失点シーンからファジアーノ最大のピンチを読む

はい、それでは解答編ということで岐阜戦の失点の原因となったPKに至るまでの流れをおさらいしていきます。
レビューでも述べましたが、この失点シーンにはいろんな要素が詰まっていて大変興味深いです。
前述のファジの3つの弱点とも照らし合わせてみていきますのでお付き合いくださいませ。


このシーンは後半開始してすぐの49分の出来事でした。
ファジが攻撃し、ボールを失い、カウンターで抜け出され、GKが相手の選手を倒したとしてPKをとられました。
そして、それを決められ決勝点になってしまった、と。
本当はウッズは田中達と接触しておらず、このPKは完全な誤審でした。
が、しかし、問題はそこに至るまでの流れの悪さであって、こういう形を作られたこと自体にあります。
この手の流れは別の試合でも見受けられた形で、
まず間違いなく相手はこのパターンを狙っているし、今後も狙われるだろうと思います。
設問の答えを先に言っておくと、



”ファジが最も失点しやすそうなパターンについて。
前プレするとき以外にもスピードがないCB陣を高く上げなければならない場面があり現状最大の弱点になっています。
さてそれはどういうときでしょう?”


A.ファジが攻撃時、インサイドでボールを失うとき



このチームは攻めてるときが最も失点しやすい状態にあります。





◎タテパス~ボールロストまで




シーンはファジの遅攻、後方からのビルドアップの場面。



スタート



このシーンですが、島田がボールのないところでナナメに動きを入れて、ボランチの高地を釣りだす”インサイドでのお膳立て”をしています。3142になってインサイドハーフが影山ファジのシャドーのように、真ん中でボールを引き出す仕事に関わり始めたことはレビューですでに触れましたね。譲が釣りだしたことで岐阜のダブルボランチの門が開き矢島→赤嶺ルートがパックリ開けているのが見て取れますね。それを確認して矢島から赤嶺へグラウンダーのタテパスが入ります。



ロスト



ここまではよかったんですが赤嶺がボールをコントロールできずに、
岐阜のボランチ水野とCB岡根にサンドされ(挟まれ)ボールロストしてしまい攻撃が終わります。
”攻撃時にインサイドでボールを失った”形ですな。
岡根は真正面にいたレオナルドロシャにパスを送りカウンター開始。





◎弱点2の発動と弱点3の連鎖




弱点2


伊藤・矢島が横並び状態なのでダブルボランチっぽい形になっています。
相手はカウンターに入りかけていますから、攻撃を遅らせて守備の陣形を整えたい所ですが、弱点2が発動してしまう・・・・
レオナルドロシャが前向きにボールを受けた瞬間、伊藤大介がロシャ→田中達のパスコースを切りに少し動きますが、このために矢島のカバーが無人に。同時に矢島がロシャに突っ込みハナ先を掠めるようにタテパスを通されてしまう・・・・
ダブルボランチが2枚そろっていながら相手の攻撃を遅らせる守備が全く出来ずに抜かれて無力化してしまう。守備のときプレスを交わされたりスライディングしちゃったりすると、スピードアップしていく敵に到底追いつけなくなるので、守備の意味をなさなくなってしまいます。カバーリングはこのリスクを保障するものとも言えるかもしれんね。


こちらのボランチ陣が守備的な意味で討ちとられていく一方、サイドから中央へ快速を飛ばす田中達也・・・・





◎弱点3の発動、余裕の対応ができないCB陣




弱点3



あらためて見てみるとエヴァンドロのスルーパスはちょっとズレてるなーとも思うし、田中達也のランの進路もそこかなあ?って気もしないではなかった岐阜のカウンターでしたが、鈍足CBsと俊足アタッカーが広いスペースでかけっこ勝負という弱点3をうまく利用した攻撃でPKを得ました。カウンターの守備のとき、ウチの守備陣はみんな浮き足立ってるように見えるんですよねいつも。どこか余裕がない。それはきっとスピードの裏づけがないので「走られたらマズい・・・・」という心理的なプレッシャーがあるからではないかな?と思っています。
ということで、岐阜戦のカウンターでのPKのシーンは弱点2と弱点3の合わせ技で一本とられた格好で、ほとんどカウンター一本槍な現状にある岐阜とすれば、これしかない!ってパターンにズバっとファジがハマってくれたので儲け儲けというところだったんじゃないかなあと。うーん、これは悔しいね。





◎3142移行後のファジの傾向と展望





3421から3142にフォーメーションを変えてからの長澤ファジは、サイドや赤嶺の頭とか裏とかに大きなボールをいれていたころに比べてすこし有り様を変えてきているなと思います。なんちゅうか、影山ファジのころのテイストも取り入れつつあるような印象で、インサイドハーフがシャドーのように中央で攻撃の組み立てに関与しはじめています。これ自体は喜ぶべきことですし、見ていて楽しいサッカーにもなってくると思うので今後もどうなっていくか楽しみです。
しかし、一方で注意しなければならないことも増えます。
冒頭でも述べましたが、ファジの最大のピンチは攻撃時インサイドでボールを失うときです。
ここのところの長澤ファジの変化はいわばよりインサイドでボールを失いやすくなる変化でもある。
今年のシーズン前に3142についてトルコイデスくんに解説してもらいましたが(新布陣 3142をかんがえる! feat.トルコイデス@ファジ (1)新布陣 3142を学ぼう! feat.トルコイデス@ファジ (2)
やはり守備の面で難しいフォーメーションであることはここまでの弱点をチェックしていても思う所です。
ファジもまだまだ改善していくと思いますが、果たしてどういうところでバランスをとっていくのかが楽しみ。





ファジラボの無料で読める部分に岐阜戦のあとの矢島慎也のインタビューが載っているんですが、こんなの。


”Q:相手は守りを固めてきたが

矢島「そんなにブロックは強くなかったんで、自分たちの攻撃の質に問題がある試合だった。そこからのカウンターは、相手には外国人選手がいて、速い選手もいて、攻めているときのリスクマネージメントを一回でもできていないと失点につながると思いました」”



同じくファジラボから島田譲がこんなコメントを。

”島田「今まで以上にリスクをかけて今まで以上にリスクマネージメントをしていく」”





今の路線を継続しつつ改良を加えていくんだろうなあと思わせるインタビューでした。
はてさて弱点をどのように克服していくのか?テツさんのお手並みに大いに期待したいと思います。




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1.44.23
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