J2第21節 vs清水戦 レビュー 『4位ターン』

今節でJ2リーグも前半戦が終了します。
過去最高の勝点を取り続けながら上位をキープしているファジアーノ。
前半戦最後の難敵は清水エスパルス。
乾坤一擲、今年こそ勝負の年。「昇格」を願うのであれば「勝つ」ことにこだわらなければなりません。
それが清水のようなビッグクラブであっても。





ゲストレビュワーシリーズ、
第二弾のゲストはファジスキー(@fagiskey)!






忙しくなってブログから遠ざかっているファジスキーくんですが、まず自分が一番に彼の記事が読みたい。
でも更新はない、なら呼んだらえんじゃねん?ということで呼んじゃいました笑
ファジスキーくんほんとうにありがとう!
実はこの試合見れてないんですが、彼の記事読むだけでどんな試合だったのかある程度イメージできました。
こういうレビューこそ後々役に立ってくる記事だよなあと再確認。試合の流れを追うってのは大事ですね。



(注)ちょっと自分のリアル事情で補足の図等を用意する時間が取れなかったために彼から預かった原稿をそのまま掲載させていただく形になっています。もちろんそのまま読んでも全く問題のない仕上がりになっていますのでどうぞお楽しみください。







<スタッツ>








21節セタッツ


21節スタッツ









<順位表>








21節順位1
21節順位2








<フォーメーション>








21節フォメ







<ハイライト>













(以下、ファジスキー)



◎試合の大まかな展開






今季初の1万人以上の動員となった上位対決の結果は2-2の引き分け。
前半はファジの前線とインサイドによる前プレで清水のビルドアップを潰していきながら、前線にボールを入れていくいつものやり方でペースを握る。後半は清水の前プレ対策とファジの体力消耗もあって清水が押し込む展開からチョンテセのヘッドで先制する。しかし、ファジは途中投入された豊川から2点を挙げて勝ち越しに成功。その後541に変えて守備固めを狙ったが、クロス対応の甘さを突かれて白崎に決められて引き分けという結果に終わった。







◎清水のビルドアップとファジの守備






前半の清水のビルドアップ(ボールをゴールに進めていく方法)はここ数戦とは違って、CHを落として3バックを形成するやり方ではなく、CB2枚とCH2枚のスクエア(四角形)を組んでボールを運んでいく形で入ってきた。
ファジが3バック(3-4-2-1または3-5-2)で入ってくることは間違いないので、わざわざ3バックにして相手に合わせるのではなく、スクエアからミスマッチを作ってファジの一列目の守備(前線からの守備)を剥がしていけるという見立てだったのだろう。
結論から言うとそれは上手く行っていなかった。
ファジの2トップと3枚のインサイドハーフによる前プレを、
清水のCBとCHのユニットは上手く外すことができずに正面衝突してしまうシーンが頻発していたのである。
中央で外すことができていないので、横幅を取っているSBに展開しても展開のスピードが遅く、簡単にインサイドまたはWBに止められてしまう。4枚がポジションバランスを考えながらも流動的に動いていく清水の前線にいい形でボールを送ることができずに窮屈な展開の前半を清水は過ごすことになっていた。







◎ファジのビルドアップと清水の守備






一方でファジのビルドアップは普段と変わらない。
最終ライン3枚とインサイドから低い位置に落ちていく矢島ともう一人のインサイド(主に伊藤)を絡めてボールを動かして、相手の守備のズレが生まれたところで前線の赤嶺または押谷(主に赤嶺)に当てていく形。
清水の守備はハッキリとした442でゾーン守備を志向していて、J2でありがちな(J1もそう変わらないが)なんちゃってのゾーンではなく、しっかりと中央を抑える意識で守備をしている。それでもファジは後方の数的優位で清水のFWのプレスを交わし、インサイドの動きで清水のSHを中途半端な位置に引き出させることで、清水の守備の3列目(最終ライン)と2列目(中盤)の間に前線の選手(主に赤嶺)を落としてそこにボールを入れるという形が機能していた。



縦にボールを入れると言えば、この試合でもそうだったが最近数試合、岩政がいい精度の縦パスを入れる場面が増えている。矢島と伊藤に対してのマークが厳しくなっている中でこの傾向は良い。幾つになっても意識があれば成長できることの現れ。
 


主に前半はファジが前からの守備の流れで清水を戸惑わせた。
明らかにファジのペースではあった。
ただ、いくつかあったカウンターの機会でいい形でシュートに持っていくことができなかったのは残念。
カウンターが本当にうまくならないチームである。






◎小林伸二の策







シュート2本と前半はほとんど何もできなかった清水。
このままではいかんということで早速小林監督が動く。ここ数戦やっていたCH落としの3バックでのビルドアップを解禁。CHとCB2枚でファジの2トップの脇から運び、残ったCHと前線から落ちてきた選手(主に枝村、白崎)でインサイド3枚を動かす。そして横幅を取るSBと残った前線の3枚の5枚でファジの最終ライン5枚を崩しにかかる。
端的に言うとこれが機能。
前半はインサイドが清水のCHを掴まえることができていたのが後半は外されて運ばれるようになり、また最終ラインも幅とスペースを意識した清水の形に手を焼く。また、前半ファジがかなり飛ばしていたところから足が動かなくなってきたというのも大きな要因。これだけ暑ければ致し方なしか。



全体を押し下げられたことで、今度はファジの方が前線にいい形でボールを入れることができなくなり、一方的に押し込まれる展開に。何度も清水の狙いとする形(外に引っ張って中を破る)で崩されて決定機を招くも、現人神中林が止めまくる。何とかしなければいけない中で豊川を投入するも流れを打開するには至らず。逆に豊川と赤嶺のカウンターのパスミス(意思の連携が取れていない非常に軽率なミス)から、こちらも途中投入された村田のクロスで鄭大世に決められて先制されてしまう。







◎反発と改善されない課題と






ファジが先制を許した後も特に流れが変わることもなく、清水がボール保持をして押し込む展開が続く。
ファジは何度かカウンターの形になりかけるも単純なパスミスや判断ミスからボールを失う場面連発。しかし、このままかな...という展開から何もなかったところから何かを起こしたのは豊川。伊藤のパスを受けると素晴らしい個人技で相手を剥がして決めて同点に追いつく。その前のシーンで竹田がドリブルで運んだことで、清水の守備が混乱したところを上手く突いた。



同点に追いついたことでスタジアムのボルテージも高騰すると、それに合わせてさらに前がかりになるファジが勝ち越しに成功。豊川のグラウンダーのクロスから伊藤が左足で決めて勝ち越し。右足での空振りが上手いフェイントになった。



勝ち越したファジは伊藤に代えて島田を投入。
矢島を一列上げて541の形で守りに入る
しかし清水はまたも右サイドからのクロスで白崎が決めて同点に追いつく。ペナ内にファジの選手は十分いたが、ただいるだけの形になってしまい、選手の間に入られて決められるという今季よくある形からの失点。岩政を外されると弱い。
その後は両者何度か攻めるも決定機とはいかず、2-2の引き分けで終了した。
第三者の目で見るととても面白いゲームだったと思います。







◎まとめ






後半の清水の攻めの形は非常に良かった。
前線に選手をかけても決して中央で渋滞することなく、横幅を取りつつ中央にスペースを作り出す形は見どころがあった。
得点は外からのクロスだったが、この形をベースにしていくならば、後半戦は間違いなくどのチームにとっても脅威になりそう。あと鄭大世はやはり格が違う。岩政と互角にやり合うFWはJ2にはそういないだろう。


ファジは前半のいい流れを後半継続できなかったところから展開が悪くなってしまった。
清水のペースアップは見事だったが、この暑さであの運動量を維持するのは流石に無理があるので、路線変更はしないにしても、もう少しそこを意識した守備の形が欲しいところ。
後はカウンターの精度。
得点経過から見ると勝ち点3を落とした格好になったが、そういった経緯を考えればよく反発して一時は勝ち越すことができたとも言えるので、勝ち点を獲得したという認識でもいい気がしないでもない。







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