


この試合、雨天でしたが8000人を越え、サポーターもエンジンかかってきたな!という感じがありました。
それから、メインの雰囲気久しぶりにすごくよかったよ!”戦うスタジアム”な空気が戻ってきた。
試合は悔しさでいっぱいでしたが、空気はとてもよかった。懐かしい、相手を威圧するような、押し潰すような気持ちになるようなメインスタンドのあの雰囲気。嬉しい。あれだけでも人を呼べる何かがあります。



残念ながら自分はCスタ参戦休止前の最後の試合だったのでほんとに勝ちが見たかった。
アウェイ1試合含めて、4試合見てまだ一回も勝ちを見てないんだよ?
・・・・うん?ということは俺が行かなくなるから勝てるようになるってことか笑
しばらくはおとなしくスカパーで見ておきます。秋くらいにいい位置にいたらいいなー。



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2.19.46

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