0からはじめるファジアーノ

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阿部海大を応援する楽しみと彼の将来について

2018年01月17日 12:14  ファジアーノ岡山  

前回の記事では阿部選手の獲得についてのお話でしたが、
今回は今年彼に期待したいことそしてゆくゆくの将来についてお話していきたいと思います。
せっかくここまでのスター候補を獲得できたわけですからね。
しっかり準備して存分に彼の活躍を楽しみにしようではありませんか。





◎高卒選手がプロ1年目を戦う難しさ





まず、最初にチェックしておきたいのは高卒新人にとってプロの壁はかなり高いということです。
毎年高校やクラブユースから高卒選手がJリーグの門をたたきます。
いずれも将来有望な選手たちですが、はっきり言って一握りの選手しか活躍の場を得られていないのが現状です。J1で高卒選手がポジションを得るなんてそうそうないことですし、もし出てきたらいずれ日本を背負う選手になります。そのくらいズバ抜けた逸材ということですね。なので多くの有望選手はJ1では出れなくともレンタルでJ2へとか、U-23のあるクラブだとJ3でとか、下のカテゴリに活躍の場を求めたりするわけです。



ではJ2において高卒新人はどうなのか?
2017シーズン、高卒選手がどのくらい試合に出ていたのか?ランキングを作ってみました。
J2だと総勢30名くらいの高卒選手(高3リーガーも含む)が2017年ルーキーイヤーを過ごしました。
J2リーグと天皇杯での出場を含めた時間です。
たぶんファジの選手のデータと比較するとわかりやすいと思うのでいっしょに添えておきます。
見比べてみるとどの選手がファジのどの選手と同じくらい試合に出たのかわかりやすいかと。



高卒試合

2017ファジ時間

まあ…主力としてある程度の実績を残したといえるのはどのラインなのか?そこの線引きはいろいろあると思います。
さすがに10試合前後の出場だとたまーにちょろっと出てくる感じで主力とは言い難いかなあと。
ファジで言うとニコくらいの感じですからね。(あ、彼は半年でしたね・・・)
やはり21試合以上の出場くらいが目安として妥当なのかなあ。J2が42試合ですしね。
そうなるとランキングトップの6名くらいまで、つまり30名の中から6名程度がJ2の主力になったってことですな。
トップの冨安選手、杉岡選手あたりは、ウチで言うと喜山・関戸並みの稼動ですからこりゃ文句なしのド主力ですね。

しかしだ。
逆に言えば大半の高卒選手はJ2であっても出場機会がない、ポジションが取れない、という現実があります。
とくに下位のクラブになればなるほど高卒選手の出場の機会が乏しい傾向もある。おそらく現実的に勝点を稼がないと降格の危険性があるので、高卒選手を我慢しながら使う余裕はないということなのでしょう。J2ならJ1より出れると言ってもなかなかに難しいところもあるなあと感じる次第です。
しかし阿部海大の2018年を占ううえで心強いデータがあります。



このトップ3の冨安、杉岡、岩崎の3人とも、
FIFA U-20 ワールドカップ韓国2017の本戦招集メンバーです。


世代トップクラスの選手であれば、
高卒でもJ2の主力に十分なりうる。




競争相手は実績のある選手ばかりですが、
もう海大はスタメン獲ろう。高卒一年目でド主力獲っちゃおう。
そういう期待感をもって見ていい選手です。あーワクワクするわぁ・・・・!





◎ファジの高卒選手たちと石原崇兆





いい機会なのでこれまでファジアーノ岡山の高卒選手はどうだったのか?という話をしましょう。
これまで、ファジが獲得してきた高卒選手はざっとこんな感じのようです(ツイ主様より「抜けがあったらごめんなさい」とのこと)。



まきゅつい




ネクスがあった分強化方針がちょっと特殊だったこともあって、高卒選手がトップチームに貢献できた例は少なかったという事実があります。
福岡に移籍した篠原なんかはかなり辛抱強く育てて主力に成長してくれましたが、彼も元々はネクススタート。
例外的にトップチームで主力になってJ1でもプレーする選手まで育ったのが2011年加入の石原崇兆選手(現松本)です。多くのファジサポにとても愛された選手で、プレースタイル的にも非常に人気を集めました。
彼がどうしてあそこまでの人気選手になったのか?
一つ見逃さない要素としては高卒の若者が成長する過程を見る楽しさが大きかったのではないか?と見ています。そして彼の入団した2011年以降というのはチーム自体も右肩上がりに成績が伸びていく時期で彼の成長とシンクロするようなところがあった。ある意味2010年台前半の岡山を象徴する選手だったのが石原崇兆だったのかなぁと思います。
そんな石原のファジでの出場記録を見てみましょう。



石原出場



29試合1521分という数字はまさに主力級だったことを証明していますね。
先のランキングに当てはめてみても7位相当の記録。
当時自分はファジサポ1年目でしたが「高卒でこんな試合出てたら先々楽しみだな・・・・」と何回も思いました。
プロで主力としてチームの責任もいくらか背負いながら積む経験こそが選手を大きくしますからねえ。
・・・・まあ、育ちすぎて他所に獲られちゃったけどな!(苦笑)
一つの目安として、海大にはまずこの石原の1年目を越えてもらいたいと思っています。



石原が岡山で順調にキャリアを積み上げられたのにはいくつか理由がありますが、
一番でかいのは競争相手のレベルがそこまで高くなかったことがあります。
2011年当時のファジは成績的には前年ブービーで、ようはプロクラブの最下層にいました。練習場もなく選手獲得に苦労して、誰もが知っているような選手がほとんどいませんでした。いまでは、かなりの選手がファジに来てくれるようになりましたが、当時の選手層だと高卒選手を思い切って使ってみる決断は下しやすかったろうと思います。それに、当時は降格もありませんでしたからねえ。そして当たり前ですが、石原には素晴らしいスピードと豊かなスタミナが備わっていた。実力があった。これは間違いない。ぶっちゃけると、2014年のホーム札幌戦でのすさまじいパフォーマンスを見て「あ、これは岡山においておけなくなるかも」と覚悟しました。あの時はほんと凄かった。知り合いの札幌サポさんが「石原君ていつもああなの?」って聞いてきましたからねそんくらい際立ってたということでしょう。いまやJ2屈指のシャドーですよ。
それもこれも高卒1年目にして主力として稼動できた2011シーズンがあればこそだと思います。


海大の置かれている状況は当時とは全く異なりますし、石原のような芽が出やすい環境ではないと思います。
まず競争相手のレベルが違うし、リーグにおけるファジの立ち位置も違います。昇格もあるが降格もある。
2011年当時とは比べ物にならないくらいハードルはあがってきています。
でも、海大クラスならできるんじゃないか?
もしかしたら(レンタル移籍組ではなく)岡山が保有する選手として初めて五輪を戦う選手になるかもしれない。




・・・そういうワクワク待ってました!もーほんと楽しみ!






◎順調に成長した先にあるもの





ここからは仮定のお話になります。
もし海大が石原のペースを抜くような勢いで試合に出て順調に成長していくと、絶対に他所から欲しいと言われます。
もうこれは避けては通れません。いまや、J1ですら海外から抜かれてしまいますから、J1のトップクラスでも選手を引き止められない時代ですからねえ。ましてやJ2のクラブであれば言わずもがなでしょう。
クラブに選手を引き止められる力がなければ選手は出ますからね。
海大が先々どのようなキャリアを描きたいと思っているのかはわかりませんが、先ほどランキングのところで名前をあげた3選手いますよね?彼らと同じ大会に出場していた元G大阪の堂安律選手はオランダのクラブへレンタルで移籍していきました。もうこの年代くらいから欧州に渡って向こうでのキャリアを築くのが当たり前になってきつつあります。そして、まさにランキングトップだった福岡の冨安選手。ベルギー1部のシント=トロイデンVVへ移籍することになりました。なんでも億単位の移籍金を残しての移籍だったとか。こういう世界なんですよねもう近頃は・・・笑
だからいい若手はJ1も欲しがるし、海外も欲しがるってことですね。



とらぬたぬきははいけませんが、海大も順調にいけばそういうルートが開ける可能性は十分にあります。
だからいずれ岡山においておけなくなる日が来るかもしれないし、
そういう日が来るような活躍をさせなきゃいけないのもあるなぁ・・・・ていう。
DAZNマネーが入ってからようやく日本国内での移籍にも移籍金を支払ってほしい選手を取りに行く流れができてきています。
いずれ、岡山に置いておけないクラスの選手になることを見越して契約年数であるとかクラブにとっても選手にとってもいい出口を見つける戦略が必要になるんだろうなと考えておりますよ。・・・夢のある話だなあほんとに。
ということで、阿部海大選手についてのお話でした。
彼の2018シーズン、ケガがなく活躍できることを期待しています。





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